ゲーマー日日新聞

ゲームを「ゲーマー目線」で語る独立系ゲーム紙 | 主に批評、考察、攻略、研究、報道、エッセーを読めます | note https://note.mu/j1n1 | ak47ava(at)gmail.com

ゲームレビュー

日本人によるMOD『Doki Doki Murder Case!』は傑作に対する最高の返礼だった

結論から言うと DDLCをプレイした人にとっては最高のMOD 何も読まず知らずプレイすべし 今すぐここからダウンロードせよ 以上。 www.nicovideo.jp 以下、批評には『DDLC』全編に渡るネタバレ及び、本MOD『DDMC』の僅かなネタバレが含まれます。 このMODはか…

【評価】『ドールズフロントライン』感想レビュー【ドルフロ】

艦これそのまんまなガワ部分 『ドールズフロントライン』、本国では『少女前線』と題される本作は中国のソーシャルゲーム。あの厳しい市場で、既に2年運営されているだけに、高い人気が伺える。 さて、実際に遊んでみると、うんこれは・・・2013年に運営を開…

【評価】『Firewatch』感想レビュー クラシック、ミステリー、実存主義

ビデオゲームが忘れつつあったテキスト ビデオゲームの起源の一つは、ごく限られた技術水準でも実現可能で、かつビデオゲームならではのアプローチを可能としたテキストアドベンチャーであった。 だが、ある地点を持ってテキストベースの文化は、技術水準の…

【評価】日本中で中毒者を続出させた『ダンジョンメーカー』の魅力と課題を考えてみる【感想/レビュー】

現状Appstoreゲームランキングの上位に君臨し続けている「女王」こと、『ダンジョンメーカー』。 基本的なルールは、ダンジョンを作り、罠やモンスターを配置して、迫り来る勇士たちを撃退し、報酬としてランダムに得られる罠やモンスターを選択し、更にダン…

仕事にするレベルで『PUBG』にハマった人に、その魅力を語ってもらった件

現代では、ゲームで生計を立てたり自分のキャリアとする人が増えている。 圧倒的な実力で試合に勝つ人、独自のノウハウで彼らをサポートする人、ストリーミング等でファンの人気を集める人。彼らは誰よりゲームを遊び、ゲームを愛し、ゲームを理解しているの…

【評価】『ザ クルー2/The Crew 2』の感想レビュー レースはいいからドライブだけさせてくれ

『The Crew 2』はフランスIvory Towerが開発し、Ubisoftがパブリッシングをした純フランス産レースゲームである。 舞台は北アメリカ大陸を縮小して再現したオープンワールドとなっていて、プレイヤーは様々なビークルに乗って、シームレスに縦横無尽にドライ…

【評価】話題の音ゲー『Muse Dash』の可愛さで窒息した話【感想/レビュー】

6月14日に配信が始まりながらも、19日時点で堂々のAppStoreランキング1位を独走している、中国Pero Pero Games(!?)の『Muse Dash』。 少し興味を持って調べた所、そのゲロ甘なポップさがズギューンと来たので、さっそくプレイした所、これは紹介せねばと…

隠れた名作『Sniper Elite 4』における、オープンワールドの画期的な有効活用

オープンワールドの問題点と、意外な解決策 以前、このような記事を書いたことがある。 arcadia11.hatenablog.com 基本的に、マップのオープンワールド化はゲームプレイの希釈化だ。 同じ予算でマップの広さを5倍にすれば、当然ながら濃度は5分の1になる。む…

【評価】PS4『Detroit Become Human/デトロイト』のクリア後感想レビュー【ネタバレなし】

ネタバレはありません 20年後にようこそ 『Detoirt Become Human』(以下『Detoirt』)は、これから20年後に人間とほぼ同じ機能が搭載されたアンドロイドが実用されたらどうなるか、という世界を描いたアドンベンチャーゲームだ。 また、本作は3人の主人公か…

