6月14日に配信が始まりながらも、19日時点で堂々のAppStoreランキング1位を独走している、中国Pero Pero Games(!?)の『Muse Dash』。
少し興味を持って調べた所、そのゲロ甘なポップさがズギューンと来たので、さっそくプレイした所、これは紹介せねばと思い立ち今に至る。
「音ゲー」と「アクション」を組み合わせた、さながらリズムアクションに近い本作は、一見してありふれた2Dプラットフォームだ。
ゲームを始めると、3頭身にデフォルメされた女の子が走り出し、曲のリズムに応じて敵や障害物が出現。これらを上手く凌いでゴールまで走らせると、見事ゲームクリアとしてリザルト画面とご対面できる。
操作は極めてシンプルで、デバイスの右側をタッチすれば下段攻撃、左側をタッチすれば上段攻撃だ。
このアクションを曲のリズムに合わせて行うのだが、実際のところカーソル内にノーツを補足した瞬間にタッチしてもperfect判定な上に、ジャンプや行動に慣性がつくわけでもないので、2Dアクションのような外見はあくまでガワであって、やることは純粋な音ゲーである。
この点は、『Bit Trip Runner』のような作品とは少し違う。
とは言え、こうしたゲーマーの屁理屈は本作の評には不要であろう。
ズバリこの作品の魅力は、kawaiiに溢れたビジュアル面と、それを妨げないシンプルなゲームプレイだ。
まずプレイアブルキャラクターは3人存在していて、ゲームを進める度に彼女たちをアンロックするアイテムを少しずつ集める、という寸法だ。しかもkawaiiスキンまで用意されていて、全部無料で解除できる。
スコアだけを目標にゲームをするのが苦痛なら、彼女たちに会うことを目標にすれば良い。何度もトライすれば経験値が蓄積され、その分アンロックも進む。
独特のカートゥーン調のイラストもかなーりkawaii。しかも普通に日本語で喋ってくれる。彼女たちはアニメーションまでかなり差別化されていて、イキイキと動く様子を見てるだけでも楽しい。
因みに僕はマリヤちゃん派です(突然の告白)
かわいい(かわいい)
収録されている曲も中々にkawaii。所謂Nightcoreに近い、PopでCuteなチャイナMelodyという感じだ。向こうでもボカロは流行っているらしく、異国のポップを聞けるだけでも、360円の価値はあるだろう。
難易度も全般的に優しい。上から「達人」「玄人」「普通」とあるが、スマホで音ゲーを経験した方なら、初っ端から「玄人」でも余裕だろう。判定はかなり緩く、タッチすべき箇所も2つだけで、初心者でも気軽に爽快感あるプレイが楽しめる。
音ゲーによくある、難易度が「廃人モード」か「赤ん坊モード」の2択を迫られることなく、幅広いプレイヤー層が楽しめる素晴らしい調整だと言える。
アセット、曲、アンロックと、ボリュームも到底ワンコイン以下の値段とは考えられない程に多く、無料かどうか定かでないが、今後もアップデートは続く模様。
総じて、kawaiiで窒息しそうになるポップでシンプルな低価格帯として、個人的に中々お気に入りになってしまった作品。
音ゲーを普段プレイしない私は、ハイスコアを目指して何度もリトライする音ゲーのプロセスが中々辛かったのだが、この作品はキャラクターから曲まで全部kawaiiにあふれていて、イライラするどころかむしろ癒やされる始末。
個人的に、中々アプリの方面には手を出せていなかったが、こちらの批評もどんどん進めていきたい。