最近、プライベートの友人にも「ゲーム好きなんでしょ?Steamでオススメある?」と聞かれる事が増えた。
格安でゲームが購入できて、かつゲームを遊ぶ上で優れた機能を大量に備えた、PC専用プラットフォーム「Steam」が、これだけ日本で認知されてきた事を、私は心から嬉しく思う。
私はSteamで10年ゲームを遊び、1000本以上収集し、そしてブログで5年ゲームを語り続けてきたsteam廃人だ。ことSteamのキュレーターとして、絶対の自信がある。
そして本稿では、いつ誰に「オススメは?」と聞かれても答えられるように、自分が最高だと思うSteamの名作60本を厳選し、詳細な魅力と共にご紹介しようと思う。
Steamは名作ゲームの宝庫。古今東西の何千本もの名作ゲームが眠っている中、あらゆる角度、あらゆる魅力、あらゆる可能性から選んだ60本なので、どんな読者の方でも絶対に1本は気に入ってくれる作品があると私は信じている。
因みに、60本を真面目に紹介しまくった結果、全部で2万字を超えるほど長い記事になってしまったので、下記の目次を上手く活用してご閲読頂ければ幸いだ。
また、本記事のSteam各ページへのリンクにアフィリエイト的な報酬は一切発生しないので、この手の記事が生理的に無理という方もご安心頂きたい。
また選出する際の基準はこんな感じ。
+単一の作品である(-シリーズではない)
++PCゲームである(-据置機にもリリースされた)
+++実際自分が遊んで面白かった(-似た作品は何度も入れない)
とは言え、家庭用にも出ててシリーズでもある『GTA:SA』が当たり前のように鎮座していたりするので、あまり当てにしないでください。
友達と一緒に盛り上がるならこれ!
ゲームを買うきっかけは何だろうか。価格?好み?だが何よりも、友人やクランメンバーに誘われて遊ぶことが多いのではないだろうか。
そこで、まずおすすめしたいのが対人・協力を楽しめるオンラインゲームだ。皆で遊ぶゲームが絶対に楽しいと言わないが、少なくとも退屈になることはない。まずは前菜。連れ合いと一緒に次に遊ぶゲームを吟味してみてはいかが。
モンスターハンターワールド
・4人で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクション
・映像表現もグレードアップ ロードも少ないPC版で快適プレイ
まさか『モンハン』がPCで遊べる時代になると誰が想像しただろうか。いや『MHF』もあったけど。
カプコンの大人気ハンティングアクション、『モンスターハンター』の最新作がSteamに登場。完全なオープンワールド化に伴い、あらゆる部分が大きくブラッシュアップ。当然ながら面白い。
「もうモンハンは飽きたよ」って人にも文句なくオススメできる、世界的にも売れまくった『モンハン』最新作。まだ遊んでないフレンドばっかりなら、今からでも遅くない、一狩り行こうぜ!
