J1N1(@J1N1_R)です。
最近マジで暑いですね。
神戸新聞によると、兵庫県淡路市で夏休みに解放されているプールの水温が、何と35度になってしまい、その結果「泳ぐとのぼせる」という理由で、プール教室が中止されたようです。(1ヶ月前のニュースですけど)
神戸新聞NEXT|淡路|夏休み異常事態、プール水温35度… 開放中止相次ぐ 淡路
ヤバすぎ。
災厄でしょもう。
そんな訳で、休日は部屋に籠もってゲームばっかり遊んでるJ1N1です。
しかし、遊ぶにしても普通に対人ゲーム遊んでたら逆に手汗脇汗かく始末でして、むしろ、虚構世界の中でぐらい涼みたい。そう考えるのが道理。
ただ、今年はマジで暑いので、本当にただ「涼しい」とかでは多分足りない。もうこれは、「寒い」「凍える」「今すぐここから逃げ出したい」ぐらいいかないとバランスが取れない。
だから寒さを極めたゲームこそ、正しく至高の避暑地ゲームと言えるのではないか。そう思って今回は「寒すぎ度」という指標を元に、ランキング形式で紹介させて頂こうと思います。
(当然、面白さに関してはどれも文句なくオススメできる作品だけ選んでます。)
5位:『God of War』
今年の4月にPS4で発売されたばかりの、アクションゲーム『God of War』最新作です。
元はギリシャで神殺しをしまくった主人公、戦神クレイトス。彼にも子供が生まれ、落ち着いてきたので、北欧でまったり田舎暮らしでもするかというゲームです。嘘です。結局は斧持って現地のドラウグルだの神様だのを八つ裂きにするゲームです。
さて、ゲーム自体は実際かなり面白いと好評で、世界各地でも絶賛された作品なんですが、肝心の遊んで感じる「寒さ」というのは、主人公クレイトス(身長212cm)が暑苦しすぎることもあり、そこまで感じません。
ただ、死の国ヘルヘイムに関しては別です。亡者が徘徊し、生きとし生けるもの全てが凍りつく、文字通りの冥府の国が見事に再現されてます。めちゃくちゃ寒そうです。ただそこでもクレイトスが暑苦しいので、寒すぎ度は★1です。
寒すぎ度:★☆☆☆☆
4位:『Company of Heroes 2』
第二次世界大戦における東部戦線を、ソ連軍の司令官側から描いたRTSです。
このゲーム、ストーリーがかなりキレッキレで、無能上官の命令で兵士も無駄死にさせたり、パチルザンを惨殺したりと、過激な描写が多かった事で今のロシア人からめちゃくちゃ怒られた実績があります。
で、映画『スターリングラード』(1993)でも描写されたように、東部戦線の冬は地獄だったようです。
極寒によって兵士は動けなくなり、そこから消耗戦、飢餓、略奪へ。こうした戦場の冬を追体験できる『CoH2』、かなり「寒すぎ度」を評価したい所ですね。
加えて、ゲーム内でも定期的に吹雪が兵士を遅い、その都度、焚き火を作ったり、戦車のエンジンで温まったりする等、ソ連領の冬の厳しさを味わい尽くせます。
ただし、あくまでプレイヤーは司令官であって寒さと無縁なこと、そして兵士は別に凍傷になるわけでも凍えて倒れるわけでもなく、普通に銃弾で死ぬことが多い点を考え、寒すぎ度は★2にしたいと思います。
寒すぎ度:★★☆☆☆
3位:『The Long Dark』
航空機の墜落によって、雪山に遭難した主人公。ここで何とか生き残り、生還せねばならないという、一人称視点のサバイバル系ゲームです。
限られた資源の中、まず狼から逃れるためにシェルターとなる家屋を見つけ、ウサギを狩って食料を確保し、薪を手に入れて暖を取り、明日ともしれぬ運命に憂いて孤独を癒やす日々。
正しく、寒さを味わうには最高のゲーム。暖を取らなければ体温が下がって死ぬというどストレートなルールもさながら、
雪山で唯一人、目的もなくただ生きるためだけに孤独に生きる日々と、尽きかけたリソースと迫りくる獣たちの恐怖が、体の芯からゴリゴリ冷やしてくれます。