【評価】『Frostpunk』の感想レビュー お前は誰を切り捨てる?本当の正義を考えさせる傑作ストラテジー

本稿には僅かなネタバレとなりうる記述があります。 また大変ショッキングな記述もあるので、子供や精神の弱い方は読まないでください。 www.youtube.com 人は城、人は石垣、人は堀? 最初は人間こそ最高の資源なのだが やがてプレイヤーは「聖抜」を始める …

【評価】『ゴッド・オブ・ウォー』レビュー 我々が求めるのは父親クレイトスか戦神クレイトスか【GoW】

要旨: 新たに生まれ変わった『GOW』は現代らしいエンタメ性重視のゲームプレイを土台に、揺れ動く親子の絆を極めてディープに掘り下げながら描写したが、一方で従来のケレン味は失われ戦闘は中途半端なモノに。老神クレイトスの精神にどこまで同調できるか…

『ファークライ5』ストーリー考察 現代社会における「我々対彼ら」

『ファークライ5』 に関するネタバレがあります。最後の余談には『Bioshock:Infinite』のネタバレもあります。ご注意ください。 『ファークライ5』をクリアした。フレンドとだらだらCOOPで15時間前後。今回はヘリや飛行機のようなビークルが充実していて、CO…

ゲーム史に残すべき『CoD』最高のキャンペーンを決めるランキングTOP10

『Call of Duty』とは戦争をテーマとしたFPSシリーズだ。 2003年から14年、ほぼ毎年新作を発売し続けている本シリーズは、『BO3』時点でシリーズ累計2億5000万本を発売。世界中のFPSファンを沸かせている長大シリーズと言えるだろう。 そして元よりシングル…

【評価】『Far Cry 5』『ファークライ5』の感想レビュー

『ゼルダBotW』後のオープンワールドはどう生き延びるか 昨年発売された『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』はオープンワールドを題材にしたゲームの水準を一気に引き上げた。 広い世界でどんな遊び方を提供するか。あの作品にはその問いに対する答えが無…

Spec Ops: The Line批評 砂漠に消える感情と戦争とサスペンス

ここ10年でビデオゲームに求められる形も大きく変わった。据置機のスペックが跳ね上がると、それを活かすために演出を重視した作品が増えたためだ。欧米においてはこの変化が顕著で、FPSやTPSといったシューターではムービーと演出を多用したシネマライクな…

『TitanFall2』というFPSの未来を救ったゲームの話をしよう

私は多くのシングルプレイFPSをプレイしてきたが、最近「停滞しているな」と感じていた。一部素晴らしい名作があるものの、全体として見ればゲームプレイに進歩がないのだ。何がどう変わろうが、結局はカバーに隠れてアサルトライフルを撃つゲームである。*1…

愛の尊さを世界のゲーマーに伝えた『Doki Doki Literature Club!』にゲーミング平和賞を贈りたい

『Doki Doki Literature Club』というビジュアルノベルがある。 4人の女の子と文芸部で過ごすという内容で、日本の恋愛ゲームに酷似している事からも、国内で注目されていた。私もこのゲームについて記事を書いた経験もある。 精神が弱った人にこそ『Doki Do…

精神が弱った人にこそ『Doki Doki Literature Club!』を遊んで欲しい。【感想】

(以下、作品に関するネタバレ全開です。最初は何も読まずにゲームを遊ぶことを… …って、もうこんな感じの前置き何度も読んでるよね。 「何も読まずに遊んでくれ」 「このゲームは子供または精神の弱い方には推奨しません」 およそ「それっぽいギャルゲの外…

痛くて苦しい最悪なRPG『LISA the painful』が最高なので紹介させてくれ

昨年こういうゲームが流行りました。 『Getting Over It with Bennett Foddy』 所謂『ツボ』です。クソ難しい上に、少しのミスで全て台無しになる賽の河原ぶりが最初はマゾヒストに、やがてストリーマーやyoutuberが食いつき、彼らが苦しみ悔やむ表情を見て…

モンスターハンターワールドは、14年かけて遂に完成した【評価/レビュー】

初代にして完成されながら、最新作にして未完成なシリーズ 『モンスターハンター』は常に野心がありながら、技術的な制約あるいは経済的な制約によって、完成に至らないでいた。 2004年に発売された『モンスターハンター』は、最初オンライン向けのカプコン…