Portal 2
・パズルゲームのCOOPゲーとして最高の出来
・シングルプレイも楽しい
壁に穴をあけ、その穴をまた別の穴につなげる「ポータルガン」を使った、一人称視点のパズルゲーム。『Portal 2』は新たにCOOPモードを導入した。
パズルはシンプルだが非常に奥深い。難易度も絶妙で、一人ではかなり難しいものの、二人で考えればなんとか突破できる程度。少しずつ段階的に難しくなっていくので、パズルが苦手な人にもオススメだ。
初代に当たる『1』も言うまでもなく傑作。後々紹介するぞ。
Castle Crashers
・パステルアートのゆるふわな世界で4人の騎士が冒険
・2Dアクションで視覚的にもわかりやすい ボス戦が特にアツい
難しいことを考えずにダラダラCOOPで遊びたいなら、ズバリ『Castle Crashers』が最高。パステルカラーの世界観で、微妙にユルいアクション、しかしやりごたえ抜群と、COOPゲームでは最適だ。
やることは簡単、ひたすら右に進んで敵をボコボコにする。たまに強いボス敵は頑張って協力して倒す。でもステージごとにパズルとか色々なギミックもある。選べるキャラクターや武器はたくさんいて何時間でも遊べる。
強いて言うなら『ファイナルファイト』が近いけど、あちらよりファンタジーでその分自由度も高め。お値段も控えめでとにかく遊びやすい。
Overcooked! 2
・コックになって料理を作る 仲間と役割分担していかに多く作れるかが鍵
・対戦もできるぞ
『Overcooked! 2』はコックになりきって、なるべく早くたくさんの料理を作るクッキングアクションゲームだ。
料理を作るには多くの工程がかかる。食材を切って、煮て、焼いて…… そういった工程を一人ではなく仲間と役割分担しながら達成していく。息があった時に次々に料理を仕上げていくのはとても楽しい。
画面を見ているだけなら簡単そうだが、実際にやってみると難しいゲーム。特にハイスコアを狙うと仲間との繰り返し練習は欠かせない。そういうスポーティなCOOPゲームを求めているなら是非。
Human: Fall Flat
・謎のモチモチ人間を操作してへんてこな世界を冒険
・物理演算の理不尽な挙動で笑ったり、逆に使いこなしたり
『Human: Fall Flat』は白くてモチモチした人間を操作するアドベンチャーゲームだ。とにかく主人公はモチモチで動かすのが難しい、でもちょっとかわいい。
このゲームはこのモチモチ人間を中心とした物理演算が醍醐味。転がる岩を乗りこなしたり、落ちそうになって床に張り付いたり、結局落ちたり。そんな緩くて、でも遊ぶ程にコツがつかめることで、笑えるしやり込める奇妙なゲームになっている。
見知った友達と遊ぶのもいいけど、あまり仲良くない友達と打ち解けるにも最高のゲーム。何なら配信したり動画にするにもウケがとってもいいぞ。
Arma 3
・本格派軍事”シミュレーター”
・事前に学ぶべきことが多い硬派なゲーム
『Arma 3』は軍事シミュレーター&サンドボックスだ。ここが重要だが、軍事”ゲーム”ではない。
シミュレーターなので、あらゆる挙動が細かくかつリアル。兵器や銃器も数え切れないほどあるが、その分覚えることも多く、初心者向けとは言えない側面もある。
しかし、そのルールを理解する程にのめり込む本格派。MODを含めた、極めて多様なマルチプレー、COOPも存在しており、ミリタリー好きなら一度挑戦してみるのもいい。
Left 4 Dead 2
・みんな大好きゾンビもの&4人COOP
・セールで頻繁に格安なので、とりあえずCOOPしたいならコレ
パンデミックにより人類の殆どがゾンビと化したアメリカ。辛うじて生き残った4人の生存者は、互いに協力しつつ感染者たちを制圧しつつ目標の脱出地点を目指す、協力型FPS。
COOP(協力)ゲームとして知らぬ者はいないであろうレベルの名作。Steamの運営であるValve社が開発したと聞けば、誰もが納得するだろう。
基本的にコースクリア型のFPS。ゴールまで歩けばクリア出来る。だが特殊感染者と言われる強敵や、様々なギミックにより、常に仲間同士の連携を試され、一時も油断できない緊張感を味わえる。
