ゲーマー日日新聞

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ゲームレビュー

『Anthem』レビュー 世界最速のハクスラへようこそ【評価/感想】

ハック&スラッシュ、それは醤油豚骨ラーメン 「ハクスラ・シューター系」の発展と課題 世界最速のハクスラへようこそ 作り込みは浅い……だが BioWareへの「Anthem(賛美歌)」として ハック&スラッシュ、それは醤油豚骨ラーメン 『Diablo』シリーズなど、敵…

【評価/感想/レビュー】次世代の分隊バトロワ『Apex Legends』にタイタンは不要だった

自分は色々な対戦ゲームをプレイしてきたが、その都度開発スタッフの心境に、身勝手ながら同情することがある。 ゲームを作ることは、言うまでもなく大変な困難を伴う作業である。人材も、予算も、期間も、それはもう膨大なリソースを注ぎ込んで作られるもの…

【評価/感想/レビュー】『キングダムハーツ3』を13年待った甲斐はあったのか?【KH3】

『キングダムハーツ』が13年も待望された理由 長かった。あまりにも長かった。 2002年、『キングダムハーツ』発売。 2005年、『キングダムハーツⅡ』発売。 それから、13年待ってようやく2019年1月に発売されたのが今回紹介する『キングダム ハーツIII』(以…

【評価/感想/レビュー】『エースコンバット7』は紛れもなく正統エスコンだ。ただある一点を除いて。【エスコン7】

空を飛んでるだけで楽しいゲーム あのゲームのことか ああ 知っている 話せば長い そう古い話だ 知ってるか? ゲームは3つに分けられる 新しさを求める奴 クラシックに生きる奴 流行を読める奴 この3つだ あいつはーーー 『エースコンバット7』はバンダイナ…

『レッド・デッド・リデンプション2』の新しい批評を書きました

最近ボチボチnoteに有料記事を書いてるんですが、今回は『レッド・デッド・リデンプション2』の批評を書きました。 note.mu とはいえ、一回弊紙で『RDR2』の批評は書いてます。確か内容はシミュレーションとしての「洋ゲー」文脈で捉えた『RDR2』がスゴイよ…

【評価/感想/レビュー】なぜ『JUDGE EYES:死神の遺言』でキムタクがエスカレーターを逆走するだけで感動するのか

『JUDGE EYES』とはどういうゲームか? キムタクがかっこいいゲームです。 キムタクがカンフーするゲームです。 キムタクがエスカレーターを逆走するゲームです。 要はキムタクで遊べるゲームです。 と、これで終わっても仕方ないので、何故このゲームでキム…

『FGO』第2部3章「人智統合真国シン」のネタバレ感想・評価

※ネタバレだらけの感想です 力拔山兮氣蓋世 時不利兮騅不逝 騅不逝兮可柰何 虞兮虞兮柰若何 珍しく運営自らシナリオライターを明かした、第2部3章「人智統合真国シン」。 走り終えての感想は、月並みだが「さすが虚淵先生だなぁ」といった所。不満が残る2章…

世界で「時オカ」並に評価される傑作『Half-Life』が実現した、究極の没入感を実現する4つのストーリー手法

昨今では日本でも本格的にビデオゲームの研究が進んでいる。 グラフィック、ゲームデザイン、UI、様々な点から過去の作品が発掘され、評価されてきた。 中でも、個人的にもっと焦点を当てるべきと考えているのが、ビデオゲームとストーリーの関係性である。 …

【評価】『Fallout 76』感想レビュー コミュ力が試される無人のカントリーロード

時代の流行を抑えに来た『Fallout 76』 どんな世界にも流行というものがある。 今年の冬はグレンチェックのアウターをよく見るよねとか、今年の紅白はやっぱりDA PUMPと米津玄師が印象的だったよねとか、それぞれ流行、モード、シーン、何にせよ、何かしらの…

【評価】『my child: lebensborn』感想レビュー 遥か北欧の暴力

レーベンスボルン(ドイツ語: Lebensborn)は、ナチ親衛隊(SS)がドイツ民族の人口増加と「純血性」の確保を目的として設立した女性福祉施設。一般的に「生命の泉」または「生命の泉協会」と翻訳されることが多い。ユダヤ人絶滅のために強制収容所と対照を…

