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ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

ゲームデザイン

ゲームに最強武器は必要か?

昨今、ゲームのタイトルで検索をかければ、サジェストの中に当然のように紛れているのが「○○○○ 最強武器」とか「○○○○ 強い」といったワードだ。 当ブログでもしばしばこうした記事は執筆しているので大きな声で言えないが、こうしたワードにうんざりしている…

ゲームのストーリーは誰のものか?

ビデオゲームには千差万別の物語が描かれる。それは時に、悪鬼からプリンセスを取り戻す勇者の物語であったり、時に、未知の砂漠における巡礼の旅であったりする。 こうした物語を描く上で、大きな鍵となるのが「物語は誰のものか」という問題である。 物語…

FPSファン必見! 銃のリロード動画で癒されよう

学業や仕事の合間に、疲れを癒やすためにyoutubeやinstagramで動画を探す人は多いはずだ。 なるほど、かわいい猫や、クールなパルクール動画を探すのも良いが、あなたが真にFPSファンだというなら、weapon showcase動画を探してみるのも良いだろう。 weapons…

「量より質」へ 『ゼルダBOW』と『スイッチ』から考えるゲームデザインの変化

もはやゲームは暇潰しではない。 そう確信させたのは、Nintendo Switchと『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の登場である。 本稿では、昨今におけるゲームデザインと経済的環境の変化について、様々な好例から、市場ではゲームの「量より質」が評価さ…

世界を敵に回したいあなたに薦める6本のゲーム

当記事には『FF13』『ダークソウル』『Fallout 4』『Red Dead Redemption』『The Last of Us』『Undertale』のネタバレがあります。目次を利用ください。 僕はね、正義の味方になりたかったんだ 我々がゲームの世界に投影する自己は、およそ「正義の味方」で…

クソゲーとは何か

「クソゲー」という言葉がゲーマーに浸透して久しい。 新作ゲームが発売されれば、まず誰かがクソゲーと呼び、古いゲームを懐古する上でも、やはりクソゲーと呼ばれ、しまいには作品をクソゲーであることだけで崇拝する人もいる。 あらゆる言語の中でも、こ…

ゲーマーを納得させる「ガチャ課金」とは何か

DLC、ガチャ、拡張パック・・・ ゲーマーにとって、「課金」とは苦くもまた甘美な響きを伴うものである。 なぜ苦いのか。 ゲームショップなり、オンライン上のサービスなりで、両者はきっちりと「契約」を交わしたはずなのに、いつまでもズルズル、ズルズル…

今のネットで作品を批判できない理由

一般に承認されている意見に対して抗議する人々、或いは、法律乃至世論がそれを許すならば抗議するであろう人々が、もし存在するならば、われわれは彼らのその抗議に対して感謝し、われわれの心を開いて彼らの言葉を傾聴しようではないか。 -J・S・ミル『自…

なぜソシャゲに15万使う人間がいるのか

注:くだらないエッセイな上、ソーシャルゲームの高額なガチャを何度も利用された方には、不快に取れる表記があります。 私は、とある面白い動画を見つけた。 www.nicovideo.jp 「ふぅ」という、普段『ダークソウル』のようなハードな作品を愛するゲーマーが…

大人になってゲームを辞めた人たちへ

・大人になった今、ゲームを子供の目線で楽しみ続けるのは難しい ・私自身は比較的、大人でも子供でもない頃にゲームを始めた ・大人だからこそゲームは楽しめる。スケジュールのない自由、コンパクトだが完成度の高いパッケージ、高度なアートや物語。 ・現…

ミラーマッチが発生しないからMOBAは流行した

かつて、サイト運営者として有名なとあるゲーマーが「ミラーマッチはつまらん!」とバッサリ切り捨てた時、私もそれに同意せざるを得なかった。*1 その人は加えて「ミラーマッチは自分にないスキルや戦法を効率よく学べる」などの利点を挙げた上で尚、相手の…