断言する、モンハンは作業ゲーじゃない。

www.youtube.com ひろゆき「例の素材を繰り返して出すしか無いんだよ オンラインゲームって」 ひろゆき「同じことの完全繰り返し、マラソンですよ。はい爆弾置きましたー。罠置きましたー。ってさグルグルマラソンするだけじゃん」 ひろゆき「それを超えられ…

【評価】『シュタインズゲート0』の感想やレビュー 話は面白いがゲームではない

以前、『STEINS;GATE』原作をプレイした時、あまりの完成度故にガッツリ感情移入してしまい、クリア後は多大な達成感と共に寂寥感から2週間近くショックでメンタルが壊れかける事態に陥ってしまった。(褒め言葉) そんなわけで、その正統続編である本作にも…

『Half-Life』世界最高傑作とうたわれたFPSの本質

現代では一生かけても遊びきれないゲームが数多のメディアで発売されている。その中で、10年、20年経っても語られる名作とは何だろうか。日本人なら『マリオ』『ゼルダ』『FF』等の名作が真っ先に挙げられるかもしれない。 一方、海の向こうでも”故郷”のよう…

【評価】『シュタインズゲート』の感想やレビュー ADVに本当に必要だったもの

結論だけ書くと、私にとって人生に残る傑作でした。本作は何も見ず読まず楽しむことを推奨します。 来年春にはアニメ付の『STEINS;GATE ELITE』がSwitch/PS4/XboxOneで発売する予定なので、それまで待つのも良し。 アニメも良作ですが、ゲーム好きなら絶対に…

2017年、私の考えるゲームオブザイヤー ランキングTOP5

条件: 2017年に発売されたゲーム(乃至、日本で発売された、日本語化されたタイトルを含む) 100%自分の主観なのでご了承ください。私個人にとって印象に残ったゲームをピックアップしています。 第5位 アサシンクリード:オリジンズ 毎年恒例のシリーズと…

【評価】『They Are Billions』の感想やレビュー 蘇る引きこもりストラテジー

www.youtube.com 年末に現れた魔物 もう有名ゲーム誌が一通り「Game of the Year」を発表した12月中旬。突如としてSteamに魔物が現れた。 本作『They Are Billions』はゾンビが蠢く世紀末社会で、植民地(コロニー)を形成し生き残るストラテジーゲームだ。 …

【評価】『アサシンクリード オリジンズ』の感想やレビュー 良くも悪くも原点回帰

初代『アサシンクリード』を遊んだ時のことを覚えているだろうか? リアルに再現された12世紀末のイェルサレムを、パルクールを駆使して主人公が走り回るトレーラーが公開された時は、それはもう誰もが「これがフランス製GTAか!」と感銘を受けたものだ。 が…

【批評】『LISA the Joyful』の感想やレビュー 純度100%の歓喜

「毒矢」と「解毒剤」 『LISA the joyful』はAustin Jorgensen氏の作るRPGシリーズ『LISA』の最終作であり、『LISA the painful』の後日談である。 物語では、ブラッドの義理の娘、バディがオレイサを支配するため刀を振るう。彼女はそこで何を得て、何を失…

【評価】なぜ『PUBG』はSteamで一番遊ばれてるのか? -3つの決定的勝因

STEAM17000本の頂点に立った『PUBG』 『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』、略称『PUBG』。広大なマップで100人が武器を現地調達しつつバトルロワイヤルするオンラインゲームだ。 このゲームが本格的にゲームデベロッパーにとって「脅威」と映ったのは、この…

【批評】『ファイナルファンタジー13』の感想やレビュー 骨のある問題児

『ファイナルファンタジーXIII』というゲームを覚えているでしょうか。 2009年に発売されたこのゲームは、恐らくかつてない程の規模で批判されたゲームです。批判の質・量ともにとんでもない次元で叩かれまくりました。2chで葬式スレが立ち、amazonレビュー…