私も色々な集会所を訪れ、様々なハンターと狩りを楽しんできたが、特に見かける人気の武器と言えば、やはり大剣だと思う。
「デカくてゴツい」モンハンらしいルックス、一撃離脱を基本とする操作のシンプルさ、溜め攻撃のロマンなどが人気を支えているのかもしれない。
そこで、本稿では本作『MHX』において特に強力な大剣を考察し、それぞれ紹介していこうと思う。
ところで、従来作におけるスキル「抜刀術【技】」は、大剣使いにとって必須とされていた。大剣が全武器最高クラスのモーション値を持つ抜刀攻撃・溜め攻撃を持つことから、大剣と最も相性が良いスキルだからである。
最も、本作において少し事情は異なっている。まず、旧作にあった「角王剣アーティラート」のような特筆すべき無属性大剣が姿を消し、同時に「エリアル」や「ブシドー」のような各種スタイルによって、「抜刀したまま戦う大剣」も再評価されたためだ。
そこで、本稿ではスキル「抜刀術【技】」を使う従来通りの戦い方と、エリアルやブシドーを多用する「抜刀術なし」の戦い方で、それぞれの戦術に応じた強武器を決めたいと思う。
抜刀スキルを前提とする場合
轟大剣【王虎】
220/会心‐15%/スロット1
すっかりシリーズレギュラーの轟竜ティガレックスの素材から作れる大剣。最初から白ゲージを持つ大剣の中で最高の攻撃力220を持つが、マイナス会心がネックとなる。
が、逆に言うと「マイナス会心」があるからこその、220という圧倒的な攻撃力があるわけで、よく見かける無属性大剣「叛逆刀ローグレギオン」の攻撃力(180)と比べても、その火力は一目瞭然。(え?叛逆刀は切れ味修復できる?轟大剣の白ゲージ切れる頃には敵が死んでます。)
そして例によって、マイナス会心の付いた武器は、会心率を100%アップさせる抜刀術により、自然にデメリットを打ち消すことが出来、正に抜刀術のための大剣とも言うべき武器。匠抜きなら文句なく最高の抜刀大剣と呼べよう。
作成難度も低く、レア素材も不要とあり、大剣初心者にオススメしたい武器。
巨断・頭刃叉ァーン
230/氷25/会心‐20%/スロット1
新モンスター、巨獣ガムートの素材から作れる大剣。二股に割れた骨組みと、独特の装飾が印象的な、氷属性の大剣。
物理230に加え、氷25という数値を持ち、更に切れ味も平均レベル持つ、およそ逆会心さえ除けば完璧な氷大剣。無論、こちらも抜刀術を用いてデメリットを打ち消すことが出来る。
氷には「崩天剣エンテオンカム」「白兎大剣シャーロット」なども控えているが、属性値と攻撃力のバランスで「頭刃叉」は優れており、抜刀術なしでも正直こちらが有利。
また、氷属性を弱点とする「ラージャン」とは、大剣の一撃離脱戦法を含めて素晴らしい相性で、「頭刃叉」は対ラージャン兵器としてもってこいだ。
天嵐ノ剣【一天陽光】
240/水16/会心‐10%/スロットなし
嵐龍アマツガツチの素材から作れる大剣。神器を思わせる荘重な外見が特徴の水属性大剣。
属性値は控えめなものの、物理「240」に加えてデフォの青ゲージが目を引くアマツ大剣。ただし、ゲージそのものは短いので、スキル「匠」による補助が欲しいところ。ズバリ、「匠+抜刀術」のスキル構成で輝く武器と言える。
スキル構成も面倒だが、この武器自体、あのアマツを幾度となく討伐してようやく作れる武器でもある。だが、苦労に見合う性能であることは確かだ。
エピタフイディオン
200/龍34/会心‐10%/スロットなし
風化した大剣から派生する、文字がびっしりと書かれた石版のような大剣。
物理は最低限の「200」、高めの属性値「34」、デフォで青ゲージと、最低限のスペックを満たした龍属性の大剣。
とは言え、龍大剣と言えば、やはり「煌黒大剣アルレボ」がライバルとして比較されるだろう。向こうはデフォで白ゲージ、物理180、龍45とあり、ラスボス武器としての風格もあってか、「アルレボ」の方が圧倒的に使用者は多い。
しかし、向こうが物理で「20」劣る分、属性値で勝るのは僅かに「11」、そして大剣のモーション値、会心によるダメージ加算に属性値が乗らないことを考えると、切れ味とスロットでしか「アルレボ」に分はなく、むしろ「抜刀」か「匠」があれば「エピタフ」が上と考えられる。
(因みに、切れ味補正のみを考慮した純粋な物理ダメージでも、エピタフ=250、アルレボ=237。その上、会心やモーション値では物理値が優先される=エピタフがより優位に立つ・・・)