【評価】『レッド・デッド・リデンプション2』『RDR2』感想レビュー 死せる洋ゲーの夢と狂気

ストーリーのネタバレ(チュートリアル以降)はありません。 この世界はあなたを楽しませない 8年。前作『レッド・デッド・リデンプション』が発売され魅了された時から私が待ち続けた時間だ。もちろん、私はこの作品にとても期待していた。本心から。 実際…

『RDR2』発売直前だし、初代『RDR』が何故ここまで絶賛されたか知ってほしい

今月26日、『レッド・デッド・リデンプション2』が発売される。 私は期待で満たされている。だがそれ以上に、不安が募る。まるで旧知の親友と何年か振りに会うように、もう一度この作品と向き合う覚悟が出来ていないのだ。 私のような例は希だろうが、皆口々…

【評価】『COD:ブラックオプス4』感想レビュー「Blackout」は面白いか?【COD:BO4】

大乱闘コールオブデューティーブラザーズ 想像以上に面白い。 筆者はメジャーどころの「バトロワタイトル」、『PUBG』や『Fortnite』等はある程度触ってきたものの、この作品は単なる二番煎じというより、独自の「カジュアルバトロワ」というジャンルを確立…

【評価】『アサシンクリードオデッセイ』感想レビュー 一体どこが「オデッセイ」なの?

追記: 経験値の要求量が明らかにおかしいと批判したが、私の間違いだった。Ubisoftはこんなこともあろうかと、数千円のマイクロトランザクションで要求経験値を半分にしてくれるからだ。Ubisoftの粋な計らいに心から感謝しよう。これがUbiの狙っていた「Gam…

【評価】『バトルフィールド5』の感想レビュー【BFV/Battlefield V】改革は成功か失敗か

まず良い所から評価しよう。 素晴らしいと感じたのは、何と言ってもマップデザイン。BFシリーズは年々微妙なマップを作っていて、それが一番不満だったんだけど、今作のマップはかなり良くなったと思う。 とにかく立体的なマップが増えた。 ノルウェーの雪原…

【評価】『スパイダーマン』(PS4)の感想レビュー【Marvel's SPIDER-MAN】 既存のメディアミックスゲーを超える本格派の到来

2018年、メディアミックスゲームは「本格派」に しばらく遊んで、これはアメコミゲーの常識を打ち破る作品だという確信を抱いた。 従来の『Batman: Arkham Asylum』(2009)『The Amazing Spider-Man』(2011)『Dead Pool』(2013)『Injustice: Gods Among…

『S.T.A.L.K.E.R.』という傑作を改めて語りたい 「ウクライナ版異世界転生FPS」としての魅力

最近、異世界に転生して、現実世界の技術や能力を持った主人公が活躍する、そんなラノベが流行っているらしい。 今思うに、2006年ウクライナのGSC Game Worldが開発した、カルト的人気を誇るFPS『S.T.A.L.K.E.R.』はウクライナ流の異世界転生モノだったのか…

【評価】『Graveyard Keeper』の感想レビュー 汚い牧場物語は面白い?

うだるような暑さで目が覚める。 鞄に作業道具一式が揃っていることを確認し、外に出ると途方もない量の霧がかかっていた。5メートル先も見えず、湿気で呼吸ができない。 だが仕事だ。俺は「ポスト」を見に行くと、定刻通りにロバはいつもの荷物を落としてい…

日本人によるMOD『Doki Doki Murder Case!』は傑作に対する最高の返礼だった

結論から言うと DDLCをプレイした人にとっては最高のMOD 何も読まず知らずプレイすべし 今すぐここからダウンロードせよ 以上。 www.nicovideo.jp 以下、批評には『DDLC』全編に渡るネタバレ及び、本MOD『DDMC』の僅かなネタバレが含まれます。 このMODはか…

【評価】『ドールズフロントライン』感想レビュー【ドルフロ】

艦これそのまんまなガワ部分 『ドールズフロントライン』、本国では『少女前線』と題される本作は中国のソーシャルゲーム。あの厳しい市場で、既に2年運営されているだけに、高い人気が伺える。 さて、実際に遊んでみると、うんこれは・・・2013年に運営を開…

