ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

ゲームレビュー

【批評】『LISA the Joyful』の感想やレビュー 純度100%の歓喜

「毒矢」と「解毒剤」 『LISA the joyful』はAustin Jorgensen氏の作るRPGシリーズ『LISA』の最終作であり、『LISA the painful』の後日談である。 物語では、ブラッドの義理の娘、バディがオレイサを支配するため刀を振るう。彼女はそこで何を得て、何を失…

『アズールレーン』を遊んで日本の大手ソシャゲを見切った人々

追記:現行のソシャゲと元ネタの『艦これ』について少し補足(2017/10/29) タイトルを「『アズールレーン』を遊んで日本のソシャゲを見切った人々」から「大手ソシャゲを見切った人々」へと変更(2017/10/30) 『アズールレーン』を遊んでいる。 本作は元々…

【評価】なぜ『PUBG』はSteamで一番遊ばれてるのか? -3つの決定的勝因

STEAM17000本の頂点に立った『PUBG』 『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』、略称『PUBG』。広大なマップで100人が武器を現地調達しつつバトルロワイヤルするオンラインゲームだ。 このゲームが本格的にゲームデベロッパーにとって「脅威」と映ったのは、この…

【批評】『ファイナルファンタジー13』の感想やレビュー 骨のある問題児

『ファイナルファンタジーXIII』というゲームを覚えているでしょうか。 2009年に発売されたこのゲームは、恐らくかつてない程の規模で批判されたゲームです。批判の質・量ともにとんでもない次元で叩かれまくりました。2chで葬式スレが立ち、amazonレビュー…

【批評】『LISA: the painful』の感想やレビュー 痛みに耐えられる者だけが遊べるRPG

www.youtube.com ここ数年で最も心に響いた傑作RPG 先に断っておくと、私は自分が圧倒されるような傑作を批評することは少ない。 何故なら、作品に魅力を感じるほど書くべき内容も増え、いつにも増して文章が冗長になるからだ。早い話、評価する作品が面白い…

【批評】『ドラゴンクエスト11』の感想やレビュー 老兵死なず舞い戻るのみ

ネタバレは基本ないです およそ8年もの期間を経て現代ゲームシーンに返り咲いた『ドラゴンクエスト11』。そのクオリティたるや、圧巻の一言であった。 野を駆け、海を渡る冒険のスリルは、従来のシリーズと比較しても、昨今溢れる国内外のRPGと比較しても、…

『モンスターハンター:ワールド』徹底分析 果たして神ゲーとなるか?

2017年度のE3において、恐らく日本ユーザーを最も震撼させたニュースは『モンスターハンター:ワールド』(以下『MHW』)の発表だろう。 『MHW』の発表により、ツイッターのトレンド入りし、世界中のメディアに拡散された。 ここでは、何故『MHW』がビッグニ…

【批評】『Rising Storm 2: Vietnam』の感想やレビュー

www.youtube.com そもそも『Rising Storm』って何? 『Rising Storm 2: Vietnam』(以下『RS2』)はTripwire Interactiveのパブリッシングによる、『Rising Storm』の続編である。 ゲームモードはマルチプレーオンリーであり、プレイヤーはどこかのサーバー…

ゲーマー日日新聞 ゲームレビュー75本まとめ

当ブログ「ゲーマー日日新聞」において、最も精力的に私が投稿しているのがゲームのレビューだ。 拙稿ながら、もう75本に到達したレビューをまとめた。もしよければ読んで頂けると嬉しい。 アクション モンスターハンターダブルクロス(2017) モンスターハ…

【評価】『MHXX/ダブルクロス』の感想やレビュー これまでのG級続編と比較して最高作

最初に断っておくと、本作は『MHXX』の評価に加え、巷における『MHXX』批判への指摘と、『MH』シリーズの続編の在り方についても述べている。 それは、『MH』シリーズにおける評価が著しく歪んでいる現状と、その原因として長く続きすぎた『MH』シリーズが、…

