ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

『ダークソウル2』遊んだら『モンスターハンター4G』が面白すぎた件

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今回は、日本で大人気なアクションゲーム『モンスターハンター』の魅力について考察した記事が面白かったので翻訳してみました。

モンスターハンター』は日本で人気を博しているものの、未だに海外の知名度は低いままです。

そこで、本作を通じて何故『モンスターハンター』が海外でウケなかったのか、更には『モンスターハンター』を通じて、「洋ゲー」と「和ゲー」の違いとは何か。そもそも存在するのかについても、考えさせられました。

 

 

 

 

 

 


How Dark Souls Ignited My Interest In Monster Hunter 4 - Features - www.GameInformer.com

 

 




『ダークソウル』はいかにして私の『モンスターハンター』への興奮を呼び起こしたか

-Tim Turi

 

 

 

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唐突だが、私はカプコンのファンだ。

ロックマン』『バイオハザード』『デビル・メイ・クライ』…。どれも私がやり込んできたゲームである。

しかしその中にも、『ドラゴンズドグマ』や『ロストプラネット』、『モンスターハンター』など、そんなにハマらなかったゲームもあり、

その中でも、他のカプコンファンが熱烈に支持する『モンスターハンター』だけは、どうしても良さがわからなかったのである。

そんなこんなで、私は一人のカプコンファンでありながら、仲間が『モンスターハンター』で盛り上がっている間、私は他のゲームを遊んでいた。

しかし、そんな私に転機が訪れる。それは、『ダークソウル2』と『Mercenary Kings』をプレイした時だった。



とりあえず、「『ダークソウル2』『Mercenary Kings』と『モンスターハンター』の間に見られる関連性」について述べる前に、私と『モンスターハンター』との出会いについて説明しておこう。

まず、私の環境では、『モンスターハンター』の新作が発表される度に、予測される反応は大きく分けて二つある。

一つは「ふーん」とあっさり流してしまうか、もう一つは「マジか! 俺このゲーム300時間は遊んだぜ!」という熱烈な期待である。

ここまで反応が分かれるのは面白い。

何故なら、こういった複雑なデザインで作られた、硬派なゲームの続編が発表される場合、「クソゲーじゃなければ何でもいいよ」みたいな消極的意見が、ゲーマーの世論を支配するからだ。

ところが、『モンスターハンター』の新作が発表されたその日に、同じゲームレビュー部署で働く同僚たちは、私の周りに集まってきて、

友達と共にクエストに通いつめて、待望の武器を手に入れた時の達成感や、その武器で「メルヴィルの『白鯨』」のような巨大モンスターと戦うスリルがいかに素晴らしいか、私に愉快そうに語ってくれたものである。

そんな彼らの勧誘を受けているうちに、私も失っていた『モンスターハンター』への興味を、徐々に取り戻していったのだ。



私が再び『モンスターハンター』の世界へ戻ってきたのは、去年に『3DS』と『WiiU』にて発表された『モンスターハンター トライ HDver』を購入した時だ。

私がそのことを報告すると、すぐさま「モンハン信者」を自称する同僚たちと同じように、「村クエスト(一人用クエスト)」で装備を作るために素材と経験値を集め、

数日のうちに、同僚たちと「集会場クエスト(パーティ用クエスト)」に参加できる程度には、キャラクターを育てる事ができた。

最初、同僚たちは私に、どう立ち回ればいいのか、どの武器が強力なのかをアドバイスしようとしてくれたが、かつて私が『モンスターハンター』に抱いていた不満とは何だったのか、もう一度問いなおすために、あえて自分の力だけで攻略していった。

すると、やはり不満を感じる点が多かった。

まず、武器を振るにも、回復アイテムを使うにも、もっさりしてすぎるモーションが発生することに慣れることが出来ず、

更に、タッチスクリーンで操作するぎこちないカメラにも、激しい戦闘と相まってストレスを感じた。

そんなわけで、何とか15時間程遊び続けたものの、それ以上遊び続ける気力はなかった。私は、どうも『モンスターハンター』にイライラせずにいられないのである。

だが一方で、何か重要なポイントを見としているような、ファンが熱烈に支持する点に、まだ触れていないような気がしていた。

 

