読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

コアゲーマーが選ぶ、ガチで面白いソシャゲランキング10選

 

f:id:arcadia11:20170210232445j:plain

ソシャゲは国内ゲーム産業のシェアの大部分を占めており、ソシャゲを語らずしてゲームを語るべきでない・・・とまではいかないでも(別物だからね)、遊んでいて損はない。

そこで本紙の論説委員J1N1は、鬱陶しいチュートリアルとバカにしたようなキャンペーンを掻い潜り、人気ソシャゲを10本プレイし、それぞれ最低限のインプレッションを掴むことに成功した。

そこで、これらの印象をあくまで個人的なレポートとして、報告する次第である。

 

!!ーーーー注意ーーーー!!

・ソシャゲの定義は「原則無料で遊べる」「AppStoreで販売されている」作品です。

・「やり込む」ほどやってません。チュートリアル+αぐらいだと考えてください。

・「批評」でなく「印象」です。「俺のカップ焼きそばランキング」ぐらい、内容は極めて主観的かつ刹那的なもので、真偽の一切を保障しません。

・半分、酔った勢いのジョークだと流してください。ファンの方は読み飛ばした方がいいかもしれません。

 

また個人的な評価の水準は以下の通りです。

  • ゲームが直感的に楽しめるか
  • すぐ世界観に没入できるか
  • ルールやUIをシンプルにしているか
  • 掴みが面白いか(CSと違って入手してから遊ぶか決断できるので)

 

論外(Klu_Klux_Klash_of_Klans)

『クラッシュオブクラン』

f:id:arcadia11:20170210232529p:plain

多分世界一有名なソシャゲ。箱庭の中に兵器や施設を配置して、逆に敵地に攻め入る、所謂RTSを簡略化したようなゲーム。

まず既にRTSを遊んだ人間にはゲームそのものに新鮮味がなく、そのコアとなる「資源」概念がそっくりリアルマネーかリアル時間に依存している。

散々『Stronghold』や『AOE』を遊んだ筆者にとっては、もはや本作の存在はRTS文化そのものへの侮辱としか思えず、何の価値もない作品だった。

*1

 

9位

『パズル&ドラゴンズ』

f:id:arcadia11:20170210232626j:plain

ぷよぷよとRPGをかけ合わせたようなゲーム。ソシャゲ黎明期のゲームだけあって、正直今から遊ぶのはキツい。

まず、これ以上なく野暮ったい世界観とUI。子供向けにしても酷すぎるし、低レアリティのキャラクターは、どこの地方のゆるキャラだってぐらいダサい。(課金させるためにワザとそうしてるんだろうけど)

ゲームプレイ自体も、運とキャラ性能とパズルが、それぞれ絶妙なゲロみたいな配合で辛い。画面の見辛さもゲロ。最低でも50時間は通して遊ばないと面白くならないだろうが、早々にリタイア。

 

8位

『ポケモンGO』

f:id:arcadia11:20170210232702j:plain

一時期大流行したソシャゲ。さすがに遊んだことない人いないよね。ロコンは捕まえて友達に自慢してたら、進化するには同じポケモン何匹も捕獲する必要があると言われて絶望したよね。

まぁその、確かにマップやカメラを活かしたAR技術、そこで絶妙に展開されるポケモンというのは最高の興奮するんだけど、この興奮は驚くほど・・・長続きしない。

一方で壊滅的なのがゲームプレイ。全く面白くない。歩く、投げる、捕まえる。ただでさえ単調なソシャゲの中で一番やることがない。更に言うと、ポケモンでする必要も殆ど感じない。ゲームが嫌いな人向け。

 

7位

『グランブルーファンタジー』

f:id:arcadia11:20170210232727j:plain

シンプルなRPG。悪くない。うん、スルメ的な魅力は何となく伝わるし、一番運営がまともそうなのも伝わる。

ところが、だらだら長い割りにありふれたテキスト、どっかで見たような世界観、戦術一つ毎に戦闘が切り替わるチュートリアル、序盤は駆け引きもクソもない戦闘・・・

とにかく導入部分が貧弱で、野暮ったいことこの上ない。あまりに凡庸なデザインで、誰に向けて売ってるのかわからない。「面白そうだな」と思わせつつも、食指がピクリとも動かず、そのままリタイア。

