ゲーマー日日新聞

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カルチャー

何故おっさんの言う「名作」はあんまり面白くないのか

割とゲームでもよくある話だと思ったので。 liginc.co.jp ぶっちゃけ昔の人が推す「名作」があんまり面白くないと感じる最大の原因は、「新鮮味が薄れた」とか「感覚が変わった」とかじゃなく、「その当時流行っていたから面白かった」「けど今流行ってない…

『シェイプ・オブ・ウォーター』感想 愛に勝る恐怖

私はそれなりにアカデミー賞の審査員をリスペクトしていて、その最高賞である作品賞の受賞作は、かなり高い精度で名作が選ばれていると思う。 そこで、今年の受賞作『シェイプ・オブ・ウォーター』(以下『SOW』)。『パシフィック・リム』で知られるギレル…

劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴの感想

ゲームをクリアした翌日、Blu-ray速攻で借りて観た。もう4年くらい前の作品だけど、原作の評価と併せて、こちらも感想を残しておく。 結論から書くと面白かった。割りと巷の評価はボロボロだけど、原作100点に対して85点ぐらいの出来だと思う。概ね理想とす…

『15時17分、パリ行き』感想

www.youtube.com クリント・イーストウッドはここ5本連続で実在する人間を取り扱った作品を描いている。 『J・エドガー』『ジャージー・ボーイズ』『アメリカンスナイパー』『ハドソン川の奇跡』、そして本作『15時17分、パリ行き』。 そして常にイーストウ…

2分間の映画批評 『ムーンライト』

ネタバレ感想です www.youtube.com 最近あんま映画の記事書いてなくて、せめて今年で一番良かった映画の記事は書こうと思ったので、今日はこの『ムーンライト』って映画の感想を書こうと思います。 多分映画ファンなら皆知ってますね。アカデミー作品賞を受…

ゲーマーが選ぶ2016年映画のベスト5

ネタバレはありません 「ゲーマーが選ぶ」といいつつ、ゲーム的な話はないです。 レヴェナント 蘇えりし者 西部開拓時代のアメリカで、商隊のパスファインダー(先導者)の主人公が、クマに襲われ一人で脱出するという映画。 ディカプリオ悲願の「オスカー主…

2分で読める映画批評 ジャン・マルク=ヴァレ監督『ダラス・バイヤーズクラブ』

あらすじ 1985年ダラス、電気技師でロデオ・カウボーイのロン・ウッドルーフは「エイズで余命30日」と宣告される。 当時まだエイズは「ゲイ特有の病気」だと一般的には思い込まれており、無類の女好きであるロンは診断結果を信じようとしなかったが、詳しく…

ネタバレ映画感想と考察 片渕須直『この世界の片隅に』

本稿には以下の作品につき、重度のネタバレを含んでいます。了承の上で読んで頂けると幸い。 ・『この世界の片隅に』 あらすじ 1944年(昭和19年)、絵が得意な少女浦野すずは広島市江波から呉の北條周作のもとに嫁ぐ。戦争で物資が不足する中、すずは不器用…

2分で読める映画批評 クリント・イーストウッド『ハドソン河の奇跡』

原題『Sully』 2009年1月15日、USエアウェイズ1549便がニューヨーク・マンハッタンの上空850メートルを飛行中、バードストライクによって全エンジンが停止、コントロールを失う。 機長のチェスリー・サレンバーガーは必死のコントロールと苦渋の決断の末、ハ…

2分で読める映画批評 デミアン・チャゼル『セッション』

(原題:『Whiplash』) 真面目に音楽をやってる奴らなんて、実際頭おかしい 『セッション』は二人の、ちょっと頭のおかしい奴らの映画だ。 音楽に取り憑かれた、若者と師匠。若者、ニーマンは将来があり、同時に弱さも持つ。師匠、フレッチャーは熟練の技巧…

2分で読める映画批評 庵野秀明『シン・ゴジラ』

「2分で読める映画批評」は、最近記事が長めになりがちな当紙において、よりコンパクトで読みやすい文章を提供するためのカリキュラムも兼ね、流行の映画をすごく雑に紹介するコラムです。 プロパガンダ×バカ=最高の娯楽映画 まず最初に申しておくと、私は…

ゲーマーが『モネ展』を観る

ゲーマーが観る 企画「ゲーマーが観る」では、本来ゲームを包括的な視座で論じる当紙において、ゲーム以外の様々なカルチャーにアプローチすることで、息抜きと幅広い関心を持ち、ゲームへの理解も深めます。 モネ展 本稿は「マルモッタン・モネ美術館所蔵 …

