ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

2分で読める映画批評 スティーブン・スピルバーグ『BFG』

「2分で読める映画批評」は、最近記事が長めになりがちな当紙において、よりコンパクトで読みやすい文章を提供するためのカリキュラムも兼ね、流行の映画をすごく雑に紹介するコラムです。 あまりに純粋、だが進歩的 ディズニー×スピルバーグということで、…

PSNやSteamのようなコミュニティと、プライバシーの問題

・現代ではオンライン上のコミュニティ機能が発達し、多くの個人情報をゲーマーは共有する ・だがゲームを遊ぶだけで、そこまで情報を共有する必要はあるか?ログイン時間やプレイ時間まで? ・気にするほどの情報でもないが、気軽に楽しめるはずのゲームで…

2分で読める映画批評 クリント・イーストウッド『ハドソン河の奇跡』

原題『Sully』 2009年1月15日、USエアウェイズ1549便がニューヨーク・マンハッタンの上空850メートルを飛行中、バードストライクによって全エンジンが停止、コントロールを失う。 機長のチェスリー・サレンバーガーは必死のコントロールと苦渋の決断の末、ハ…

【評価】『バトルフィールド1』『BF1』の感想やレビュー 圧倒的な戦場感

※『BF1』は発売直後であり、本稿は筆者によるファースト・インプレッションとしてのレビューであることを予めご了承願いたい。 コンシューマ機に戦場を移した『バトルフィールド』 まず本作へのレビューの前に、『バトルフィールド』シリーズを我々はどう捉…

ゲーム内の味方を褒められる人、褒められない人。

私は普段、オンラインゲーム(対人ゲーム)を友人と遊ぶ時、ボイスチャットを活用している。 ボイスチャットを使えば、テキストチャットより効率よくコミュニケーションが取れるし、メンバー同士仲良くなりやすい。 そんな時、私が一番大切だと思っているこ…

2分で読める映画批評 デミアン・チャゼル『セッション』

(原題:『Whiplash』) 真面目に音楽をやってる奴らなんて、実際頭おかしい 『セッション』は二人の、ちょっと頭のおかしい奴らの映画だ。 音楽に取り憑かれた、若者と師匠。若者、ニーマンは将来があり、同時に弱さも持つ。師匠、フレッチャーは熟練の技巧…

ネタバレの脅威と戦う

要約: ・ネタバレ回避が困難な理由は、どの情報をネタバレと考えるか個人差があるため。 ・一方で、ネタバレは作品の核心的な情報であり、自分が探し求める作品へ繋がる鍵にもなる。 ・ただし、クリエイター側が率先してネタバレを行うケースも増えており、…

『Fallout4』ストーリー考察 何故オープンワールドに生きるか

『Fallout4』のメインクエストにつきネタバレを多分に含んでいます 若干旬を逃した感はあるものの、真面目に2周目をこなした『Fallout4』が結構面白かった、というか普通にグッと来る物語だったので、今更ながらストーリーの考察をしたい。 ファンへの「背徳…

2分で読める映画批評 庵野秀明『シン・ゴジラ』

「2分で読める映画批評」は、最近記事が長めになりがちな当紙において、よりコンパクトで読みやすい文章を提供するためのカリキュラムも兼ね、流行の映画をすごく雑に紹介するコラムです。 プロパガンダ×バカ=最高の娯楽映画 まず最初に申しておくと、私は…

【評価】『Fallout4』の感想やレビュー 大作ゲームの未来

要旨: ・完璧に築かれたAAA級ブランド『Fallout』。既に完成された作品の続編を、どう生み出すべきか? ・まず『3』の欠点、ゲームプレイや演出、表現の乏しさに注目。 ・『4』で上記の欠点はあらゆる点で改善され、既に一流ARPGに域に到達した。(一部を除…

2分で読める映画批評 新海誠『君の名は』

「2分で読める映画批評」は、最近記事が長めになりがちなゲーマー日日新聞において、よりコンパクトで読みやすい文章を提供するためのカリキュラムとして、自分は興味なかったけど世間で注目を浴びた作品を、すごく雑に紹介するコラムです。 君の名は: 隠し…

【再評価】『ライフイズストレンジ』の感想や考察 インタラクティブ性への挑戦

本稿には原則ネタバレはありません。 以前、私は『ライフイズストレンジ』のレビューをこの誌に掲載した。しかし、これは全く作品の魅力を表現しきれなかった。 作品を大方説明した前の記事と合わせて、改めて本作の魅力を追求したい。 私がこのゲームを遊び…

大人になってゲームを辞めた人たちへ

・大人になった今、ゲームを子供の目線で楽しみ続けるのは難しい ・私自身は比較的、大人でも子供でもない頃にゲームを始めた ・大人だからこそゲームは楽しめる。スケジュールのない自由、コンパクトだが完成度の高いパッケージ、高度なアートや物語。 ・現…