一応対人モードもあり面白いが、さすがに人口が少ないので期待しないこと。
Terraria
・自動生成される懐かしいピクセルの世界でハクスラ
・バカみたいに多いコンテンツ、友と一緒に狩りつくせ
2011年発売からずっと愛されてきたSteamのド定番のゲーム。中身は2Dプラットフォームに、当時流行っていた『Minecraft』のような自動生成&拠点建築を加え、ハック&スラッシュをたっぷり盛り込んだ、正にゲーム界のジャンクフード。
ゲーマーが大好きな要素をこれでもかとブチ込んだ、中々に節操のないタイトルだが、クリエイターの熱意は本物で、何年間もの無料アップデートによりとてつもない質と量を実現した。
掘ってよし、倒してよし、建ててよし、何やってもよしのフリーダムなテーマパーク。日本語化MODも完備され、マルチプレーまで付いてきて、このお値段という圧倒的コストパフォーマンス。
Deep Rock Galactic
・地底モンスターを退けつつ宝石を集めるCOOP
・基本はFPSだが連携を求める場面も多し
ドワーフと言えば炭鉱夫という強烈なステレオタイプを発揮するFPS。地下に潜り、ドリルで道を切り開きながら、可能な限り鉱石を集め、近寄る敵は倒す。
移動と防衛のフェーズを転々と繰り返しながら、近寄る敵を撃退しつつ、未知なる炭鉱を自分の手で切り拓き、冒険する楽しさも備えた、とにかく楽しいことだらけなFPS。
クラスは4種類存在し、カスタマイズ要素も充実。装備を解放することでモチベーションも維持しやすく、仲間とダラダラやる分にも文句なし。更に日本語化MODまで用意されていると、個人的にいま最もアツいCOOPゲーム。
Magicka
・8元素を組み合わせて魔法を作る見下ろしアクション
・テレポート魔法や蘇生魔法が活用できるCOOPが最高に楽しい
画面も操作も、一見してよくある『Diablo』風見下ろし2D。しかし使えるキャラクターはメイジ一種類だけ、ハクスラ要素もほぼなしという、かなり尖った作品。
主人公はメイジ一種類といえ、使える魔法は無限大。8種類の属性を組み合わせて、適所適材の魔法を編み出していく。ゲームを進める度に自分だけのレシピを考え、実践していくのがとても楽しい。
だが本領は何と言ってもCOOP。友達と魔法を撃ちまくるだけでも楽しいが、COOP中はFF(味方への誤射)が強制されるので、範囲魔法を使うと味方ごと吹っ飛ばすことに。
上手く射線を意識しながら戦いながら、回復やシールド等のサポートもこなせるなど、協力ゲームとしてとても奥深い作品。シナリオはコメディやパロディたっぷり。有志による日本語化MODのクオリティも白眉なのでこちらも併せて導入しよう。
Steamのレジェンドたち
Steamが運営開始してから約15年。古今東西様々なゲームが発売された中で、長く遊んできたSteamファンが絶対に忘れられないと言い伝えてきたレガシーも数多くある。
これらを遊ばずしてSteamもゲームも語れない。
Portal
・ポータルガンを使ったユニークな一人称パズルゲーム
・SFホラーチックなストーリーや演出も秀逸
目が覚めると、そこは無機質な実験室。どこからともなく聞こえる女性の案内に従うと、壁と壁を繋げるデバイス「ポータルガン」を渡される。プレイヤーは脱出するため、彼女の声に従い実験という名のパズルに挑戦していく。
ポータルという極めてユニークなギミックに加え、どんなプレイヤーでもギリギリ自力で攻略できる緻密な難易度調整が組み合わさり、Wired誌の「21世紀初頭の傑作」において1位を獲得した傑作だ。
加えて、本作はストーリーテリングにも拘っており、実験室の案内人「GLaDOS」はIGN誌に「史上最高の悪役」として選ばれた実績もある。
最高のパズルに、謎が深まるストーリー。ファーストパーソン視点におけるビデオゲームの究極の理想形がPortalだ。
Grand Theft Auto:San Andreas
・オープンワールドといえばこのゲーム、の集大成
・技術は古いが多様なアメリカの描写は格別
「ママが死んだ」ギャング一家の次男CJは、母親の訃報により地元ロスサントスに帰る。だがそこには、見る陰もなく落ちぶれたファミリーの姿があった。
