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ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

2014~2015年のPC/新世代機の新作ゲームランキング16作品

おすすめゲーム

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すっかりお盆や夏休みも佳境に入り、休暇を利用してゲームを遊ぶ熱心なゲーマーも多いかと思う。

しかし、E3やGamesComといった様々なイベントにより、我々ゲーマーへの「おかわり」となる作品の情報が、続々と舞い込んできた。

特に2014・2015年は、ゲーマー達が抱く溢れんばかりの熱望応えるような、期待の大作がズラリと並んでいる。

そのお祭り騒ぎの一方で、多すぎる情報をキャッチしきれなかったゲーマー諸兄も多いのではないだろうか?

 


 

そこで、本稿を純粋なゲームカタログとして、或いは、各ディベロッパの傾向と分析としても、活用していただければ幸いである。

 

 

 

 

 16位:Drive Club

 

 


Driveclub Gameplay 1080p HD (Gamescom 2014 ...

 

PS4


パブリッシャはSCE、開発はEvolution Studiosによる、広大なフィールドを自由に駆け巡ることの出来る、ソーシャルレーシングゲーム
開発のEvolution Studiosは、PS3で『Mortor Storm : RC』により一定の評価を得たベテランチーム。
UBIが巨費を投じて開発している『The Crew』との一騎打ちの勝敗が多くのレースゲーマーから注目を浴びている。

 

レースゲームほどグラフィックが評価に響く作品は少ないと思う。確かにゲーム性も重要だが、遠景に接写と交互に続くゲーム性である以上、グラフィック技術がこれほど栄えるジャンルも少ない。
そして本作は、PS4独占の名に恥じぬグラフィックを描いた。粉塵やエフェクトで誤魔化すのでなく、あくまで透き通った写実性ある美しさを打ち出したのには、その熱意がビシビシ伝わってきた。

 

 

 

 

 

 

15位:P.T.

 


P.T - Demo Walkthrough Part 1 PS4 Horror ...

 

PS4/他未定


ホラーゲーム「サイレントヒル」の続編。主演にノーマンリーダス、監督に小島秀夫を起用し、ハイクオリティPVでGamesComの会場を震撼させた。
既にPS Storeには体験版も公開されており、内容は一人称視点による(Amnesiaを想起させる)ADV式。

 

単なるホラーに留まらず、逃れられぬ業を隠喩するような無限回廊など、文学的ストーリーをPVで展開した。恐怖を織り交ぜた哲学は、スティーブンキングの小説を思わせる。ただの刺激的体験に終わらない、恐怖を通したメッセージを表現できるのか試される。

 

 

 

 

 

 

14位:Rise of the Tomb Raider

 

 
Rise of the Tomb Raider Announce Trailer - YouTube

 

PC/XboxOne


パブリッシャはスクエアエニックス、開発はCrystal Dynamicsによる、ADVを主としたTPSシリーズ。
前作『Tomb Raider』では、今までの謎解き中心から、TPS中心のシューターへと舵を切ったことを評価され、すぐさま続編の開発が進められた。

 

前作においては独特なデザインに、環境破壊を上手く活用したダイナミックな演出が素晴らしかったが、それでも平凡なTPSという印象は拭えなかった。
Xboxの一時独占という強気な姿勢に応えるほどの、独創的なTPSを実現できるのかに注目だ。

 

 

 

13位:BattleField Hardline


Battlefield Hardline: Watch 12 Minutes of Single ...

 

PC/XboxOne/PS4

Diceによる人気シリーズ『Battle Field』の続編。前作『Battle Field 4』から、更に進化したキャンペーンのPVを公開し、新たなBFの形を提起した。
ゲームプレイは今までのランボープレイに加え、『Far cry』を思わせる投石や双眼鏡によって、ステルスプレイを強調している。

 

COD:AW』でもあったが、飽和されたFPS業界において、AAAタイトルでさえ大きな舵取りが求められている。
一方で、マルチプレイのベータを遊んだが、その点においては前作までと大差なく、ゲーム性にまで切り込んだ『COD:AW』との差別化はどうなるのか期待される。

 

 

 

12位:Far cry 4

 


Far Cry 4 Gameplay 1080p HD (Gamescom 2014 ...