【評価】『ラチェット&クランク THE GAME』の感想やレビュー 正しきリメイク

ゲーム概要 米Insomniac Games開発の人気シリーズ『ラチェット&クランク』の最新作。本作は2002年発売の初代版を強くリスペクトした立ち位置。 『ラチェット&クランク』は『クラッシュバンディクー』のようなレベルを1つずつ攻略する、3Dアクションゲーム…

ミラーマッチが発生しないからMOBAは流行した

かつて、サイト運営者として有名なとあるゲーマーが「ミラーマッチはつまらん!」とバッサリ切り捨てた時、私もそれに同意せざるを得なかった。*1 その人は加えて「ミラーマッチは自分にないスキルや戦法を効率よく学べる」などの利点を挙げた上で尚、相手の…

ゲームが上手いってのは、大して偉いもんでもない

とあるゲームの大会を観てて、たまたま目に写った(というか仕様上見える位置にある)コメントで、「解説者は偉そうにすんな。シルバーのくせに」って発言があった。(Silver=某ゲームのランク) 一応説明すると、解説者はマジもんのプロで、当然公式から雇…

『No Man's Sky』は”高い”のか? インディーズゲームの価格水準

要旨: ・インディーズタイトルは、その不安定さと偏りから、AAA級タイトルの半額以下の価格で販売される傾向にある。 ・例外的に、シム系タイトルは、同じく不安定な作品であっても、ニッチに特化した宣伝と専門性を保つ信頼から、AAA級タイトル同様の価格…

ゲーマーとして生きるということ

年をとると涙腺が弱くなると聞くけど、最近の私はそれを証明するかのように、映画を観ては泣き、友達の結婚式で泣き、あまつさえゲームで泣くようになってしまった。(最近だと『Life is Strange』) といっても、「ゲームで泣く」って傍から見るとすごいマ…

現代のレベルデザインの課題 複数の難易度について

要旨: ・最良のレベルデザインを求める上で、昨今は複数の難易度を自由に選ぶスタイルが流行している。 ・複数の難易度を用意することで調整が曖昧になる。 ・このシステムでも「優れた難易度」は存在するが、それには複数の難易度からその難易度を「当てる…

秀逸な物語を描くフロムの『ダークソウル』シリーズ、その魅力と技法

要旨: ・『ソウル』シリーズの真の魅力は物語である。 ・常識が通用しない終末的で抽象的な世界観にこそ、善悪や真偽のような挑戦的なテーゼを抱ける。 ・登場人物は多ければ良いわけでない。辛うじて生き延びる少数の人物を描くことで、彼らの生き様を見届…

【評価】『ライフイズストレンジ』の感想やレビュー ADVの可能性

物語に関する核心的なネタバレは避けています。ご安心してお読みください。 ただし筆者の気は触れています。 基本はADV+自由行動 フランスの「DONTNOD」社から出た本作、『ライフイズストレンジ』は、アメリカの田舎町を舞台に女学生が様々な謎を解く、アド…

【評価】『ポケモンGO』の感想やレビュー 作品として冷静に評価してみた

ゲーマーやブロガー以前に、ひたすら思ったことを正直に言ってます。ノスタルジーとか欠片もありませんが、それでもよろしければどうぞ。 要旨: ・ポケモンGOは位置情報とカメラ機能を使用した、二重の拡張現実を軸とする新鮮味のあるゲームである。 ・開発…

【評価】『DOOM4』の感想やレビュー 王者の帰還

ゲーム概要 2016年にBethesdaのパブリッシングで実現した、『DOOM』の最新作。 主人公は火星に突如出現したデーモンと戦う宇宙海兵隊で、無数のデーモンたちを粉砕する。古典的なFPSであり、走って撃つだけの純粋なシューター体験が出来る。 なぜDOOMは評価…

3本のゲームが示す、暴力性と倫理性の克服

高橋名人が語る:ファミコンブームの終息と、日本ゲーム業界への提言 (1/4) - ITmedia ビジネスオンライン 「今のTVゲームは、まさにリアルを追求しています。しかし、私はこの傾向に多少の疑問を持っています。 例えば、現在のシューティングゲームは、FPS…

『シャドウバース』初心者オススメの無課金最強デッキ&リーダー

先月デビューしたCygamesの『シャドウバース』。Blizzard『HearthStone』のゲームシステムをそのまま流用し、既存のCygames作品からイラスト・コンセプトを合流させた、オンラインのカードゲームだ。 いくら対人専用ゲームといえ、中身は所詮ソシャゲでありT…