ゲーマーとして生きるということ

年をとると涙腺が弱くなると聞くけど、最近の私はそれを証明するかのように、映画を観ては泣き、友達の結婚式で泣き、あまつさえゲームで泣くようになってしまった。(最近だと『Life is Strange』) といっても、「ゲームで泣く」って傍から見るとすごいマ…

現代のレベルデザインの課題 複数の難易度について

要旨: ・最良のレベルデザインを求める上で、昨今は複数の難易度を自由に選ぶスタイルが流行している。 ・複数の難易度を用意することで調整が曖昧になる。 ・このシステムでも「優れた難易度」は存在するが、それには複数の難易度からその難易度を「当てる…

秀逸な物語を描くフロムの『ダークソウル』シリーズ、その魅力と技法

要旨: ・『ソウル』シリーズの真の魅力は物語である。 ・常識が通用しない終末的で抽象的な世界観にこそ、善悪や真偽のような挑戦的なテーゼを抱ける。 ・登場人物は多ければ良いわけでない。辛うじて生き延びる少数の人物を描くことで、彼らの生き様を見届…

3本のゲームが示す、暴力性と倫理性の克服

高橋名人が語る:ファミコンブームの終息と、日本ゲーム業界への提言 (1/4) - ITmedia ビジネスオンライン 「今のTVゲームは、まさにリアルを追求しています。しかし、私はこの傾向に多少の疑問を持っています。 例えば、現在のシューティングゲームは、FPS…

「やりこまない」ゲームライフのすゝめ

「昔は夢中でゲームを遊んだが、最近ではゲームを遊ぶと疲れが溜まる。」 「期待してゲームを買ったはいいが、何故かパッケージはビニールを被ったままだ。」 先日はE3が大盛況で、様々な新作に期待で胸を躍らせるニュースのなか、読者諸賢の中にはこのよう…

『ソウル』シリーズの魅力に迫る -通貨「ソウル」の普遍性について

噂によるとフロム・ソフトウェアが生み出した、アクションRPG『Souls』シリーズは今年発売された『ダークソウル3』をもって打ち切られると言われている。 ゲーム性はピーキーでありながら、これほど多くの人間に親しまれ、愛されてきた『ソウル』シリーズ。 …

ネトゲ廃人はどこへ消えたのか

3/27 追記&修正 昨今ではプロゲーマーが、テレビや書籍のようなメディアで紹介されることもあり、「ゲームを真剣に遊ぶ人間」という姿が、以前よりは随分と評価されやすい環境になったのかなと考えている。 もちろん、それはそれで素晴らしいのだが、このよ…

何故FPSは素晴らしいか ‐FPSとモチーフを考える

(注意:本稿には一部グロテスクな表現を伴う画像が添付されています) モチーフとは、仏語で「主題」や「動機」を意味する語であり、一般的に芸術においては描かれる対象、単位を指す。 例えば、絵画でよく「リンゴ」が描かれることはご存知だろう。 何故、…

「グレネード」はFPS・TPSにおける最大の発明である

待望のベータ版、『Division』をプレイして驚愕した。 確かに、美しいグラフィックや手の込んだマップは素晴らしかったが、それより驚いたのは、戦闘における面白さが微塵も進歩してなかったことである。 『Division』はTPSベースのRPGだ。M4やAKのようなア…

なぜ『COD:BO3』の架空銃はダサいのか?「FPS」と「銃」の話

世界を代表するAAA級FPSタイトル、『Call of Duty』の最新作である『COD:BO3』をプレイした。 舞台を現代から未来へ移し、兵器や主人公もSFらしい最新兵器をジャラジャラさせるという、大幅な路線変更に踏み切ったものの、ゲームそのものはこれに準じて面白…

ゲームで描かれた倫理 『Fallout』『DarkSouls』『GTA』から考える

「人之可使爲不善、其性亦猶是也。」 (人が不善な行為を行うことは、人が水のように外界の力に流されてしまうからだ) -孟子 「人之性悪。其善者偽也。」 (人は性質から悪である。もし人が善であるなら、それは当人の力によるものだ) -荀子 「人は悪であ…