 

PC/XboxOne/PS4


UBIによる人気シリーズ『Far cry』の続編。前作『Far cry3』から、保守的かつ進歩的な内容を見せるPVを公開し、ドル箱シリーズの強さを見せ付けた。
前作『Far cry 3』では、同企業の『Assassin's creed』等から多くのアイディアを吸収し、今ひとつの評価だった『Far cry 2』の汚名を返上した。

 

Far cry 3』では「快楽の楽園」ともいうべき万能の「ゲームプレイ」を実現した一方で、「快楽の楽園」を皮肉り、反省させる濃厚な「ストーリー」を展開したのが印象的。
逆に「ストーリー」面では既に「快楽の楽園」を皮肉った以上、ストーリー的な続編をどう思索したのか…等、ゲームプレイ以外も注目する価値があると思う。

 

 

 

11位:Shadow Realms

 


4 Minutes of Shadow Realms Gameplay ...

 

未定

 

パブリッシャはEA、開発はBioWareによる、4人のPCをメインにしたアクションRPG
D&Dに強い影響を受けたとされる本作は、パッシブスキル・アクティブスキルを中心に敵を倒してアイテムを獲得する、Hack&Slash型のゲームと思われる。

 

BioWareは『Mass Effect』や『Dragons Age Origins』『Star Wars: Knights of the Old Republic』など、次々に名作を輩出してきた老舗ディベロッパであり、
本作においても、その手腕を遺憾なく発揮されることを期待したい。特に、彼らの生み出すCoopがどんなクオリティなのか、ヘビーゲーマー達の注目が集まる。

 

 

 

 

10位:Metal Gear Solid V

 


METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN | E3 ...

 

PC/XboxOne/PS4


パブリッシャはコナミ、開発はKojima Productionによる、多様な攻略や遊び要素を詰めた、箱庭型ステルスアクション。
欧米諸国の大作でひしめき合うGamesComにおいて、燦然と輝く国産ゲーム業界のエース。伝統的なレール式から箱庭式への転換が、どのような変化をもたらすのか、国内外のファンから注目されている。

 

プロローグに当たる『MGSV:Ground Zero』をプレイしたが、MGSは「ガラパゴス」などという言葉を知らない程に、貪欲に海外のステルスゲーを吸収し、独自のデザインで合理化していた。
MGSはその多様なゲームスタイルを受け入れる姿勢もさながら、単なる戦争・平和・国家賛美に留まらない「ミリタリー哲学」を追求するストーリーも魅力の一つ。
MGS3、PWではその哲学も薄まり、小島監督自身「子供向け」としていただけに、本作における哲学は更にどれほど熟成されたのか、実に興味深い。

 

 

 

 

9位:The order 1886


The Order: 1886 | Official Gamescom 2014 ...

 

PS4


パブリッシャはSCE、開発はSCEサンタモニカスタジオによる、独特の世界観とPS4のマシンパワーを魅せつけた、アクション・アドベンチャー
開発のサンタモニカスタジオは『God of War』の開発や、『Journey』の開発の一部に携わる、ベテランチームであり、PS4の力を遺憾なく発揮するグラフィックと、濃厚さが伺えるストーリーがウリ。

 

本作のスチームパンク的世界観と、字面を追うだけで期待してしまうストーリーと、単なるシューターで終わりそうにないPS4の切り込み隊長。
美しいグラフィックは、創造的世界観によって真のクオリティを垣間見ることは、『FF13』等からも明らかである。現実にない空想世界を駆け抜ける楽しみこそ、本作の目玉となるだろう。

 

 

 

8位:Evolve


Evolve - Gamescom 2014 Trailer - YouTube

 

PC/XboxOne/PS4


パブリッシャは2K、開発はTurtle Rock Studiosによる、Coopを中心にしたモンスターVS人間を描く、ハンティングFPS
開発のTurtle Rock Studiosは、あの傑作Coopゲーム『Left 4 Dead』を開発したことが有名で、「生き残り」から「狩り」へと大きくテーマを変換したことが、どんな結果を残すのか続報が望まれる。

 

Coopとは「個人の快適さを犠牲にしてでもCoop的ゲーム性を追及したもの」と「個人同士が気兼ねなく楽しめるゲーム性を追及したもの」の二つに分かれる。
前者は言うまでも無く『L4D2』で、後者は『Demon's soul』や『TDU』が挙げられる。統計的に観れば、多くのCoopは後者といえるだろう。
『L4D』では「生き残る」という明確な目的のもと、(良い意味で)消極的なプレイを徹底させ、真のCoopとは何かを再定義させるほどに、革新的な作品だった。
一方、『Evolve』では、「狩る」という新たな目的のもと、消極的なプレイから積極的なプレイへと、どう変革させるのか。彼らの躍進はCoopゲーマーの注目の的だ。

 

 

 

 

 

7位:FIFA 15


FIFA 15 GamesCom #5 Gameplay - DirectFeed (In ...

