ゲーマー日日新聞

ゲームという文化を、レビュー、攻略、考察、オピニオン、産業論、海外記事の翻訳など、複数の視点で考えるブログ。

読み手がネタバレを気にせずとも、書き手は気にするべき

 

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「ネタバレ、特に結末をバラされるのがたまらなく好き」という人々の主張「そこに至るまでの過程を知っていくワクワク感が好き」 - Togetter

 

「むしろネタバレ歓迎です! 結論わかってから推理する方が好きだから。」結構同意出来た話。これと同じような話がWired誌に取り上げられて、同様に「ネタバレにマイナスな効果なし」という結論が出てた。

 

ネタバレにマイナスの効果はなし 研究で明らかに : 映画ニュース - 映画.com

 

ワイアード誌によれば、カリフォルニア州立大学心理学部のニコラス・クリステンフェルド教授と大学院生のジョナサン・リービットさんは、大学生数10人を使ってネタバレの影響に関する実験を実施。チェーコフやロアルド・ダール、アガサ・クリスティー、レイモンド・カーバーらの12本の短編小説を題材に、何も知らされないままの状態と結末を知らされた状態での、読書における反応の違いを調査した。

結果は、何も知らされていない状態よりも、結末を知らされているほうが読書を楽しんだことが明らかになったという。原因については不明だが、結末を知っていたほうが読書により深く没頭できるからではないかとリービットさんは推察している。

 

無論、ネタバレを肯定する上で、前知識なく作品に飛び込む魅力を否定する気もない。実際、私はそっち側の人間で、自分が注目してる映画やゲームの情報はシャットアウトしてる。

ただ、以前記事でも書いたのだが、結局ネタバレと作品への関心はトレードオフなのである。仮にいくら名作と勧められても、一切の前情報なしにそれを手に取る人は稀だ。普通は少し内容を聞いて、それじゃ観てみようかなと思うわけで。

だからリテラシーのある人は、外郭だけサラッと分かるような情報、特に公式が出したトレーラーとかサイトだけ観て吟味する。それでも関心が湧かなかったら、一般のレビューまで手を伸ばす、といった具合なんじゃないかな。

そもそも、前知識0のまっさらな状態で名作を楽しめるのは、駄作を掴むリスクを抱えて突撃した人柱の特権なのである。評判がいいなら遊んじゃおっかな~程度の覚悟なら、多少のネタバレは覚悟せねばなるまい。

 

で、難しいところは、ネタバレにも種類があるところだ。同じネタバレにしても、それを知ってもノーダメージなネタバレと、絶対知るべきでないネタバレがある。

前『Undertale』の記事書いてても思ったんだけど、このゲームのレビューで一番ヤバいのって「ハートフルなゲームです」って内容じゃねえかと。前情報なかったら迷わず殺しちゃう敵を、赦せる心境に至るかどうかってゲームだから。

ともかく、何がネタバレになるかわからない。人によっても違うかもしれない。そもそも気にしない人もいる。じゃネットでネタバレはどう扱うべきなのか。

 

私はブログで何年もゲームについて記事を書いてきたけど、基本的に割り切って書かせてもらってる。さっき書いたように、人にゲームを薦める以上、ゲームの何らかのネタバレをしてしまうし、まず何がネタバレになるかもわからないから。

ただ、ネタバレする分、そのゲームの魅力を知ってもらう努力をしてる。「知ってしまった以上、遊ばずに帰すわけにいかんなぁ、グヘヘw」って訳じゃないけど、それがネタバレせざるを得ない、書き手の責任だと思うから。

無論、最初の記事みたいに、ネタバレ自体気にしない人もいるけど、「発言する立場にある人間」は、仮にSNSユーザーだろうとブロガーだろうと、ネタバレに一定の配慮をして、ネタバレした分は作品に関心を持ってもらう責任があると思う。

 

最後に、最新作とか、まして公開前、発売前の作品のネタバレはご法度だ。もちろんね。