総じて、「アルレボ」は黒煙王一式などの「非大剣装備」で、エピタフは「抜刀or匠」の「大剣装備」で活躍を見出す・・・のだが、そもそも抜刀も匠もない大剣装備なら、素直に他の武器を担いだ方が強いように思う。
まして、アルレボの作成難度を考えると、長期戦が予想されるソロを除き、基本的にエピタフでいいんじゃないかと考えている。(つーか、思考停止でこれ推すアフィサイト多すぎだろ)
抜刀スキルを前提としない場合
燼滅剣アーレー
200/爆破30/会心5%/スロットなし
二つ名のディノバルドの素材から作れる大剣。
「抜刀術」抜きに考えれば、まさしく優等生な性能。デフォで白ゲージ、高い状態異常値、物理200、オマケに「狩技ゲージが上昇しやすい」というボーナスまで付いている。
どの武器ジャンルでも「ディノ武器」は暴れまわっている印象だが、大剣においても例外ではないようだ。エリアルなど、抜刀術を多様しない戦術では、十分な活躍が見込めるだろう。
レマルゴルダート
200/水38/防御力+24/スロットなし
潜口竜パプルポッカの素材から作れる水属性の大剣。コンバット・ナイフのような、独特の反りを持つ。
スペックそのものは、まぁ平凡なものだ。ライバルとなる「あかねさす紫剣の朝霧(タマミツネ))」や「ザザッシュブレイド(ケチャワチャ)」とは五分五分であり、切れ味や属性値などを基準に、彼らと使い分けるのもいいだろう。
いずれにせよ、「水属性の大剣」というのは想像以上に便利。そう、厄介な二つ名の「ディノバルド」や「リオレウス」は一様に水属性を弱点とし、更に、動き回る彼らには大剣の一撃離脱戦法との相性が良好で、オマケで付いてくる「防御力+24」のボーナスも、彼らの猛攻の前には少なからず役立ってくれる。
またこれは余談だが、このパプル武器共通のミリタリーチックな、すっきりとしたデザインは美しく、その点でも私はこの武器を愛用している。
斬竜剣アーレー
210/火36/スロット1
斬竜ディノバルドの素材から作れる火属性の大剣。ディノバルドの甲殻をそのまま貼り付けたような厳しい刀身が特徴。
さて、先ほど二つ名ディノの「燼滅剣」を紹介したが、こちらは原種の大剣。そこそこの青ゲージに、そこそこの属性値、そして属性大剣の中でも最高クラスの物理「210」と、極めてバランスの良い性能。
正直、火属性を弱点とするモンスターで、あまり大剣と相性の良いモンスターは多くないが、この物理値と作りやすさで、上位序盤から終盤まで末永く使っていけるだろう。
オマケ:大剣の装備(抜刀術【技】、集中、高級耳栓)
ついでに、今回モデルとして使用したキャラクターの防具も紹介しよう。
頭:ハイメタUキャップ
胴:ダマスクRメイル
腕:マフモフSグラブ
腰:アカムトRイッケク
足:ブラックSフット
お守り:溜め短縮+5 スロット3
装飾品:抜刀珠【2】×1、抜刀珠【1】×1、短縮珠【1】×1、防音珠【3】×1
スキル:高級耳栓、抜刀術【技】、集中
正直、まだ構成も練れそうな気がするが、私自身のお守り運の低さと、ある程度の見た目も勘案すると、この辺が限界かなと。一応、匠対応装備、抜刀術抜き装備も作って、モンスターに応じて使い分けてる。
個人的に、抜刀構成で必要なスキルは
匠=高級耳栓>>>業物>超会心=納刀術>>>その他
といったところ。
よく「納刀術」を使ってる人いるけど、せっかくの攻撃チャンスに(抜刀→納刀→抜刀)なんてするよか、抜刀状態でそのまま溜め攻撃に移行した方がダメージ出るし、それ以外のタイミングなら納刀術なんてなくても普通に間に合うわけで、実はイマイチ相性がよくない。
あと、「超会心」の倍率補正(有志の検証によれば1.1倍)なんてたかが知れてるし、「業物」を使うような変わった武器もなく、まして「弱点特攻」なんて、実は単に会心率を上げてるだけで、抜刀術の会心ボーナスと丸被り=ほぼ無意味。「挑戦者」も同じ会心ボーナスが被ることを考えると、結局は匠と耳栓に落ち着いた。
(いや、この辺をイメージだけで推してるアフィWikiが多いのなんのって)
一方、PTプレイ時において、麻痺や乗りの拘束なしで頭に溜め3をかませるのは、実は咆哮中くらい。実は大剣は太刀や双剣よかはるかに「高耳依存度」が高いとすらいえる。匠については、まぁ言わずもがな。威力上昇+切れ味維持は強すぎ。