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ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

【MHX】キック機能の是非と、地雷の基準【ゆうた対策】

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私はモンハンを愛している。とりわけ発売されたばかりの『MHX』は最高で、フレンドのみならず野良部屋でも狩りを楽しみ、新たな武器にワクワクしている。

とは言え、モンハンの醍醐味でもある、色々な人間と遊べるマルチプレーという側面は、そっくりそのまま、見解の相違や複雑な人間関係に結びつき、いざこざが耐えない。

そこで、前作『MH4G』に実装されたのが「キック機能」だ。ハンターを集う部屋を立てた主のみに許された、その絶対的な権限は、問答無用で特定のハンターを部屋から追放できてしまう。

一方、「何故私がキックされたのか、理不尽だ」と考える人も多いようだ。特にゲーム自体に慣れてない人にとって、マルチを敬遠する理由にもなっており、キック機能は一概に歓迎されたとはいえない。

そこで、具体的にどこまでが「キック」の基準に当てはまるのか。「もし私が部屋主なら」という仮定で、1つ考察してみたい。

 

地雷の基準

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キック機能はその絶大な権限から、濫用されれば多くのプレイヤーを不快な思いにする、というのは後述の通り。

では、ズバリ「キックに値するプレイヤー」とは、一体誰のことを指すのだろうか。

 

著しくクエスト進行に支障をきたすと考えられる場合

仮にプレイヤーの言動や行動が良識あるものであっても、一人で三回死んでクエストを失敗させることがあるのなら、それは根本的に「良識あるプレイヤー」と呼べるだろうか?

私はそうは思わない。確かに『MHX』は難しいゲームだが、当人に何の落ち度もなくクエストの進行に著しく支障をきたす場合はまずないよう、カプコンがしっかり調整している。

であれば、「当人が遊びたいクエスト」と、「当人の実力や装備」の間に、大きな隔たりがあると考えるべきである。

 

まず一番考えられるケースは、装備が妥当でない場合だ。例を挙げるなら、二つ名Lv10のディノバルドに、防御力400以下の剣士ハンターが、どれだけ攻撃を耐えられるだろうか?

無 論、当人が優れた技術を持っているのなら、裸(防御力0)でも十分攻略は可能だろう。だが現実的に考えて、一緒にクエストを行うのは赤の他人なのだ。赤の 他人の何の意味もなくリスクを負わせ、あまつさえ自分の実力を何の担保もなく押し付けるぐらいなら、ソロで遊べばいいだけのこと。

私はズバリ、二つ名モンスター相手なら「スキルを問わず防御力500以上になるまで強化した防具」「上位装備で最大まで強化した武器」未満の装備なら、申し訳ないと思いつつキックしている。正直そのレベルの装備でも、二つ名クエなら(残念ながら)ちょいちょい1人で2乙か3乙するプレイヤーだっているぐらいだ。

 

無論、誰にもある程度認められる、「黒炎王一式」や「燼滅双刃エタンゼル」が欲しいという気持ちはわかる。だが、このゲームは所詮、携帯機のゲームなのだ。焦らなくていい。

まずは、自分の段階に合ったクエストを楽しみ、それなりの知識と実力を付けて挑めば、もっと楽しく遊べるし、周囲も快適に過ごせるのではないか? 何より、カッコいい他の装備も知らず、いきなり黒炎王一式を着こむのは少し勿体無い。

ああそうそう、私が一番警戒しているのは、ズバリ「未強化二つ名装備」だ。ハッキリ言って、未強化の二つ名装備は、武器であれ防具であれゴミだ。面倒臭がらず最後まで強化しないなら、素直に普通の武器を持ってこよう。

(余談だが、装備があっても死ぬことは誰でもある。だから死ぬだけならキックされなくていいと思う。)

 

言動や行動に問題が見られる場合

この件に関しては、まぁ今更あれこれ語るまでもないと思うが、装備や実力の不足以前に、言動や行動に問題が見られる場合は、相手にせず黙ってキックすべきだし、周囲もそれを望んでいるだろう。

例を挙げるなら、挨拶がない、また周囲を待たせ続けるなどの行為。挨拶は原則、”既に用意された場に飛び込む”参加者が先にすべきだろう。挨拶もなく一緒に遊ぼうと言われても、無礼というより気持ち悪いという方が正しく、門前払いされても仕方ない。

まず「○○手伝って」「××ください」のような、クレクレ系。小学生でも最低限の知性があるなら物乞いの愚かさは知ってるはずだが… 私はこの言動だけで大いに不快になる。黙ってキックしよう。