【評価】『仁王』の感想やレビュー 合理化されたダークARPG

和風ダークファンタジーを生き残れ 本作はアクションRPG。刀、二刀、槍、斧、鎖鎌の5種類の武器を中心に、魔法のような陰陽道、忍術、更に火縄銃のような飛び道具、特殊なアイテムを使い分けて攻略する。 舞台は戦国時代末期の中世日本であり、主人公のウィ…

【評価】『ゴーストリコン ワイルドランズ』の感想やレビュー COOPで蘇ったリアル系シューター

www.youtube.com 特殊部隊in南米 『ゴーストリコン』シリーズといえば、一発の銃弾が致命傷となるシビアなバランスを、特殊部隊の仲間を賢く指揮して、乗り越えるシューターだ。 今回の舞台は南米ボリビア。現代の南米では、武装したカルテルたちが麻薬を違…

【評価】『Inside』の感想やレビュー 古典化したインディーズ ×ネタバレ

ゲーム概要 「追われに追われて一人きり、少年はいつのまにか闇のプロジェクトの中枢に引きずり込まれていた。」 このシンプルな説明文が全てを表す、2D横スクロールのパズルアクションゲーム。 開発は『Limbo』で成功を収めたPlaydeadが担当し、各方面で高…

【評価】『FF15』の感想やレビュー 辛いのは俺だ

ネタバレはありません 追記:筆者のクリア状況(普段はアンフェアなので書かないが、思ったより拡散されたので特別に)(うろ覚えだけど) ・総クリア時間30時間程度 ・エンディングまで攻略済み、マップはほぼ踏破、サブクエストは大半のユニーククエストを…

【評価】『モンスターハンターストーリーズ』の感想やレビュー 理想的なスピンオフ

ゲーム概要 開発はCAPCOM、プロデューサーは辻本良三。 モンスターを狩り素材を集めるハンティングアクション、『モンスターハンター』シリーズのスピンオフ。 アクションから一転ターン制のRPGとなり、ストーリーも重視された異色の新作。同時にアニメも放…

【評価】『ペルソナ5』の感想やレビュー 伝統と確執(非ネタバレ)

ゲーム概要 アトラス社よりPS3、PS4向けに発売されたターン制RPG『ペルソナ』の最新作。 『ペルソナ』シリーズは『女神転生』シリーズを現代社会に反映した外伝であり、日本の高校生である主人公は、人間の精神世界に侵入して改心させることができる。 ペル…

【評価】『バトルフィールド1』『BF1』の感想やレビュー 圧倒的な戦場感

※『BF1』は発売直後であり、本稿は筆者によるファースト・インプレッションとしてのレビューであることを予めご了承願いたい。 コンシューマ機に戦場を移した『バトルフィールド』 まず本作へのレビューの前に、『バトルフィールド』シリーズを我々はどう捉…

【評価】『Fallout4』の感想やレビュー 大作ゲームの未来

要旨: ・完璧に築かれたAAA級ブランド『Fallout』。既に完成された作品の続編を、どう生み出すべきか? ・まず『3』の欠点、ゲームプレイや演出、表現の乏しさに注目。 ・『4』で上記の欠点はあらゆる点で改善され、既に一流ARPGに域に到達した。(一部を除…

【評価】『ラチェット&クランク THE GAME』の感想やレビュー 正しきリメイク

ゲーム概要 米Insomniac Games開発の人気シリーズ『ラチェット&クランク』の最新作。本作は2002年発売の初代版を強くリスペクトした立ち位置。 『ラチェット&クランク』は『クラッシュバンディクー』のようなレベルを1つずつ攻略する、3Dアクションゲーム…

【評価】『ライフイズストレンジ』の感想やレビュー ADVの可能性

物語に関する核心的なネタバレは避けています。ご安心してお読みください。 ただし筆者の気は触れています。 基本はADV+自由行動 フランスの「DONTNOD」社から出た本作、『ライフイズストレンジ』は、アメリカの田舎町を舞台に女学生が様々な謎を解く、アド…

