ゲーマー日日新聞

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ミリオタ魂を揺さぶる、名作FPSのかっこいい銃のリロードを7本集めた

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『Battlefield Hardline』にて、リロードにまつわるイースターエッグが一時話題となった。数万回に一度の確率で、リロードのアニメーションが特殊なものへと入れ替わるというものだ。

個人的に、かっこいいリロードは、「射撃感」に次ぐFPSのエッセンスだ。そこで、今まであれこれFPSやってきた私が、印象に残った「リロード」を7つ紹介しよう。

 


DOOM2「super shotgun」



『DOOM2』は言わずと知れた、id softwereによる名作FPSの続編であり、「super shotgun」は序盤から使用できる散弾銃である。

「super shotgun」はいわゆるダブルバレルショットガンというやつで、二発同時からなる射撃には、Imp程度なら容易く沈黙させられる威力がある。

何より、ドカンと撃って、シャコッとシェルを詰め込む、ただそれだけの作業でありながら、この音楽のような軽快さはどうしたことか。

『DOOM』は3Dすら実現出来ていない時代のFPSながら、「shotgun」や「Chainsaw」といった様々な銃器に、軽快なアニメーションをつけて射撃の根源的な快楽を付随させていた。

FPSにおいて、「撃って楽しい」と思わせることは、基本にして重要なデザインということなのだろう。

 

 

Farcry 2 「弾づまりのM16」

 



『Farcry 2』はUBIによって開発されたオープンワールドのFPSで、「M16」は作中の後半に登場する突撃銃である。

私は本作の中でも、「雨風に晒し続けると銃が劣化する」という要素が気に入っていて、銃が徐々に錆付き、また壊れ始める描写の美しさから、本作がどれほど熱意を持って銃を研究していたかが伺える。

更に、劣化した銃を使用し続けると、弾がチェンバーに詰まる「ジャム」が発生する。『S.T.A.L.K.E.R.』にも同様の要素はあったが、本作ではわざわざジャムった銃を修復するアニメーションまで作られていて、今回取り上げるのもそれである。

例えば、本作のM16の場合、薬莢が排出口に詰まってしまい、それを何とかして取り除こうとするアニメーションが描かれる。銃身をぽかぽか叩きつけて強引に放り出すのが、何とも「アフリカの傭兵」らしい。

続編の『Farcry 3』ではジャム諸共アニメーションが廃止されたが、何とか続編で復活しないものだろうか。

 


Metro 2033「Automatic-Shotgun」



『Metro 2033』は4A Gamesから開発されたFPSで、「Automatic-Shotgun」は作中の序盤から登場する散弾銃である。

『Metro 2033』と言えば、何といってもその独特な世界観が評価されている。核戦争によって地下に追いやられた人々、そこで息も絶え絶えに続ける生活。

脚本やグラフィックも秀逸ながら、FPSの視点を利用した、ライターや地図といった道具まで独自のデザインを組み込み、より鮮明に世界を描くことを重視した点が特色である。
当然、その「こだわり」は銃にまで及び、中でも「Automatic-Shotgun」は実にユニークながらクールなデザインを誇示している。

リロードは銃の残弾数に応じて3種類も用意され、裸のチェンバーに肥え太ったシェルを詰め込む作業は、えもいわれぬ妖美さを感じる。

 

 

AVA「SAA」



『AVA』、『Allience of Valliant Arms』は、ゲームヤロウの運営していた無料オンラインFPSであり、「SAA」は作中に登場する拳銃である。

無料FPS・・・と聞くと、大抵の洋ゲーファンはあまり「こだわった作品」という印象を抱かないだろうが、実際このアニメーションは美しく、取り上げるに値すると私は思う。

この「SAA」は、もともと19世紀の古いリボルバーのため、リロードにはスピードローダーではなく、一発一発手で込めなければならない。本来なら恐ろしく時間がかかる作業だが、本作の主人公は、それを優雅な手つきでやってのける。

現代のゲームでは、第二次世界大戦の銃すらも登場することは稀であり、西部開拓時代となるともっと少ない。『Call of Juarez』のような、西部劇ファンを満足させる作品がもっと増えるといいのだが。

俺のリロードはレボリューションだ!


Killing Floor「MP5」



『Killing Floor』はTripwire Interectiveから開発されたFPSで、「MP5」はクラス「Medic」用の短機関銃である。

『Killing Floor』は、銃にこだわったFPSとして有名で、数十種類の銃器のリロードが全て異なるアニメーションで描かれており、どの武器にもそれぞれマニアがいると考えられる程。

よって、全ての銃が私の好みなのだが、あえて選ぶとするなら、私はこの「MP5」を選びたい。

肝心のアニメーションは、ボルトハンドルを力いっぱいに引いたかと思えば、弾倉をタクティカル・リロードですばやく取り替え、再びボルトハンドルを叩きつけるようにして戻すというもの。

「MP5」は元々華奢なSMGであり、こんな乱暴に扱ったらいつか壊れそうなものだが、むしろそこにガンマニアの嗜虐心を垣間見ることができよう。

 

Call of Duty: Modern Warfare 2「FAL」

 

 

『CoD:MW2』は言わずと知れたInfinitie Wordによって開発された現代戦を舞台とするFPSで、「FAL」はCampaign/Multiplayer両方で使用できる、セミオートの突撃銃である。

『CoD』と言えば、今では知らぬ者はいないほどに有名な作品であるが、その人気の発端を担ったのが、この『MW2』と前作『CoD4』である。

特にこの『MW2』では、前作の倍近い数の銃器が世界中から取り寄せられており、一刻も早く全ての銃に触れようと、アンロックに勤しんだ自分を今でも覚えている。

特にこの「FAL」はタクティカルリロードがウリであり、多くのゲーマーがマガジンでマガジンを弾く斬新ながらも男らしいリロードに魅了された。

傑作銃の見本市。ミリタリーマニアの桃源郷。映画好きの楽園。今考えても、『MW2』と「FAL」は夢の詰まったFPSだった。

 

 

Battleifled 2 「AK101」 

 

『Battlefield 2』は大変優れたゲームであるが、「銃」の美しさだけでも、抜粋して語るほどの価値がある。

当時、それこそ『CoD』すらまだマイナーだった頃、現代戦で銃を美しく描く作品は意外に少なかった。(当時はSFとWW2モノがメイン)

大抵の作品におけるアサルトライフルのリロードと言えば、ボックスマガジンを引き抜き、新しいものを再び装填するだけの、あまりに単調なアニメーションで描かれてきた。(皮肉にも、最近の『BF』がそれだ)

だが、本作の銃はどれも生きているように唸り、中でも、この「AK101」の場合、マガジンはガムテープで二つとめたものを使い、リロードするときは、一度引き抜いたマガジンを、くるっと逆側にひっくり返し、それから再び装填するのだ。

この泥臭さ、愉快さといったら、それこそ他の作品にない、得体の知れない懐の広さを感じたものだ。新作には是非もっと多くのイースターエッグを実装して欲しい。

 

FPSにおける「銃」がもたらすもの

以前私は、FPSにおける主人公とはズバリ「銃」そのものであると記事で説いた。画面の3割を占領し、プレイヤーはほとんどの時間を彼らと過ごす。故に「銃」のデザインに愛着を持てないようでは、ゲームそのものからも離れてしまいかねない。

だからこそ、銃そのもののデザインやディティールは言わずもがな、使っていて楽しいと思わせるゲーム性、そして銃声や反動、そして「リロード」に至るまで、その個性を発揮できる。

今回紹介した名銃たちは、その先達にして一例となるはずである。