 

PC/XboxOne/PS4

 

パブリッシャはEA、開発はEA Canadaの人気フットボールシミュレーション。

ゴールキーパーのAI改善や、トルコリーグの追加など、細やかな改良をベースにビジュアルを引き上げた本作。

 

本ランキングの中では消極的な改良が続くシリーズだが、むしろそれこそFIFAで求められているものである。何故なら、ゲームの面白さ以上に、フットボールという歴史上何百年も遊ばれ続けてきたゲームを、画面の中に取り込もうとする作品なのだから。

純粋な改良によって「良い」ものを目指そうとすることは、むしろEAのようなノウハウと財力あって成立するものである。「アイディア」で一発当てようという考え以上に、FIFAのような丁寧な仕事こそ、むしろ難しいものだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

6位:Call of Duty :Advanced Warfare


Official Call of Duty®: Advanced Warfare - Multiplayer ...

 

PC/XboxOne/PS4


パブリッシャはActivision、開発はSledgehammer Gamesによる、マルチ・シングル・Coopの全方位に対応した、戦場を舞台にした超人気FPS
ライバルの『Battle field』とは、CODの「時代の転換」とBFの「舞台の転換」と、改革の方向性がズレたことで袂を分かち、去年のような直接対決は回避された模様だ。

 

今作は本ブログで特集した程の人気タイトルで、もはやゲーマーにとっては「季節の風物詩」のような印象を持つ者も少なくない。
既に取り上げた以上掘り進めるのは恐縮だが、『Battle field』の「舞台の転換」と、どのような差別化がされるのか、結果次第ではFPS史上に残る決闘となるかもしれない。

 

 

 

 

 

5位:Sims4


The Sims 4: Gamescom 2014 Presentation (Replay ...

 

PC


パブリッシャはEA、開発はMaxisによる、多様な個性を持つPC及びNPCと、その生涯を描くライフシミュレーション。
『Sims』シリーズはPCゲーム業界でカルト的人気を維持し続けた傑作であり、ビジュアルもシステムも大きく向上した本作も手堅く仕上がっているようだ。

 

単純に可愛らしいNPCを愛玩しても楽しく、また人生とは何かという命題を訴えかける程のメッセージも併せ持つ、傑作シリーズ。それが『Sims』だ。
「生活」という命題を追求することが、いかに難しいか。幸福とは何か、愛とは何か、果ては経済とは何か。全てに対する答えは用意できずとも、考えるきっかけを作ってくれる本作。
もちろん、ただNPCを見守るだけでも十分に面白い。言うまでも無く、このポテンシャルの前に『Sim City』の評価を持ち出すのは無粋というものだろう。

 

 

 

 

 

4位:Assassin's Creed Unity

 


Assassin's Creed Unity Paris Horizon Gamescom ...

 

PC/XboxOne/PS4


パブリッシャはUBI、開発はUbi Montrealによる、ソーシャルステルスをメインにした箱庭型ステルスアクション。
『Assassin's Creed』はUBIの持つシリーズで最も注目を浴びる作品の一つであり、次世代機によって更に向上したグラフィックと、多くのNPCを描写するエンジンが目玉。

 

『Assassin's Creed』は作品を改める度に改良され、本作ではどんな改良がなされるのかという、成長を楽しむ作品でもある。
まして本作は、UBIの祖国フランスの、最も重要な時代を描いた作品。言うまでも無く『AC』が最も描きたかった時代であり、厳重な研究の下、遂にGOサインが出た作品と思われる。
フランスは「フランス革命」を得て名実共に至高の国家へと上り詰めていった。同じように『AC』はゲーム業界に名を轟かせる至高のゲームとなるのか。要チェックだ。

 

 

 

 

 

3位:Distiny


Destiny - GamesCom 2014 Multiplayer Trailer ...

 

PC/XboxOne/PS4


パブリッシャはActivision、開発はBungieによる、オープンワールドアクションロールプレイングゲーム
開発のBungieはあの『Halo』シリーズの生みの親であり、初のマルチタイトルということで、他の機種のゲームファンに受け入れられるかが焦点となる。
およそ10年に及ぶ開発と、莫大な費用によって、前情報ではとても伺いきれないクオリティが輝く、本年随一の注目タイトル。

 

オープンワールドRPGFPSという組み合わせは『Border lands』が面白さを証明してくれたが、同時にRPGという形態に対し、FPSはプレイヤーの負担が大きく、飽きやすいのも難点だった。
本作では、様々な演出やルールによって、どう『飽き』を回避するかに注目したい。

 

 

 

 

 

2位:Blood Born


Bloodborne (Gamescom 2014 Gameplay Trailer ...