【評価】『ポケモンGO』の感想やレビュー 作品として冷静に評価してみた

ゲーマーやブロガー以前に、ひたすら思ったことを正直に言ってます。ノスタルジーとか欠片もありませんが、それでもよろしければどうぞ。 要旨: ・ポケモンGOは位置情報とカメラ機能を使用した、二重の拡張現実を軸とする新鮮味のあるゲームである。 ・開発…

【評価】『DOOM4』の感想やレビュー 王者の帰還

ゲーム概要 2016年にBethesdaのパブリッシングで実現した、『DOOM』の最新作。 主人公は火星に突如出現したデーモンと戦う宇宙海兵隊で、無数のデーモンたちを粉砕する。古典的なFPSであり、走って撃つだけの純粋なシューター体験が出来る。 なぜDOOMは評価…

【評価】『オーバーウォッチ』の感想やレビュー 重厚だが保守的

ゲーム概要 『Diablo』や『Starcraft』など、数々の名作マルチプレーゲームを開発した、Blizzard Entertainmentによる、オンライン対戦専用FPS。 プレイヤーは個性豊かな20人のヒーローから1人を選び、6名から成る2チームが、マップ上のオブジェクトを奪い合…

【評価】『Undertale』の感想やレビュー 千夜一夜RPG

※プレイヤーの判断を極めて重視する作品のため、本稿はネタバレを極力回避しています。 そのため、登場人物、ロケーション、物語、その他固有名詞への言及もありません。ご安心してお読みください。 ライト版 arcadia11.hatenablog.com ゲーム概要 2015年、…

【評価】『アンチャーテッド4』の感想やレビュー B級からA級へ

ゲーム概要 ノーティドッグの開発する『アンチャーテッド』シリーズ最新作。冒険王ネイサン・ドレイクが、未知の秘境を求めて冒険するTPSだ。 今作では海賊ヘンリー・エイブリーの残した遺産を求め、世界各地を奔走する。それと同時に、ネイサンの兄サムの登…

【再評価】『S.T.A.L.K.E.R. Shadow of Chernobyl』の感想やレビュー チェルノブイリの追憶を辿る

ゲーム概要 ウクライナ「CSG Game World」により、2007年に発売されたオープンワールドベースのFPS。プレイヤーは広大なチェルノブイリを探索し、限られた銃器や物資を基に様々なクエストを自由にこなすことが出来る。 舞台となるのは「石棺」と化した原発周…

【評価】『ダークソウル3』の感想やレビュー アクションRPGの真髄

磨き上げられたレベルデザイン 一言で言うなら、「すごいゲーム」と言う他ない。 もはや、「マゾゲー」だとか「ダークファンタジー」だとか、私が『Bloodborne』で言及した「アクション寄りの~~で、~~だから」なんて評論がバカバカしく感じられる。 フロ…

【評価】『ウィッチャー3:ワイルドハント』の感想やレビュー 語り部に落ち着いたゲラルト

ゲーム概要 ポーランド「CD Projekt RED」による、ファンタジー小説『魔法剣士ゲラルト』を原作とする、オープンワールドベースのアクションRPG。 暗黒中世をモチーフとする紛争の絶えない世界観を基に、超人的な能力を持つウィッチャー「ゲラルト」が、行方…

【評価】『ドラゴンクエストビルダーズ』の感想やレビュー ブロックメイクRPGとして

作品概要 PS4、PS3、PSVitaを対象に、2016年1月28日に発売された、スクエアエニックスの『ドラゴンクエスト』の外伝。 初代『ドラゴンクエスト』に登場するアルフガレドを舞台に、ブロックやアイテムを組み合わせて拠点を築き、「りゅうおう」に侵略された人…

【評価】『モンスターハンタークロス/MHX』の感想やレビュー ハンティングアクションの軌跡

ゲーム概要 2004年にカプコンから発売された、「狩り」に主軸を置いたハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズの最新作。 ハードを3DSに移して4度目の新作となり、従来までの「乗り」のような新アクションに加え、既存の武器に新たなモ…