ここは、文句なしに寒すぎ度★4を贈呈したいと思います。
寒すぎ度:★★★★☆
2位:『Cryostasis』
猛吹雪の北極。気象学者である主人公は、偶然見つけた座礁した原子力砕氷船(!?)に逃げるように避難する。そこで見つけたものは、単なる砕氷船と思えない、極秘裏の研究だった・・・というストーリーの、ウクライナ産FPS。
日本では相当マイナーな作品ですが、2018年現在でも9年前と思えない高品質なグラフィックと、死体に憑依する「メンタルエコー」と呼ばれる能力を活かした謎解きから、東欧では高い評価を受けた作品です。
そしてこの作品、遊んでるだけで本当に寒くなってきます。舞台は北極なだけあって、いかに防寒着を着込んだ主人公といえど、外部で長居すれば体力が減っていく。
表現としても、敵から攻撃を受ければ血潮が凍り、物理エンジンでビッシリ連なった氷柱がひとりでに落ちるなど、徹底的に拘ってます。
それを差し引いても、作風に根付いたホラー描写、誰もいない孤独の幽霊船、生と死の狭間が接近した世界観、ボロいソ連製の銃を使った戦闘などが相まって、気付けばプレイヤーも寒さを感じるのが道理というもの。
さすがウクライナ。寒さに掛ける情熱が半端じゃないです。感想書いてるだけで寒くなってきた。寒すぎ度は★5しかないでしょう。
寒すぎ度:★★★★★
1位:『Frostpunk』
寒いゲームといえば、今年発売されたポーランドの『Frostpunk』は避けては通れないでしょう。「最高気温マイナス20℃」という地獄で、蒸気タービンの巨大発電機を頼みに生き延びる、街作りゲームです。
このゲームにおいて、街を大きくする、人を増やす、金を貯める等という難しい目標は問われません。大切なのはただ一つ。一人でも多くの人間を生かすこと。それだけこの世界は過酷というわけで。
とりあえず、放って置くだけで人は凍ります。軽度の凍傷は診療所で治せますが、重度ともなれば待っているのは寝たきりか切断かを迫られ、しかもそれをプレイヤーが選ばなければならないという。
「寒さ舐めてたら、マジで死ぬし、むちゃくちゃ痛いぞ」という事を、嫌というほど教えてくれます。
『Cryostasis』や『The Long Dark』と異なり、一人称視点で自分が凍死を体験するような寒さはありませんが、代わりに自分のミスで大量の市民が四肢の切断を余儀なくされるという点において、これ以上「寒さ」の怖さを刻み込んでくれるゲームはありません。寒すぎ度は★5です。
寒すぎ度:★★★★★
まとめ
いかがだったでしょうか。暑い夏にこそ遊びたい、「避暑地」のようなゲームを皆さんに紹介できたことを、心より嬉しく思います。
ちょっと寒すぎるというか、遊んでいるうちに身も心も寒くなって、控えている仕事とゲーム内容のダブルパンチでメンタルがおかしくなりそうなゲームもありますが、やはりゲームですから、これぐらい強烈な方が暑さを忘れるというもの。
ところで、今回top3に選ばれたゲームの開発社なんですが、『The Long Dark』のHinterland Studioはカナダ、『Cryostasis』のAction Formsはウクライナ、『Frostpunk』の11bit studiosはポーランドのようで、見事に北半球の高緯度に位置する国家ばっかですね。
日常的に寒すぎる環境に囲まれるためか、ガチで寒さに対しては拘りがあるというか、「この程度で寒いと知覚する彼らに、真の地獄を見せてあげましょう」的な意志をヒシヒシと感じますね。そりゃ寒いわけだわ。
というわけで、皆さんもこれら極寒ゲームで、是非とも快適な夏をお過ごしください。僕は普通にFortniteやります。
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