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ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

日本のインディーズゲーム祭り!Bit Summit 2015のレポートと期待の新作紹介

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7月11日~12日まで、「BitSummit」なるゲームの祭典が行われていたのをご存知だろうか?

このイベントでは、世界中から参加しているインディーズゲームのブースが開かれ、著名なゲストによる公演も開かれた。業界人は勿論のこと、メディア側の人間やゲームファンまで集まり、試遊や交友を楽しんだ。

さて、少し忙しい頃合いだったが、何とか時間を見つけて私も参加してきた。出展された作品は期待を全く裏切らないものばかりで、ちょっとした騒動になった今年の「E3」にも負けていない。今回はその中で一押しの作品を紹介しよう。

 

Dungeons & Darkness

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ジャンル:1人称視点3DダンジョンアクションRPG

発売予定:2015年8月16日 コミックマーケット【 Q-46a 】

公式サイト:http://yproject.sakura.ne.jp/DD/

 

「闇討ちproject」氏によるアクションRPG。プレイヤーは盾や剣、魔法などを駆使してダンジョンを探索し、モンスターを倒しながらレアアイテムを狙う。

本作は主に薄暗いダンジョンを一人称視点で進むという、古典的RPGは当然として、最近でも『Legends of Grimrock』にも採用された、大変ありふれた題材を扱っている。

そんな半ば飽和状態にあるジャンルでありながら、本作は一際輝く魅力を持つ。それはシビアな剣戟アクションだ。本作は自動アクションやコマンドで敵と戦うことは出来ず、しっかりとアクションゲームとして遊ばせてくれる。

例えば、アルファ版のプレイヤーには剣と盾が与えられる。それぞれスタミナが限られており、攻撃範囲も狭いので、闇雲に振り回しているだけでは倒せない。距離感を掴み、ジャストガードで敵を怯ませることが重要となる。より攻撃範囲の広い両手剣や、魔法で遠距離攻撃を狙うことも出来る。

名作『キングスフィールド』を思わせる硬派なデザインと、奥深い戦略性を思わずにいられない作品。この夏に発売されるという完成品に期待したい。

www.youtube.com

 

VIDEOBALL

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ジャンル:VIDEOBALL is a sport.

発売予定:2015年夏

公式サイト:http://videoball.net/

 

カリフォルニア州のAction Button Entertainmentによって開発されている、エアホッケーを画面上で再現したような、マルチプレー限定の作品。

本作のルール?それは恐らく、このスクリーンショットを見てもらえれば瞬時に理解できよう。フィールド上にボールが3つあり、プレイヤーは各チームに2人ずつ。相手チームのゴールにボールをたくさん入れれば勝利。要するにフットボールだ。

ただ、本来のフットボールと異なる点は、プレイヤーがボールに触れてはいけないこと。ではどうやってボールをゴールに入れるのか?何とプレイヤーは『ロックマン』のように弾を発射でき、これをボールに当てることで向こう側へ動かすことが出来るのだ。

話に聞けば簡単に聞こえるだろう。が、実際に遊ぶとかなり難しい。まずプレイヤーの分身は動くとツルツル滑るし、ボールに弾をちゃんと当てる「エイム」が中々に難しい。とは言え、実際のスポーツとシューターが見事に融合を果たしたゲーム性は新鮮味があり、ワイワイ遊べるに違いない。

プラチナゲームスの稲葉氏も公演で評価した本作は、正に「ありそうでなかった」ゲーム性を実現している。いつか、スマートフォンや「3DS」のような携帯機にも進出されることを願う。

www.youtube.com

 

Downwell

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ジャンル:落下型アクション

発売予定:2015年

公式サイト:http://www.downwellgame.com/

 

日本人のmoppin氏により制作されている、2Dのアクションゲーム。プレイヤーは底なしの穴を、敵を倒しながら落下し続けていく。その先にあるのは栄光か奈落か。

本作の美点は「落下しながら倒すだけ」のシンプルなアクションにある。プレイヤーの脚にはガンが装備されており、下方の敵に対しては滅法強い代わりに、左右や上方から攻撃を受けると何も対処できない。

ではどうするか?プレイヤーは積極的に敵に跳びかかって岩を奪い、倒し損ねた敵の攻撃は全て回避するのだ。このギリギリのやり取りを、一瞬の間で同時にこなさねばならない。ここに、迫真のアクションが実現する。

moppin氏によると、本作を制作する上で最もインプレッションを受けた作品は『Nuclear Throne』と『Spelunky』らしい。中でも、ガンの心地よい反動や、アップグレードでドンドン強化していく点がお気に入りだそうで、私も本作はそれらに匹敵するポテンシャルを感じさせてくれた。

www.youtube.com

 

The Tomorrow Children

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ジャンル:ソーシャルアクション

発売予定:2015年秋

公式サイト:http://www.jp.playstation.com/software/title/jp9000cusa01242_000000000000000000.html

 

1967年、ソビエト連邦の実験により生み出された巨大な怪物「ボイド」は、人類の大半を殲滅してしまった。その一方、人類の希望として生み出されたのが「プロジェクションクローン」であり、プレイヤーもこの一員としてボイドと戦うこととなる。

本作は様々な実験的要素が盛り込まれているが、一際印象深いのが、シームレスにして拡張されたオンラインプレーだ。本作ではボイドの襲撃に備えて、『Minecraft』のように建築を行ったり、MMOのようにクエストをこなす必要があるのだが、その間、常に他のプレイヤーと一緒に遊ぶことが出来る。

しかし、クローンとなった他のプレイヤーは常に姿を表すことはない。その代わり、ターレットや橋を設置して援護したり、何か共同でアクションを行った時だけ、プレイヤーの協力プレイが実現する。

忘れてはならないのが本作のユニークな世界観だ。旧ソ連の文明や風習を上手く落とし込んだ、ポップにして少し儚いアートは、アルファ版の時点でも既にプレイヤーを引き込んでいたことが、試乗会の様子から窺えた。

様々なゲームがごちゃ混ぜになり、ある一貫性でもって再構築されたような作品。2015年の秋の発売が待ち遠しい。

www.youtube.com

 

Mighty No.9

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ジャンル:アクション

発売予定:2015年9月18日

公式サイト:http://www.mightyno9.com/ja/

 

あの『ロックマン』の生みの親として知られる稲船敬二氏が中心となり、Kickstarでは400万ドルもの出資を調達した、鳴り物入りのアクションゲーム。ああ、ここだけの話だが、このBitSummitで最も面白かったのは本作だった。

まず、『ロックマン』を思わせる堅実な基本デザイン。攻撃は基本的にバスターのみでルールは単純明快。本作で加わった要素としてブーストダッシュが使えるようになっており、これにより攻撃を避ける、高速で移動する、怯んだ敵を仕留める(ボーナス付き)ことが可能。

とにかく、アクションとして本当に面白い。バスターを撃つ、敵の反撃を避ける、これらが本当にキビキビと動き、それでいて敵の配置や回復アイテムの量を調整するレベルデザインも完璧ときている。オマケに、既存のロックマンでは実現できなかった60FPSの挙動で更に爽快感は増した。

優秀な人材、豊富な資金、そして何よりゲームに対する情熱。本作はとてもインディーズという枠に収まる作品ではないかもしれない。

 

www.youtube.com