ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

Kickstarでまるで開発費が集まらなかったインディーズ作者がマジギレ!「くたばれアホども」

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まずはこの動画を見て欲しい。あなたが業界に詳しいなら、彼が何を言っているかすぐ理解できるだろう。

 

 

インディーズというのは、「independent(独立)」から派生した単語で、資本や宣伝といった大企業のバックアップなしに一人で作られた作品群を指す。(日本ではゲームが有名だが、海外では映画や音楽においても強烈な影響力を持っている。)

ゲーマーにとって「インディーズ」という単語はさして珍しいものでもなくなってきた。今や多くのインディーズゲームが顧客の支持を集め、複数の勢力が市場を分割するに至っている。

そして同時に、「Kickstar」と呼ばれるクラウドファンディングもまた合わせて認知されている。こちらは自分のプロジェクトに対し、その内容に賛同する人々から融資を募るというサービスで、大きな経済力がなくとも一定の資金を集められることで大きな注目を浴びた。

 

とは言え、インディーズにしろKickstarにしろ、そう楽に金が集まるなら苦労はしない。設定した目標にもよるが、自分の目指す作品を完成させるだけの予算を、商談も何もなしに募るという方に無理がある。

少なくとも、この動画に登場するウーヴェ・ボル氏は後者だったようだ。ゲーマーなら彼を知らない人はいないだろう。そう、『アローンインザダーク』『Postal』『Bloodrayne』といったゲームを映画化した作品を数多く手がけているからだ。最近では『World of Warcraft』の版権に手を出そうとしてBlizzardに丁重にお断りされたらしい。

肝心の作品自体はあまり好評ではなかったらしい。かの「最低映画を決める賞」として有名なゴールデンラズベリー賞さえ受賞し、『Postal』を映画化すると発表した際には反対の署名運動にまで発展している。

そんな彼が「インディーズ」としてカンパを募ったのが、かつて自分が作った映画『Rampage(邦題:ザ・テロリスト)』の続編、『Rampage 3』である。

ところが実際に集まったのは、予定していた10万ドルのわずか6%程の約6000ドル。当然ながらご破産になってしまった。

 

そうしてアップしたのがこの動画。

「あれこれと工夫したがKickstarは頓挫した。私のメッセージはズバリfxck youだ。Kickstarなんてアマチュアがバカを煽って小銭稼ぎ出来てるんだから、俺でも出来ると思ったわ。ハリウッドで『アベンジャーズ』でも観てろやクソが。」

大体こんな感じのことを言っているようだが、当然ながらコメントは同情どころか冷ややかだ。

「ごめん、でも映画のコンセプトはつまんなそうだったし、とても売れないと思うよ」とか

「お前の映画観たせいで、二度とゲームが映画化した作品観なくなったわ!」とか

「いや、この動画が100万回も観られた時点でアイツの勝ちなんじゃねえの」とか

中々に激烈なコメントが飛び交っている。

 

とは言え、彼を『FEZ』のPhil Fishのような繊細な開発者と同じように考えるべきではないだろう。

何故なら、彼は評論家に腹を立ててボクシング勝負したり、映画業界を追放されたからといってアフリカで撮影したり、元々パフォーマンス派だったそうだから。(ソースはwikipedia)

何にせよ、インディーズやクラウドファンディングというものは課題も少なくないと思う。

 

(確かにB級臭がすさまじい映画だ)