ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

ゲーム業界について

何故コナミは『桃鉄』『MGS』を手放そうとしてるのか冷静になって考えてみよう

「同シリーズは、多くのファンの皆様からご支持頂いていると共に、弊社も長年かけて育ててきた大切なタイトルですので、今後も続けて参りたいと思っております。 次回作をどのような形で提供できるかについては、さくまあきら氏と話し合いを続けておりますが…

評論家気取りで作品をこき下ろすネット住人は傲慢なのか?

追記: 今回の記事はあくまで「製作側>読者」と二元的に捉える道徳感情は不毛であるという話であって、 クリエイターに対する不毛な誹謗中傷も大切という話ではない。 確かに無理に小難しく考える必要もないし、逆に権威に萎縮して縮こまる必要もない。それ…

エアプレイでレビューとか、ゲーム業界なら常識なんじゃなかったのって話

誰が買うんだこんなゲーム その2 -金八先生の体験ゲーム- - サブカル 語る。arrow1953.hatenablog.com 今更感漂うんだけど、昨今話題になってる「ゲームをプレイせずにレビューした」という件について、こちらで少し論じたい。 まず結論から言うならば、…

MODを販売する時代が到来した/SteamWorkshopはMOD文化を破壊する?

もしMODを利用した方なら一度は触れたことのあるであろう、「Steamワークショップ」。 好きなゲームに、好きなMODをシームレスに導入することが出来、しかも評価やお気に入り登録まで出来てしまう、とても便利なサービスです。 ところが先日、Valveはこのワ…

何故ダウンロードサイズは肥大化するのか?Steamにおけるゲーム販売の瑕疵

現代のPCゲームにとって、もはやSteamを始めとしたダウンロード販売サービスはなくてはならないものとなっている。便利で安価なことは確かだが、小規模なインディーズ開発陣にとって容易に流通経路を確保できる点でも、大きな魅力がある。 しかし、このダウ…

マイクラADV、『Minecraft: Story Mode』はこんな感じじゃないかと予想した

ある友人、AからSkypeに通知が来た。「マイクラやりません?」特に熱中していたゲームもなかったし、二つ返事で了承した私は、さっそくサーバーのIPを尋ねて、久々にランチャーを起動する。元々、「インディーズゲーム」の範疇として有名だったこのゲームも…

【京都】DIEC講演のレポート及び考察/Oculus・VR・テレイグジスタンスの未来とは

3月29日に京都で開催されたDIEC、Digital Interactive Entertainment Conferenceに参加てきたので、そのレポート兼感想なんかを残していく。 このイベント、要するに「インタラクティブメディア」を様々な観点から議論するシンポジウムなわけだが、主催には…

マゾゲーの続編を作ることは難しい/『ダークソウル 2』と『Hotline Miami 2』の違い

『Hotline Miami 2』の二周目(Hard)に早速トライ。あんだけ批判しといてなんだけど、やっぱりある程度は面白い。 ただ、このイライラした理不尽さには、既視感があるんだよね。敵多くて、チェックポイント長くて、これまんま『ダクソ2』じゃん!ってなった。…

【ゲーム】SteamVRが高性能すぎると話題に【Oculusと比較】

Steamが発表した新たなVRが話題を呼んでいます。 --- 私が初めて『Oculus』の最新版「Crescent Bay」を試した時、思わず「なんだこれは!」と叫んでしまった。 確かに、今までいくらかVRセットは試してきたが、これほどにリアルな体験は初めてだったからだ。…

メタスコアは万能か?数字の正しい読み方

Choke Point | 『Sniper Elite』開発元がMetacriticを「取るに足らない存在」と一蹴 「Metacriticのことを気にしている人間は、ここには1人もいないよ。率直に言って、取るに足らない存在だと考えている。我々はユーザーの感想だけに集中しているし、ユーザ…

昔のゲームは何故面白かったのか?

「昔のゲームはよかった」 「今のゲームは全然ワクワクしない」 ゲームという文化が世間に根付いて、既に20年以上が経過した。ゲームを遊んで育った子供も大人に育ち、こういう愚痴も少なからず見受けられるようになった。 そこで、冷静に考えて昔のゲームは…

「プロゲーマーを目指す専門学校」を見て考えたこと

先日、東京アニメ・声優専門学校が、「プロゲーマーを目指すための専門学校」と銘打って、e-Sportsで活躍する人材の育成を目的としたコースを設立したことが、大きな話題となった。 それに対する反応は千差万別で、「よくやった」と褒める者もいれば、「たか…

2014年のゲームを振り返る マルチの復活とシングルの没落

さて、本日は2014年のゲーム業界がどのような進歩を遂げたのかを、作品を中心に展望していこうと思う。まず、大手レビューサイト「metacritic」における「Best Video Games of 2014 - Metacritic」から、メタスコア上位作品を抜粋した。 (PCのメタスコアト…

2014年でゲーマーのド肝を抜いた5つのゴシップニュース

2014年、それは全くゲーマーにとって悲惨な年というほどでもないが、少なくともここ数年で最も「物議を醸した」年であることは間違いない。さて、2014年にゲーマーの世論を騒がせた、5つのゴシップを上げていこう。 引用元: Top 5 - Gaming controversies o…