次に、暴言や意図的な剥ぎとり阻止。…もう何も言うまい、黙ってキックしよう。

 

また、クエスト中の味方への攻撃。これは意図的でない場合も多いが、実は「こかし」状態は、敵の攻撃を受けるより遥かに危険な攻撃であり、「味方にこかされて死んだ」なんてことは、実はよくあること。

知らない人が多いが、このゲームは本質的に味方への攻撃(フレンドリー・ファイア)が認められており、自分の攻撃を見計らう義務がある。何も考えずブンブン武器を振り回す連中は「知らなかった」といえ、悪意はなくとも過失があると見るべきだろう。

(というか、誰だって「こかされた」経験があるはずで、その危険さも知らないはずないのだが・・・)

無論、当人が”普通に”配慮した上でのミスだったり、まして当人の謝罪があるなら目くじらを立てる必要は全く無いが、無思慮に攻撃しまくる人間なら、他の参 加者のためにも是非キックして欲しい。(まぁ被害者側だって、位置調整しないランスとか、頭を我が物顔で独占するハンマーとか、彼らにも過失があるから、 一概に言えないんだけど。)

 

高い難易度のクエスト、また効率が求められるクエストの場合

一方、クエストによって地雷の基準が厳しくなる場合がある。二つ名やアルバのような高難度クエスト、または「たん掘れ」や「重鎧玉集め」のような何十回も回すクエストの場合だ。

これらのクエストは、主催者も参加者も「高難度 or 効率重視」ということを承知で参加しており、主催者側もルールを明記しているわけだから、主催者の独断的な基準を認めるべきだろう。

例えば、本作のエンドコンテンツとも名高い「たん掘れ」は、1クエ2分程でクリアできる。一人が20秒遅れただけで、その損失の大きさは言うまでもない。

その他、装備指定などがコメントに書いているなら、それに素直に従うべき。嫌なら他の部屋を探せばいいだけのこと。

 

(オマケ)

キック機能の是非

キック機能は「主催者」と「参加者」との間に、絶大な権力的格差を生じさせる装置だ。他人を追放するのは、部屋を立てたプレイヤーのみに許され、他人はそれに否が応でも従わねばならない。だが、これは果たして理不尽なものだろうか?

私はこのシステムは、「モンハン」において極めて合理的なものだと考える。

 

まず、このゲームにおける主催者の苦労は大きい。このゲームでは、特定のモンスター、特定のクエストを選ぶ自由に重きを置かれている。素材の重要性、難易度、楽しさ、これらの面から、数十体ものモンスターから一匹のみ選び、倒しに行く。

当然ながら、モンスターの「需要」は左右される。強力な武具を作れるモンスターは人気が出るし、武具に人気がなく難易度も高いモンスターは誰も集まらない。

そんな人々の勝手なニーズがある以上、主催者でいる以上、特定のニーズ毎に部屋を立て、人を集め、待機し続けなければならない。一度部屋を立てた以上、自由に移動することも出来ず、(その場合、「参加者」という立場に移る)その苦労は計り知れない物と言っていい。

 

一方で、参加者はより自由な立場に立てる。主催者が特定のニーズに合わせた部屋で募集を続ける一方で、自分は「検索機能」を活用して、自分のニーズに合わせたモンスターを「選ぶ」ことが出来る。もし炎龍テオ・テスカトルの部屋がないなら、火竜リオレウスの部屋を探すなり、そもそもゲームを中断したっていい。

更に、参加者は検索機能で事前に構築されつつある部屋の内情を窺うことが出来る。まるでマジックミラー越しに獲物を確認するように、その部屋は今どんな名前の、どんな武器の、どんなHRを持ったプレイヤーがいるのか等、数ある部屋の中から「自分に相応しい部屋」か確認した上で、やはり「選べる」のである。

(勘違いしないで欲しくないが、私自身が主催者になるから贔屓しているのではない。主催者や参加者といった立場は後天的なものであり、自由にワンボタンで移ることが出来る。だから面白い。)

 

以上の点から、「キック機能」は、参加者が主催者より持っていた「選択」の自由を、主催者側に補充する形で付与し、かつクエストという共同作業を円滑に進める上での必然性、待機時間や比較的重い責任から妥当であり、

またキック機能によりプレイヤーを追放すること自体、それを濫用しない限り、一般的な行為として何ら倫理的に咎められる筋合いはなく、むしろ善意の参加者にとって快適な環境を提供する上で、利己的なプレイヤーを積極的にキックすべきだと考えている。