悪くないのだが、ゲームプレイ・システム・世界観、いずれもオリジナルのものだが、特筆したものでもない、という点が悩ましい。オリジナルで意欲的という点は評価すべきだが・・・。

そもそも最後まで遊ぶことをある程度担保させるCS機のゲームと違って、無料で釣っておいて後から課金で回収するソシャゲにとって、滑り出しが貧弱というのは結構致命的ではないだろうか。

 

6位

『Vainglory』

f:id:arcadia11:20170210232852j:plain

所謂MOBA。プレイ人数の減少や、マップの縮小など、スマホ用に色々チューンされている。

単純に対戦ゲームとしての奥深さなら、他のスマホ用ゲームを圧倒した面白さがある。他のMOBAにない、スチームパンクな世界観や、細かいアニメーションも素晴らしい。

だが、敢えて言おう。「スマホでMOBAを遊ぶ必要があるか?」と。タブレットでも遊んだが、とにかく操作が面倒&退屈。キーボード&マウスですら習熟が必要なのに、指一つで操作するのはキツいし、細かいアクションの妙もない。

何より『Dota 2』や『LoL』のような強大な競争相手が山ほどいるなかで、あえて携帯用デバイスでMOBAを遊ぶ理由が見当たらない。TCGならあえて外で遊ぶ理由もわかるが・・・。

 

5位

『モンスターストライク』

f:id:arcadia11:20170210232952p:plain

キャラクターを集めて、彼らをボールに見立てる、ピンボールとRPGをかけ合わせた作品。

4年前のゲームなだけに、先述した『パズドラ』と同じく、凡庸な世界観と見辛いUIは厳しいものがあるものの、ピンボールのようなアクションを活かしたRPGというのは、既存のゲームには少なく、とても新鮮に楽しめた。

例によって、ガチャのハズレキャラが人を馬鹿にしたようなルックスなのはどうかと思うが、協力プレーはそれなりに楽しいし、『パズドラ』以上に人気が長続きしているのも納得だ。

 

4位

『Shadowverse』

f:id:arcadia11:20170210233747j:plain

結論から言うと、TCG系ソシャゲの中ではかなりマシな部類で、『ハースストーン』にも劣らない出来だと思う。

ただやっぱり、「カードプールが狭い」「ルールが簡略化されている」「課金させたい」という、ソシャゲにおける技術的な制約を考えると、1対1、人間同士で遊ぶゲームとしては、余りに詰が甘い。

似たようなレアカード、強烈な運要素、新パックと共に別物になるメタ。本来TCGは、継続する程面白くなっていくため、『ハースストーン』にはまだ及ばないが、課金制度はかなり良心的だし、開発陣もかなり意欲的なので、まだまだ化ける可能性もある。

 

3位

『ファイアーエムブレム ヒーローズ』

f:id:arcadia11:20170210233825j:plain

既存のゲームデザインをそのまま縮小化・簡略化してスマホ用に移植する、という試みは既に先述の『クラクラ』『ベイグロ』で、あまり快く感じなかったが、本作は違う。

本作は任天堂の中でも特にハードな『FE』の移植。マップは狭まり、操作するユニットも減ったが、根本的なゲームプレイはほぼそのままで、かつネックとなりがちな課金サービスの色もそこそこ。

何より『ベイグロ』に問題点として挙げた「操作性」が、スマホでもほぼ劣化していない点が大きい。加えて、数ある兵士を集めていく既存の世界観と、ソシャゲのシステムがマッチしており、導入部分も申し分ない。

 

2位

『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』

f:id:arcadia11:20170210233847j:plain

元々アイドルを蒐集&育成する『デレマス』に、音ゲー要素を加えたのがこの『デレステ』。

単純なゲームの出来栄え、豪華さでいえば、間違いなく現状最強クラスだと思う。美麗な3Dで動くアイドルたち、膨大なボーカル付きの楽曲、音ゲーとして申し分ないゲームプレイなど。

かかってる金がまるで違う。コンシューマに続き、3代続けてファンを引っさげた開発の潤沢な資金とノウハウが詰まっており、ただ「無料で遊ぶ」うえなら、これはベストな選択と言える。

