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ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

『Minecraft』のNotch、Mojang買収に言及【全文翻訳】

ゲーム業界について 翻訳記事

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日本でも大ヒットしたMinecraftで有名なNotch氏が、Mojangから引退することを決意したと発表しました。

インディーズ業界で大きな業績を残し、同時に火付け役となった彼が、どうして引退するに至ったのか。

マイクロソフトのMojang買収や、それに対するファンコミュニティの反応に対し、彼はどう考えていたのか。

彼は自信のブログに、以下のような返答を残しましていたので、私も意訳ながらも翻訳させていただきました。

 

 

 

 

(引用開始)

 

 

「私はMojangを辞める。」



私はゲーム開発者としてあるべき自分を見失ってしまった。

私ゲームを愛し、プログラムを愛し、何より楽しかったからゲームを作っていたのであって、ゲームを大ヒットさせようという魂胆からでも、世界を変革させてやろうというわけでもない。

Minecraftは確かに大ヒットし、私がゲーム界を変革したと人々は語る。しかし、私はそんな意図はどちらも持ちあわせていなかったし、明らかに持ち上げられすぎて、遂には公の注目を浴びるまでに至った。


 
久しく、私はMinecraftの開発の話から降りることを決めた。Jens Bergernstenは指揮を引き継ぐには完璧な人材だったし、私は新しいことに挑戦したかったのだ。

最初、何か巨大なことを成そうとして挫折したが(Minecraftの成功を隠喩してると思われる)、それからと言うもの、私が心から楽しめたであろう企画、つまり、小規模の新作や、感心の赴くまま挑戦することを貫くことを私は決心した。

これは、何も私がMojangでの仕事に不満を持っているからではなく、人々が「Mojangで働く私」を文化における枢要だと口々に語るためである。



かつて、私が関知していなかったMinecraftのライセンスを巡って、インターネット上で大勢の怒りが私にぶつけられた時、私は理解もできず、ただただ混乱した。それから、私は2週間ほど風邪で寝込んだものである。「これ」はその理不尽に対して呟いたものである。

(「誰か私のMojangの権利を買ってくれたら、もう引退できるのだろうか? 正しいことをしようという志に憎悪が向けられるなら、もう創作しなくていいよね」)

それからと言うもの、私は「この」Phil Fish氏の動画を観て、想像していたような「ファンとの繋がり」など存在しなかったことに私は気付いたのだ。

むしろ、私は望まぬうちに何らかの象徴となっていて、とても把握しきれず、とても背負いきれない、とても収拾の付かないような、そんな責任を背負っていた。私は企業家でも、CEOでもない。Twitter好きでオタク気質のプログラマーだ。



取引が終わり次第、私はMojangから離れ、Ludum Daresで小規模のWebゲーム開発に戻ることにする。もし私がかつて偶然にも、注意を引きつけるらしき何か(恐らくMinecraftのこと)を開発してしまったのなら、私はすぐにでも放棄するつもりだ。



この声明を通して、公における私のイメージが、僅かにでも歪むだろうし、それに対して何か反論があっても否定はできない。だが、少なくとも今の私は、反論を読むべきとは思えない。



この声明が、私はこれまでの公式の発言と矛盾することもわかるし、その矛盾への追求も否定できない。同時に、私を何か困難と向き合うような好意的な象徴として、多くの「あなた方」が描いていることも知っている。でも違う。私はただの人間であって、むしろ「あなた方」の力があって、初めて困難と向き合えたのだ。



私は「あなた方」全員を愛している。Minecraftの制作には「あなた方」の尽力なくして不可能だった。でも「あなた方」は私が想像するよりも多すぎて、私にはそれだけの責任を背負えなかった。

ある意味それは、現状のマイクロソフトも背負っている。より大きな視点で言えば、「あなた方」全員も背負うものであって、変わることはないだろう。



この判断は金への拘泥ではない。私の正気を保つためなのだ。

 

(引用終了)

 

 

参考文献

Markus Persson 「Notch.net」http://notch.net/2014/09/im-leaving-mojang/ (2014年9月16日 アクセス)