私が『LoL』をオススメする理由 フレンドと最高に連携できる対戦ゲーム

先日投稿した「私が『LoL』を辞めた理由 民度とゲーム性の話」にそれなりの反響があった。 私が、このゲーマー日日新聞で活動する上で、特定のゲーム作品を著しく糾弾することはよくあることではない。 それでも『LoL』を取り上げたのは、今の『LoL』はもは…

私が『LoL』を辞めた理由 民度とゲーム性の話

この記事を、敬愛する辞めていった私のフレンドとvideogamedunkeyに捧ぐ 要旨: 『LoL』プレイヤーの「民度が低い」原因は、『LoL』のゲーム性がチームワークを重視する余り、プレイヤー間の緊張感が高まってしまう点にある。 しかしRiotはこれにPremadeや恣…

【2016年Steamサマーセール】もう割引!?オススメ最新作を10本紹介!

今年もSteamによる大型セール(もとい、積みゲー儀式)がスタートした。名作から意欲作、古典的名作から最新作まで、とっぷり1万本以上のゲームが割引の対象となっている。 本稿はいつも通り、割引対象の作品からオススメするガイドなのだが、既にブログ内で…

「やりこまない」ゲームライフのすゝめ

「昔は夢中でゲームを遊んだが、最近ではゲームを遊ぶと疲れが溜まる。」 「期待してゲームを買ったはいいが、何故かパッケージはビニールを被ったままだ。」 先日はE3が大盛況で、様々な新作に期待で胸を躍らせるニュースのなか、読者諸賢の中にはこのよう…

伝説的ゲーム実況者「Dunkey」を日本で紹介したい

今や「ゲーム実況」はゲームにおける市場、文化、コミュニティにおいて、欠かすことの出来ないコンテンツ。私自身も、一部の面白い動画を楽しく観賞させてもらっている。 しかし、ゲームを遊び、そこに自分のトークを入れ、動画としての編集を加える。この過…

ミリオタ魂を揺さぶる、名作FPSのかっこいい銃のリロードを7本集めた

『Battlefield Hardline』にて、リロードにまつわるイースターエッグが一時話題となった。数万回に一度の確率で、リロードのアニメーションが特殊なものへと入れ替わるというものだ。個人的に、かっこいいリロードは、「射撃感」に次ぐFPSのエッセンスだ。そ…

『オーバーウォッチ』初心者にオススメ!5人の強ヒーロー【Overwatch】

『オーバーウォッチ』は20人の個性豊かなヒーローから1人を選んで遊べるFPSで、それぞれに強みと弱みが存在する。 無論、Blizzardの完璧なゲームバランスの調整のおかげで、一概に「○○が最強!」と断言出来るものではないが、ヒーローによって難易度はマチマ…

【評価】『オーバーウォッチ』の感想やレビュー 重厚だが保守的

ゲーム概要 『Diablo』や『Starcraft』など、数々の名作マルチプレーゲームを開発した、Blizzard Entertainmentによる、オンライン対戦専用FPS。 プレイヤーは個性豊かな20人のヒーローから1人を選び、6名から成る2チームが、マップ上のオブジェクトを奪い合…

【評価】『Undertale』の感想やレビュー 千夜一夜RPG

※プレイヤーの判断を極めて重視する作品のため、本稿はネタバレを極力回避しています。 そのため、登場人物、ロケーション、物語、その他固有名詞への言及もありません。ご安心してお読みください。 ゲーム概要 2015年、独立系のtobyfoxが開発したRPG。MOTHE…

【評価】『アンチャーテッド4』の感想やレビュー B級からA級へ

ゲーム概要 ノーティドッグの開発する『アンチャーテッド』シリーズ最新作。冒険王ネイサン・ドレイクが、未知の秘境を求めて冒険するTPSだ。 今作では海賊ヘンリー・エイブリーの残した遺産を求め、世界各地を奔走する。それと同時に、ネイサンの兄サムの登…

発売から半年、改めて『MGSV:TPP』のストーリーを考察する

物議を醸した大人気『MGS』シリーズの最新作、『メタルギアソリッド・ファントムペイン』。 当ブログでも数記事において取り上げた。レビュー、攻略、考察。多くの方に読んで頂けたことを覚えている。その中で私自身、ゲームプレイを高く評価した一方で、ス…

コアなPCゲーマーこそ執着すべき10のデバイス

自作PCを作るというのは、それはもう一大プロジェクトと言えよう。単に組み立てるだけでも一苦労だが、その後もメンテナンスを逐一続けねばならないためである。つまり、自作PCを構成するに必要な道具、つまりマウス、キーボード、ヘッドセット、モニターを…