ただ豪勢な分、無課金勢ではとても遊べないような「ブルジョワ仕様」なゲームでもあり、無料ではガチャを回すことも、そしてキャラを強化することもままならない。そして音ゲーにも関わらず、まともなメンツがいなければ攻略が厳しい。

それでも、本格的に遊ぶことを前提するなら、間違いなくこのゲームを選び取るべきだと思う程、ゲームとしての完成度は格別。安い開発で賢く稼ごうというゲスな発想より、面白いゲームと良い女を揃えて上客を迎えようという高級キャバクラ的な姿勢を評価したい。

 

1位

『Fate/Grand Order』

f:id:arcadia11:20170210234004j:plain

TYPE-MOON原作の『Fate』シリーズのキャラクターが活躍するRPG。

正直言うと、私が本作を始めて触れた時の感想は、最悪といっても過言ではなかった。安っぽい演出、RPGにしても安易なゲームプレイと、完全に片手間で作った感の否めない作品だった。

 

しかしながら、その小規模・低予算というハードルを『FGO』は意外な手段でクリアしてきた。それはストーリーである。

本作はRPGながら、『Fate』キャラクターが活躍するノベルゲームでもある。主人公は、場所や時代がバラバラな7つの「特異点」を探索し、何者かが改変していく歴史を修正しなければならない。

ご存知の方も多いだろうが、本来『Fate』とは、生身の人間(魔術師)の「マスター」と、歴史上の偉人・英雄「サーヴァント」との、二人の物語である。原作では「マスター」側の活躍が描かれてきたが、今回は「サーヴァント」のルーツである時代に遡り、彼らと共に戦う。

このロマンある大河ドラマを、本作は「奈須きのこ」氏の脚本と共に、存分に楽しむことが出来る。サーヴァントたちの愉快で壮大な物語は、原作ファンへのファンサービスを含めて、素晴らしい出来栄えだ。

 

なるほど、ノベルゲームという原始的なメディアなら、スマートフォンという媒体であっても制約は殆どない。まして、元々がノベルゲームの『Fate』だから、違和感も薄い。

更に言えば、原作と打って変わり「サーヴァント」が主体となる点も嬉しい。多様なキャラクターが登場するソシャゲならではの特徴を活かし、一方で原作にない描写でファンも楽しめる。

さらに言えば、課金サービスも上手く、ファンならガッツリ課金せずにいられないが、単純にゲームを攻略する(ノベルを楽しむ)なら多々買わなくていい点もグッド。更に低リアリティのキャラクターが特に運用しやすいゲームでもある。

確かに、RPGそのもののゲームプレイには不満が残る。ノベルゲームとしても、余りにダラダラとした表現も目立ち、演出の安っぽさも目につく。

だが一方、これまで紹介した9本のいずれにも感じた、「ソシャゲに移行する上での”劣化”」という問題をむしろ克服した作品は、これが唯一である。

 

 

総論

「ソシャゲを勉強しよう」と思い立って2ヶ月。このランキング以外にも何本か遊んだが、一つ実感したことは、ソシャゲのレベルはこの数年で大きく向上したということ。

数年前に触った時は、およそこれが同じビデオゲームかと思う程つまらない、救いようのない文化だと思っていたし、今でも『FGO』でさえ「継続して遊ぼう」と思えるほどハマれなかったものの、そう悪くない作品は増えた。

特に最後に挙げた『FEH』『デレステ』『FGO』はいずれも、公開から1年程度の新しいものばかりだ。これもまた、ソシャゲの水準が向上した一つの証左と言えるだろう。

「ソシャゲ」という存在は、マニアの間でゲーム文化を堕落させてきた悪魔のように捉えられているが、果たしてどうだろうか。

これほどの市場に拡大したソシャゲを、もはや我々は無視できず、またソシャゲもまた、これから進歩することを考えれば、既存の据え置きゲームにとって真の脅威となる日は近いかもしれない。

 

え?てめーのどこが「コアゲーマー」なんだって?

f:id:arcadia11:20170210234624p:plain

ついにハードコアゲーマーなる称号を頂きました、J1N1です。