「難しい」って何だ? ゲームデザインの方向性を5つに分けて考えた

よく、ゲーマーは最近のゲームが「ぬるすぎる」と言う。 なに、珍しい話ではない。AAA級タイトルが主流となり、市場が拡大するに連れて、ゲームは従来の「ニッチな趣味」から、ハリウッドのような「エンターテインメント」へと変化した。 だが、大作やインデ…

なんで人を殺しちゃダメなの? -『MGSV』等における「殺傷」ペナルティについて

私は「ステルスゲーム」が好きで、最新作はひと通りプレイするのだが、最近のゲームに導入されるフィーチャーがどうにも気に入らない。 それは「不殺」という選択肢のことだ。最近のステルスゲームでは、空手技をかけたり、麻酔弾を撃ちこむことで、敵を殺さ…

【これが】至高のサブクエストを5本選んだ【お使いゲーだ】

※この記事には『TESV: Skyrim』『Demon's Souls』『S.T.A.L.K.E.R. Call of Pripyat』『Red Dead Redemption』『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』に関するサブクエストのネタバレを含みます。 昨今は次世代機の表現力と相まって、広大なオープンワールドが展開…

PCゲーム最強のマゾゲーは?いつもどの難易度で始めてる?ゲームでキレたことある?

「あなたがにとって、一番難しかったゲームは何ですか?」 PC GAMER誌による独自調査により、今のゲーマーが考える「一番難しいゲーム」について明らかになりました。 (図に関しては、直接貼り付けるのも難しいので、数値をそのままに別途こちらで制作しま…

コナミ騒動と『MGSV:TPP』から問い直す。なぜ小島監督は「監督」なのか?

数年ぶりに、本格的な『メタルギア』シリーズの新作、『メタルギアソリッド5 ファントムペイン(Metal Gear Solid V: Phantom Pain)』が登場する。 筆者としても本作には注目しており、指折り数えて発売日を楽しみにしている次第だが、私の周りでは意外なほ…

運ゲー=クソゲーなのか?

インダス文明が世界で最初のサイコロを創りだしたのは、4000年前のことらしい。 それからというもの、場末の賭博から国際経済に至るまで、少なからずランダム性はシステムの中を這いずりまわっている。 テレビゲームとて例外ではない。「この敵を倒せば、1%…

『ダークソウル』から『ブラッドボーン』まで、大好きなボスをランキングで紹介する

大ヒットしたアクションRPG、『Souls』シリーズの第一人者にして、最新作『Bloodborne』のディレクターでもある宮崎氏が、「シリーズで一番好きなボス」について解答した。 彼は『Demon's Souls』の「黄衣の翁」について、シリーズでデザインした数々のエネ…

何故ダウンロードサイズは肥大化するのか?Steamにおけるゲーム販売の瑕疵

現代のPCゲームにとって、もはやSteamを始めとしたダウンロード販売サービスはなくてはならないものとなっている。便利で安価なことは確かだが、小規模なインディーズ開発陣にとって容易に流通経路を確保できる点でも、大きな魅力がある。 しかし、このダウ…

マゾゲーの続編を作ることは難しい/『ダークソウル 2』と『Hotline Miami 2』の違い

『Hotline Miami 2』の二周目(Hard)に早速トライ。あんだけ批判しといてなんだけど、やっぱりある程度は面白い。 ただ、このイライラした理不尽さには、既視感があるんだよね。敵多くて、チェックポイント長くて、これまんま『ダクソ2』じゃん!ってなった。…

昔のゲームは何故面白かったのか?

「昔のゲームはよかった」 「今のゲームは全然ワクワクしない」 ゲームという文化が世間に根付いて、既に20年以上が経過した。ゲームを遊んで育った子供も大人に育ち、こういう愚痴も少なからず見受けられるようになった。 そこで、冷静に考えて昔のゲームは…