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ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

【2015】E3を盛り上げた10本のゲームを番付でまとめた【Fallout4】

おすすめゲーム

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ヤバい、今年のE3は本当にヤバい。

皆が興奮するのも仕方ない。我々はいったい何年「冬の時代」を過ごしてきた?2011年から約4年間、まるで我々はシーンに期待することが出来なかった。

確かに、インディーズやe-Sportsからも優秀な作品は生まれた。だが「ゲームマーケット」の覇権は、王に相応しい者が持つべきではないか?万国のゲーマーは何を待ちわびていたのか?

だが、この4年間は長い、本当に長い布石だったのだ。2015年というイノベーションの年を迎えるための。私は確かに「E3」というシンギュラリティそのものを論じる価値を感じ取ったのである。

 

※本稿における「番付」とは、ランキングではない(上位10番の作品ではない)。筆者が独自に感じ取った「世間における話題性」によって作品を分類したものを、「番付」としている。

 

前頭

Firewatch VS メタルギアソリッド

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まずは前頭から見ていこう。洋ゲーの『Firewatch』と和ゲーの『メタルギアソリッドV ファントムペイン』。いずれも「E3」を揺るがす程ではなかったが、確実にゲーマーの印象に残ったのではないか。

さて、一見両者は開発規模こそ「インディーズとAAA級」といった非対称性であるが、「空間」を強く意識したデザインという点では共通しているように思える。

『MGSV』は言わずもがな、シリーズ初の「オープンワールド」を意識した作りだと製作陣が自ら喧伝しているし、『Firewatch』も小規模な体制ながら広大な世界を舞台にしたアドベンチャーゲームである旨を強調している。

PS4などのコンシューマ機に向けて開発していることが発表された『Firewatch』、パブリッシャ側との衝突が噂されながらも順調な開発をアピールした『MGSV』。大作の影に隠れることなく、ゲーマーの探究心をくすぐる発表だった。

 

小結

アンチャーテッド VS 人喰いの大鷲トリコ

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昨年なら彼らだけで「大関」は固かったであろうメンツ。伝統的なハリウッドスタイルのTPSと、長年の開発がようやく結実しようとしているアドベンチャーゲームだ。

さて、アンチャーテッドはやはりすごい。ただテクスチャが細かい等の「リアルさ」ではなく、物理エンジンをフル活用した演出に、基本に忠実な戦闘を実現している。

方や『トリコ』といえば、あの『ICO』や『ワンダと巨像』を監督した上田文人による、約10年ぶりの新作だ。最新の技術で新たに築かれた氏の独創的な世界観に、多くのファンが待ちわびた復活を体感した。

いずれも少し古典的なシリーズでありながら、新作はしっかりとその精神を受け継いでいるように思えた。単なる懐古でなしに、巨人の肩の上に立つ名作なのだろうと。

 

関脇

DOOM VS ダークソウル3

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ガッツリと「ゲーム」を遊びたい。そんなコアゲーマーたちに応えるように、古き巨人たちは眠りから覚める。

ああ、『DOOM』だ!襲い来るエイリアンに、ショットガンの轟音!全く、Bethesdaも憎いことをしてくれる。『Fallout4』の前座にFPSの老王を据えるとは、何と傲慢にして大胆なカンファレンスよ。

そんなこんなで、『ダークソウル3』のお出ましだ。ファンならご存知だろうが、実はちゃんとした『ダークソウル』の「続編」はこれが初。虚無の世界で剣戟を繰り広げる騎士の哀愁ただよう姿は、まさしく『ダクソ』だ!

個人的な期待度で言えば、文句なしに彼らは「横綱」であるが、まぁ本稿の趣旨は「番付」を決めようということなので、そこは仕方ない。何にせよ、ちゃんと戦略を立てて、自分のプレイスタイルを磨けるゲームを遊びたいのだ。

 

大関

Star Wars Battle Front VS キングダムハーツⅢ

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何よりもまず「よく戻ってきた」と出迎えたゲーマーが多いだろう。1つはマルチプレーのFPS、もう1つはスクエニの正統アクションRPG。そのジャンルこそ違えど、どちらの作品も名前ぐらいなら知っているというプレイヤーも多いのでは。

まず『SWBF』。正直グラフィックが美麗すぎて、前作とのギャップに笑っちゃった人多いんじゃないだろうか。しかも、銃や防具といった細かい設定から効果音まで映画そっくりなのがすごい。

そして『キンハー3』。いやー、これは密かに期待してた人多いと思う。スクエニ+ディズニーってことで、コアなゲームファンから敬遠されることもあるんですけど、本当に作りこまれてるシリーズなんだよね。

どちらも少なからずクロスメディアの作品ながら、今年のカンファレンスでは遺憾なく「純血」ぶりを発揮した両作。

 

横綱

Fallout4 VS Shemmue3

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さすがに『Fallout4』と『シェンムー3』には肝を抜かれた。『Fallout4』に至っては、ゲームプレイすら公開された上に、発売日が今年の11月というじゃないか。『シェンムー3』は逆に全くのサプライズだった。

特に関心したのが『Fallout4』。ついさっき発表したと思ったら、そのまま数ヶ月で発売という潔さ。実際は何週間かずれ込むのを覚悟した方がいいだろうけど、情報を小出しにするよりは余程感心が持てる。正直『GTAV』とか『FF13』がそうだったんだけど、無駄に期待を煽れば発売した時の反動も大きいし、プレイヤーの熱まで醒めてしまう。

『シェンムー3』は全く逆でコンセプトのみ発表という形。正直、未発売にして進展のない作品を盛り上げすぎる感じはあまり好きじゃないんだけど、こればっかりは興奮するのも仕方ないよねって感じ。『シェンムー』といえば、和ゲーの「ラストエンペラー」的な立ち位置だし。

何にせよ、「横綱」の風格を漂わせた両作は、間違いなく大荒れになった今年の「E3」でありながらその存在感を放っていた。

 

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本稿では他にも紹介したい作品はたくさんあったが、先述したように「話題性による分類」という形で番付をしたので、全てを紹介するのは難しかった。

ただ1つ間違いなく言えることは、今年の冬はゲーマーにとって豊穣の年になるだろう、ということだ。

(ただ、今年のE3を指して「ゲーム業界の成長がすごい」というのは安易だと思う。というのも、ここ数年のE3の冷え込み具合から、ユーザーの冷めた期待の反動、或いは各社が発売時期を調整しただけとも言えるからだ。今年の様子だけを見て、現代のゲーム業界を語ることは難しい。)