【評価】『Firewatch』感想レビュー クラシック、ミステリー、実存主義

ビデオゲームが忘れつつあったテキスト ビデオゲームの起源の一つは、ごく限られた技術水準でも実現可能で、かつビデオゲームならではのアプローチを可能としたテキストアドベンチャーであった。 だが、ある地点を持ってテキストベースの文化は、技術水準の…

【評価】日本中で中毒者を続出させた『ダンジョンメーカー』の魅力と課題を考えてみる【感想/レビュー】

現状Appstoreゲームランキングの上位に君臨し続けている「女王」こと、『ダンジョンメーカー』。 基本的なルールは、ダンジョンを作り、罠やモンスターを配置して、迫り来る勇士たちを撃退し、報酬としてランダムに得られる罠やモンスターを選択し、更にダン…

仕事にするレベルで『PUBG』にハマった人に、その魅力を語ってもらった件

現代では、ゲームで生計を立てたり自分のキャリアとする人が増えている。 圧倒的な実力で試合に勝つ人、独自のノウハウで彼らをサポートする人、ストリーミング等でファンの人気を集める人。彼らは誰よりゲームを遊び、ゲームを愛し、ゲームを理解しているの…

【評価】『ザ クルー2/The Crew 2』の感想レビュー レースはいいからドライブだけさせてくれ

『The Crew 2』はフランスIvory Towerが開発し、Ubisoftがパブリッシングをした純フランス産レースゲームである。 舞台は北アメリカ大陸を縮小して再現したオープンワールドとなっていて、プレイヤーは様々なビークルに乗って、シームレスに縦横無尽にドライ…

【評価】話題の音ゲー『Muse Dash』の可愛さで窒息した話【感想/レビュー】

6月14日に配信が始まりながらも、19日時点で堂々のAppStoreランキング1位を独走している、中国Pero Pero Games(!?)の『Muse Dash』。 少し興味を持って調べた所、そのゲロ甘なポップさがズギューンと来たので、さっそくプレイした所、これは紹介せねばと…

隠れた名作『Sniper Elite 4』における、オープンワールドの画期的な有効活用

オープンワールドの問題点と、意外な解決策 以前、このような記事を書いたことがある。 arcadia11.hatenablog.com 基本的に、マップのオープンワールド化はゲームプレイの希釈化だ。 同じ予算でマップの広さを5倍にすれば、当然ながら濃度は5分の1になる。む…

【評価】PS4『Detroit Become Human/デトロイト』のクリア後感想レビュー【ネタバレなし】

ネタバレはありません 20年後にようこそ 『Detoirt Become Human』(以下『Detoirt』)は、これから20年後に人間とほぼ同じ機能が搭載されたアンドロイドが実用されたらどうなるか、という世界を描いたアドンベンチャーゲームだ。 また、本作は3人の主人公か…

【評価】『Frostpunk』の感想レビュー お前は誰を切り捨てる?本当の正義を考えさせる傑作ストラテジー

本稿には僅かなネタバレとなりうる記述があります。 また大変ショッキングな記述もあるので、子供や精神の弱い方は読まないでください。 www.youtube.com 人は城、人は石垣、人は堀? 最初は人間こそ最高の資源なのだが やがてプレイヤーは「聖抜」を始める …

【評価】『ゴッド・オブ・ウォー』レビュー 我々が求めるのは父親クレイトスか戦神クレイトスか【GoW】

要旨: 新たに生まれ変わった『GOW』は現代らしいエンタメ性重視のゲームプレイを土台に、揺れ動く親子の絆を極めてディープに掘り下げながら描写したが、一方で従来のケレン味は失われ戦闘は中途半端なモノに。老神クレイトスの精神にどこまで同調できるか…

『ファークライ5』ストーリー考察 現代社会における「我々対彼ら」

『ファークライ5』 に関するネタバレがあります。最後の余談には『Bioshock:Infinite』のネタバレもあります。ご注意ください。 『ファークライ5』をクリアした。フレンドとだらだらCOOPで15時間前後。今回はヘリや飛行機のようなビークルが充実していて、CO…