【再評価】『S.T.A.L.K.E.R. Shadow of Chernobyl』の感想やレビュー チェルノブイリの追憶を辿る

ゲーム概要 ウクライナ「CSG Game World」により、2007年に発売されたオープンワールドベースのFPS。プレイヤーは広大なチェルノブイリを探索し、限られた銃器や物資を基に様々なクエストを自由にこなすことが出来る。 舞台となるのは「石棺」と化した原発周…

あらゆるe-Sportsにおける必勝法「技術・運・読み」

FPS、RTS、MOBA… 現代のe-Sportsはまさしく戦国時代。面白そうなゲームがゴロゴロしているが故に、一本のゲームに集中して遊べないという人も多いのではないか。 それに、FPSに求められるスキルと、MOBAに求められるスキルは全く違う。だからこそ、せっかく…

ゲーマーが『モネ展』を観る

ゲーマーが観る 企画「ゲーマーが観る」では、本来ゲームを包括的な視座で論じる当紙において、ゲーム以外の様々なカルチャーにアプローチすることで、息抜きと幅広い関心を持ち、ゲームへの理解も深めます。 モネ展 本稿は「マルモッタン・モネ美術館所蔵 …

【対人】『ダークソウル3』の最強武器・盾・指輪を考察してみた【攻略】

最終更新:ver1.1 武器編 ロングソード 主な用途:サブウェポンから筋力ビルドの主力まで 入手方法:素性「騎士」の初期装備、不死街のグレイラットの販売 入手難度そのものは極めて低いものの、その圧倒的ポテンシャルによりシリーズから根強いファンのいる…

『ソウル』シリーズの魅力に迫る -通貨「ソウル」の普遍性について

噂によるとフロム・ソフトウェアが生み出した、アクションRPG『Souls』シリーズは今年発売された『ダークソウル3』をもって打ち切られると言われている。 ゲーム性はピーキーでありながら、これほど多くの人間に親しまれ、愛されてきた『ソウル』シリーズ。 …

【評価】『ダークソウル3』の感想やレビュー アクションRPGの真髄

磨き上げられたレベルデザイン 一言で言うなら、「すごいゲーム」と言う他ない。 もはや、「マゾゲー」だとか「ダークファンタジー」だとか、私が『Bloodborne』で言及した「アクション寄りの~~で、~~だから」なんて評論がバカバカしく感じられる。 フロ…

任天堂のWiiU生産終了か 3本の「遺産」を辿る

日本経済新聞が、任天堂はWiiUの生産を終了することを報道した。また、ネット上(主にアフィブログ)では、任天堂がこれに応じて、「来期までの生産は継続する」と発表したという噂を流布した。 任天堂本社による直接的な発表が滞っているため断言は出来ない…

ネトゲ廃人はどこへ消えたのか

3/27 追記&修正 昨今ではプロゲーマーが、テレビや書籍のようなメディアで紹介されることもあり、「ゲームを真剣に遊ぶ人間」という姿が、以前よりは随分と評価されやすい環境になったのかなと考えている。 もちろん、それはそれで素晴らしいのだが、このよ…

【LoL】初心者にオススメ!お手軽な最強チャンピオン15体まとめ

日本鯖オープンβに伴い、確実に新規プレイヤーを獲得しつつある『リーグ・オブ・レジェンド』。 本稿では、この『LoL』を始めたものの、数百体ものチャンピオンから誰を選べばわからない、或いは、とりあえずゲームを楽しめるシンプルなチャンピオンが使いた…

何故FPSは素晴らしいか ‐FPSとモチーフを考える

(注意:本稿には一部グロテスクな表現を伴う画像が添付されています) モチーフとは、仏語で「主題」や「動機」を意味する語であり、一般的に芸術においては描かれる対象、単位を指す。 例えば、絵画でよく「リンゴ」が描かれることはご存知だろう。 何故、…

『グラブル』が人を破産させたのか

昨日、登録者数が700万を越すと言われるソーシャルゲーム、『グランブルーファンタジー』が、お茶の間のちょっとした「話題」となった。 グラブル課金に苦情殺到…「希少キャラ出ない」 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) ソーシャルゲームの商法がネガテ…

「グレネード」はFPS・TPSにおける最大の発明である

待望のベータ版、『Division』をプレイして驚愕した。 確かに、美しいグラフィックや手の込んだマップは素晴らしかったが、それより驚いたのは、戦闘における面白さが微塵も進歩してなかったことである。 『Division』はTPSベースのRPGだ。M4やAKのようなア…

LJLとSANKOは自らの姿勢を問い直せ

e-Sportsは所詮、ゲームの販促イベントの建前に過ぎないのか 昨日、MOBA系『League of Legends』と呼ばれるマルチプレータイトルの、プロシーンにおいて衝撃的な事件が発生した。 Dragonfly Gaming、SCARZ両チームに対し、2月18日から開催予定だった国内最大…