『Neverending Nightmares』の作者がsteamレビューで自作自演してた件

最近、Valveによって試験的に導入された、「Steam」のレビュー機能。具体的には、商品のストアページに行くと、価格や動作環境といった情報と共に、ユーザーによるレビューが公開される機能である。さっそく、数多くのレビューがユーザーによって投稿されて…

【後篇】11年前のFPSに何が起きたか。 -2004年の王政復古と瓦解、革命

今から11年前、2004年のFPS事情を振り返ってみよう。それは王政復古と新参者の激突の時代だった…。 前編はこちらをご覧頂きたい。 【前篇】11年前のFPSに何が起きたか。 -2004年の王政復古と瓦解、革命 - ゲーマー日日新聞

FPSにおける「良い銃」とは何か? -CS:GOで学ぶ「銃」の哲学 【翻訳】

「PC GAMER」で面白い記事を見つけた。 FPSの数ある要素の中でも「銃」に注目して、面白いFPSとは何か述べられている。 --- What makes a good game gun? Evan Lahti Dec 16, 2014

【前篇】11年前のFPSに何が起きたか。 -2004年の王政復古と瓦解、革命

さて、今年はあの名作FPSが続々と生まれた2004年から、もう11年が経過したことになる。当時はコンシューマとPCでプレイできるゲームは区切られており、さりとて2000年以前ほどにアングラなゲームが多かったわけでもなく、見事に、「現代ゲーム」と「レトロゲ…

steamのホリデーオークションってどう利用すればいいの?

突如姿を表した、steamの新たなイベント、「steam ホリデーオークション」がついに開催されましたね。19日に控える「ホリデーセール」に向けた前夜祭という形式のイベントですが、果たしてどんなイベントなのでしょうか?実はこれ、ひょっとすると「セール」…

『ORAS』が面白かったのでポケモンの根本的な面白さを考察してみた【レビュー】

総評: ポケットモンスター、それは「主人公」の単位を「700匹以上のポケモン+目の前のあなた」まで拡大し、それを実現するための様々なギミックが集約された傑作。 『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』をプレイしたので感想を残して…

Notchは何に失望したのか。『Minecraft』の知られざる裏側とは?

以前、『Minecraft』で一世を風靡したNotch氏が、一時的に身を引くことについて、本人の声明文を翻訳しました。 『Minecraft』のNotch、Mojang買収に言及【全文翻訳】 - ゲーマー日日新聞 『Minecraft』のNotch、Mojang買収に言及【全文翻訳】 - ゲーマー日…

なぜ人はゲームにハマるのか 「船×ステルス」MGS、Hitmanより

「ステルスゲームの魅力とは何か」という議題において、とても興味深いオピニオンがあったので翻訳しました。 以下は『PC GAMER』に連載されるコラム「Why I Love」から引用しています。 Why I Love: Stealth on ships Why I Love: Stealth on ships - PC Ga…

UplayとOriginの『正義論』 -Originは本当に悪か?

なかなか興味深い記事を発見した。そこでは、UBIの全体像を説明し、更に、UBIのゲームを正の面、UBIのUplayを負の面に分けた上で、「UBIの作る新作は確かに魅力的だ。しかし、それはUBIのブランドを強め、ゲームの多様性を奪うとともに、悪名高いDRM”Uplay”…

『Minecraft』のNotch、Mojang買収に言及【全文翻訳】

日本でも大ヒットしたMinecraftで有名なNotch氏が、Mojangから引退することを決意したと発表しました。 インディーズ業界で大きな業績を残し、同時に火付け役となった彼が、どうして引退するに至ったのか。 マイクロソフトのMojang買収や、それに対するファ…

小島秀夫氏の問題発言とゲーム業界の闇

さる5日前、あの『Metal Gear Solid V』の開発における中心人物、小島秀夫氏の残したこの発言が物議を醸し出した。 リハーサルでは言ったのに本番で言うのを忘れたが「PT」はインディーズ色を出す為に、グラフィックもサウンドの操作感もエフェクトもかなり…

NHK「ゲーム音楽三昧」で洋ゲーは和ゲーに敗北したのか?

先日、NHK-FMの『今日は一日三昧』にてゲーム音楽特集が組まれ、多くのゲーマーがその曲の内実に一喜一憂したことと思います。 一方、「洋ゲーの曲が少なすぎないか?」という感想も多かったようです。 実際、100曲以上のプレイリストからは、わずか2曲(『P…

FPSの面白さとは何か -ベルクソン哲学とFPS

FPSは面白い。 本ブログを訪れてくれる人ならまず肯定してくれるだろう。 では、FPSの何が面白いのか。 これについては、私は考えることが殆どなかったことに、最近自覚し始めた。 それでも、私はFPSを何年も遊び続けてきた。だからこそ、自信を持って言える…

新たなBFやCODはどこへ向かうのか。FPS史への招待 part1

総論: Quakeに見られるFPSにおける競技性のエッセンスは高度な「射撃」と「移動」である。 しかし、技術のみのガチンコ勝負により、プレイヤー間のスコアに大きな格差を生じたので、CounterStrikeではプレイヤーの動きや技術が大きく規制された。 代わりに…