映画『グラン・トリノ』の感想 真のアメリカン・ドリーム

原題:Gran Torino 公開:2008年 監督:クリント・イーストウッド 主演:クリント・イーストウッド 何だか存在自体を忘れかけていた「芸術/映画/文学」というカテゴリーだが、ふと、なんとなしに『グラン・トリノ』という映画を観て、ストンと「すごい映画だ…

ゲームの元ネタになったおすすめ映画10本

ゲームのレビューで、「このゲームの元ネタは『○○』って映画らしいね」「『××』みたいな演出がよかったな」みたいな話を聞きませんか? そう、現代ゲームは多分に映画の影響を受けたものが多いです。「映画のようなゲーム」なんて評価もしょっちゅう耳にする…

【ネタバレ】映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の感想 愛に溺れた愚者の生き様

原題:Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance) 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 出演:マイケル・キートン、エドワード・ノートン、ナオミ・ワッツ、他 公開:2015年4月10日(日本) 磨き上げられた技法 本作はまず、長回しによる映…

【ネタバレ】映画『イミテーションゲーム』の感想 天才を突き動かした愛情

原題:The Imitation Game 監督:モルテン・ティルドゥム 出演:ベネディクト・カンバーバッチ、マシュー・グッド、キーラ・ナイトレイ、他 公開:2015年3月13日(日本) エニグマに挑む 「この映画は実話です」という前置きと共に、スクリーンに登場する一…

【評価】神戸、チューリヒ美術館展の感想

チューリヒ美術館展に行ってきました。(だいぶ前) この展覧会では、主に印象派からシュルレアリスムまでの作品を収蔵するチューリヒ美術館のコレクションが展示され、著名な画家から渋い彫刻家まで多種多様な作品が集められています。 クロード・モネ《睡…

『アメリカン・スナイパー』感想 堕落した西部劇

原題:Americn Sniper(2014年公開) 監督:クリント・イーストウッド 主演:ブラッドリー・クーパー 「戦争映画」からの解放 主人公のカイルは、カウボーイに憧れていた。 狙撃技能も高く、ロデオも上手な彼は、正に「カウボーイ」だった。ただ、現代でカウ…

【評価】神戸、ホドラー展の感想 善きリズム

「もし幸運にも、相応しい場所を見つけられたなら、その絵のほとんどは既に完成している」 ーフェルディナント・ホドラー ホドラー展に行ってきました。 ホドラーとは、スイスの国民的な画家で、かつてはスイスフラン紙幣のデザインも手がけたことのある方ら…

映画『キャプテン・フィリップス』 感想

綿密に計算された模写と、そこから描かれる革新的なリアリズムが素晴らしい映画でした。 この映画は「敵にも同情してるし、アメリカ万歳でもないから、中立でしょ!リアルでしょ!」という、最近ありがちな映画ではありません。驚くほど冷徹で、それでいてア…

【あべの、東京】『新印象派 光と色のドラマ』の感想 啓蒙と賛美の谿間

前売りのチケットまで買って楽しみにしてた「新印象派 光と色のドラマ」に行ってきました。とても興味深かったので、いろいろ感想を書きたいなーって思います。

映画『アメリカン・ビューティー』 感想

今回は、『アメリカン・ビューティー』の批評を書きました。 アカデミー賞取ったことと、ケヴィンスペイシーが主演をはったことで有名な作品ですね。 私はこの作品が大好きです。しかし、ネットを見て回る限り、あまり高い評価を貰ってないようで、少し残念…

【COD:AW】ケヴィン・スペイシーのおすすめ映画を7本紹介する【アイアンズ社長】

『Call of Duty: Advanced Warfare』の字幕版がついに発売された。(吹き替え版は12月4日)『COD』と言えば、やはり豊富なルールが楽しめるマルチだろうが、キャンペーンにも期待しているというファンも多いのではないだろうか。そして、本作のキャンペーン…

京都、ホイッスラー展の感想: 美が支配する独裁国家

「ホイッスラー展 ジャポニズムの巨匠、ついに日本へ」に友達連れて行ってきました。いやー、どの絵も綺麗で、すごい感動したんで、ちょっと感想書こうと思います。 …ところで、僕らゲーマーは普段からゲームを遊んでますが、もしゲームを「鑑賞する」なんて…

映画『グレートビューティー』 感想 ローマの美は失われたのか?

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』を観てきました。私が監督のパオロ・ソレンティーノのファンだったので友人と観たのですが、期待を裏切らないクオリティでしたね。タイトルからして、いかにも地味なヨーロッパ映画を想像してたのですが、そこはパオ…

デュフィ展の感想 蒼が咲き乱れる混沌の時代