 

 

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結局、私の『モンスターハンター』に対するリベンジに失敗して、はや1ヶ月ほど経った頃、私が大好きなシリーズの最新作、『ダークソウル2』が発売された。

しかし、私はこの新作にハマることが出来なかった。武器を振るにも、攻撃を回避するにも、とにかくもっさりしていてフラストレーションが貯まる。

これではまるで、『モンスターハンター』ではないか。そう考えて、私はコントローラーを机の上に置こうとした。

そんな中、私の先輩である”Dan Tack”が、ゲームを攻略する上での、必要なアイテムや戦闘の方法といったアドバイスをくれたこともあって、何とか最後までクリアすることが出来たのだ。



元々、私は「硬派なアクション(笑)」と言わんばかりの、僻みに似た偏見を持っていたようで、それは『ダークソウル2』の序盤にある、「ハイデ大火塔」で露骨に反応した。

このマップでは、断崖絶壁の通路を通じて、鎧に身を包んだ巨人兵との戦闘もこなさねばならない。

まして、この巨人兵の攻撃力は凄まじく、私の低レベルキャラクターは一瞬で葬られてしまい、イライラしていた。

しかし、この険しさこそが、「敵の攻撃を回避しつつ、自分は攻撃を絶え間なく続ける」ことを間接的に伝え、本作がアクションゲームである点を強調しているのである。

私の綿々たる努力と犠牲によって、ようやく「ハイデ大火塔」をクリア出来た時、私の『ダークソウル』に対する僻みは失せ、自分の戦闘スタイルを形成する面白さを知った。

それからと言うもの、私は「隠れ港」、「狩猟の森」も難なくクリアし、エンドクレジットを観ている頃には、「今年のGOTYは『ダークソウル2』かな」とまで、心を許すに至ったのだ。

同時に、『モンスターハンター』のアクションが、プレイヤーの動きに制限を設けることによって、

プレイヤーに立ち回りを考えさせ、更に巨大モンスターを倒す達成感を強調するなど、様々な合理性に基いて作られたモーションだったことに気づいたのである。


 

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私は、『ダークソウル2』『モンスターハンター』と同じく、『Mercenary Kings』も時々遊んでいた。

このコミカルな横スクロールシューターは、表面的に『ダークソウル2』とは正反対のゲームだが、

実際にプレイしてみると、重厚なアクション、武器の制作、強敵を相手にした共闘など、本質的に『ダークソウル2』や『モンスターハンター』と同じ魅力を持つゲームなのである。

確かに、こうした「硬派なアクション」を理解するためには、複雑な要素を一つ一つ咀嚼せねばならない。それはまるで、時計職人の徒弟が、師匠から歯車の組み立て方を丁寧に学習するように。

同時に、その先で他のゲームで得られない充実したアクションのためには、その咀嚼の価値は十分にあると言えよう。



日本では、『モンスターハンター4』は昨年9月に発売され、400万本以上が売れた。

北米においては、日本に比べてあまり芳しくない売上だったものの、(日本の快適な鉄道と、手頃に遊べる『モンハン』の相性は良いのだろう)これを機に、アメリカのゲーマーにも是非本作をプレイしてみて欲しい。

近々本誌で掲載される記事にもまた、私が大いに楽しめた根拠を証明する様々な魅力を、伝えてくれるはずだ。

その上、発売が予定される『Nintendo NEW 3DS』に搭載される「Cスティック」もまた、私が憂慮していたカメラの操作性を改善するものであり、本作の魅力をより引き立ててくれるだろう。



確かに、本記事で引き合いに出した『ダークソウル2』『Mercenary Kings』も素晴らしいアクションゲームだった。

しかし、この中で一本だけを選べというなら、彼らの死角を付くような魅力を、ゲーマーの時間を容赦なく蝕む魅力を持つ、カプコンの最高の作品の一つ『モンスターハンター』を選ぶことになるだろう。

『モンハン』ならではの、4人の共闘、武器の制作、巨大な敵と戦い続けるシチュエーション。いずれも、この3作に通ずるエッセンスを、最大限に強調しているからだ。