 

PS4


パブリッシャはSCE、開発はFrom Softwereによる、硬派な難易度を誇るアクションRPG
PS3で大きな人気を博し、Fromの名を世界に轟かせた『Soul』シリーズの精神的続編と噂され、血肉沸き踊るモーションが60FPSと美麗なグラフィックで描かれたPVで、世界中のファンを歓喜させた。

 

『Demon's soul』は紛れも無く、「アクションRPG」というジャンルを真に打ち立てた傑作であり、「アクション」と「RPG」のどっちつかずな作品を一蹴した。
それだけでない。高品質なグラフィックで描かれた印象的かつダークな世界観は、人間性の不条理に迫る際立ったデザインであり、『The Order』の項で述べた「グラフィック技術を真に問う空想世界」を見事に実現した。
巧妙なレベルデザイン、技術とセンスの粋のビジュアル、鬼気迫るメッセージ性、一進一退のアクション、それに加え、PS4が実現した「最高の環境」。
これを期待せずして、何を期待せよというのか。

 

 

 

 

 

 

 

1位:Sunset Overdrive


Pure Chaos in Xbox One's Sunset Overdrive ...

 

XboxOne


パブリッシャはMS、開発はInsomniac Gamesによる、「魅せ」に徹した多様性あるゲームプレイを求めたTPS。
Insomniac Gamesは『Ratchet and Crank』で知られるアクションの名門であり、本作にもその「ゲーム性」を重視したGameplayTrailerにより、実力を魅せ付けた。

 

私にとって『Ratchet and Crank』はアクションの魅力に目覚めさせてくれた、心の琴線に触れた名作だった。
そして本作のPVを見よ。跳ねて、飛んで、撃って、逃げて。アクションアクションアクションの連続。同時に、過去の名作への憐憫も一切感じさせないクリアなビジュアル。
こんなに動画にして美しいゲームが、かつて存在しただろうか。光輝燦然のSunset、そこに見えるは「動きの美」である。
アクション映画における伝説の俳優、ブルース・リーは、「知識は力を与え、人格は敬意を与える」と言った。
Insomniac Gamesの持つノウハウの粋である知識と、常にファンに応えるようなゲーム性を描き続けた人格は、『Sunset Overdrive』においても、一層の期待が寄せられる。

 

 

 

以上、合計15作に及ぶ、2014・2015年における期待の新作ランキングでした。

16位 Drive Club

15位    P.T.
14位    Rise of the Tomb Raider
13位    Battlefield:Hardline
12位    Farcry 4
11位    Shadow Realms
10位 Metal Gear Solid V
9位 The Order 1886
8位 sims4
7位  FIFA 15
6位  Call of Duty Advanced Warfare
5位  Evolve
4位  Distiny
3位  Assasin's creed Unity
2位  Blood born
1位  Sunset Overdrive

 

 

総論

 

未発売のランキングとあって独断と偏見に基づくものだが、それでも「ディベロッパの客観的業績」「本作の意気込み(投入したリソース)」も一部取り入れるよう努めた。

私のメインはあくまでPCゲームなのだが、やはりPS4とXboxOneの「本気」がいよいよ垣間見え始めたことに驚いている。

 

しかし、いかに優れた環境があっても、ソフト側にそれを活かす「技術」「アイディア」「ビジュアル」が無ければ宝の持ち腐れ。

そこで、

 

『Distiny』『Evolve』は、前世代機よりも「スケールの巨大さ」による迫力に応用する「アイディア」で、美しいグラフィックを別のベクトルで応用し、

 

『The Order 1886』『Blood Born』『Sunset Overdriveは、前世代機よりも「現実的な非現実という矛盾した架空世界」を描く「ビジュアル」で、細やかなテクスチャの表現力を活用し、

 

『Assassin's creed Unity』『Drive Club』は、前世代機よりも「シンプルかつ比較的に」印象付ける「技術」で、新世代のテクノロジーを限界まで引き出した。

 

2014~2015年はゲーム史に残る重要な転換点となるかもしれない。

何故なら、数年ぶりの新世代機が遂に動きだし、各ゲーム会社はその新世代機を「いかに応用するか」という試行錯誤をし始めたからだ。

確かにPS3Xbox360の発売でも、ゲーム史は大きな変更を余儀なくされたものの、正直マシンパワーでごり押したソフトも少なくなかった。

一方で、PS4やXboxOneとなれば、既にマシンパワーだけでは驚かない程に目が肥えており、「技術」や「ビジュアル」や「アイディア」で、「応用」する方向へと歩み始めることとなったのである。

新世代機における「応用」がどのようなトレンドをもたらすのか、一人のゲーマーとして目が離せない。