言わずと知れた、全世界で最も売れたゲームシリーズ『GTA』シリーズの一本。中でも本作『San Andreas』は高く評価され、この時代の箱庭ゲームの常識を打ち破り、本格的に「もう一つの現実」をゲームの中に作り出した傑作である。
とは言え、今から見るとグラフィックも『V』と比べれば粗い。だがロスサントス、サンフィエロ、ラスヴェンチェラスの3つに分かれた地区に加え、いくら走っても広がり続ける広大な自然に、全く色褪せない魅力がある。
今からでも遊ぶ価値は十分にあると言っておこう。
斑鳩
・クラシックなSTGを独特な世界観でリバイバル
・これぞ日本の誇る縦シュー
「嗚呼、斑鳩が行く・・・・・・ 望まれることなく、浮き世から 捨てられし彼等を動かすもの。 それは、生きる意志を持つ者の 意地に他ならない。」
日本人のシューターファンなら知らぬ者はいない傑作STG。アジア文化とSFが融合した独特な世界観に加え、何よりわざと被弾して自身を強化する、STGの常識を打ち破るルールが特徴。
アーケード時代からの高い難易度に加え、弾を「避ける」「受ける」選択肢がある故に戦術性も高く、リプレイ性は極めて高い。何度遊んでも飽きない名作。日本が誇る古き良きSTGの世界にどっぷりと浸かろう。
Half-Life
・日本ではマイナーだが世界的な傑作FPS
・シビアな戦闘、ダイナミックなストーリー、「生き残る」ことを絶妙に表現
主人公はアメリカ山間部の極秘研究所「ブラックメサ」に務める一般研究員。だが突如として研究所と異次元が繋がり、エイリアンが侵入してしまう。主人公は非力な力をHEVスーツと銃で補い、生きて研究所を脱出するための戦いを始める。
恐らく、向こうじゃこっちの『ゼルダの伝説 時のオカリナ』ぐらいに有名なFPS。特にFPSらしい演出を追求した開祖であり、先進的過ぎて20年近く経つ今でもFPSの大半は、この作品の手法を真似している。
だがその先進的な側面の他に、他の追随を許さない程、純粋にFPSとして完成度が高い。練られたレベルデザイン、好戦的で集団行動が出来る敵AI、景観的にも戦略的にも多様なマップ、全て使い道がある武器。
FPSの頂点。誇張抜きでFPSはこの作品を以て一度完成しており、グラフィック等の純粋な技術的な点を抜きにすれば、現代のFPSの大半より面白いゲーム。
Sid Meier's Civilization IV: The Complete Edition
・「あと1ターンだけ」で有名な『Civ』シリーズ最高傑作と名高い
・探索し、開拓し、発展し、戦争する
通称「シド星」を舞台に、様々な文明の様々な指導者が一から国家を作り、研究や技術開発を進め、敵と上手く外交しつつ、誰よりも先に自国を繁栄させれば勝利というルール。
PCゲームにおける傑作ボードゲームであり、中でも『Ⅳ』はかの名デザイナーSoren Johnsonが関わった最後のタイトルでありながら、シリーズ最高の評価を得た傑作。内政と外交のバランスはシリーズピカイチだ。
首都に図書館を作って、開拓者で領地を拡大して、斥候で遠方を偵察して、出会った他国とは仲良くしておいて、けど軍隊をこっそり増やして……と、常に無限の仕事が産まれて「あと1ターンだけ」と辞め時が見つからなくなる、麻薬系ストラテジー。
Deus Ex
・一人称視点の代表的Immersive Sim
・正面からドンパチ、裏からステルス、会話で直接、とにかく豊富な攻略
オーグメント技術の発展により、サイボーグ人間の姿がごくありふれた時代となった未来。サイバーパンクの世界観の中で、治安維持部隊のJC Dentonとしてテロリストとの戦いに身を投じる。
特徴的なのはゲーム史に名を残すレベルの圧倒的な自由度。具体的にどう自由か語り尽くせない程に選択肢が多く、まず戦闘一つとっても、銃撃戦かステルスを選べるし、そもそも戦闘せず交渉で解決するとか、バグ技でゴリ押せるとこまで自由という、所謂「イマーシブ・シム」の完成型。
続編も出ているが、その取りうる選択肢の多さと、異常なまでの没入感によって、後世まで名作として語られる作品。
SimCity™ 4 Deluxe Edition
・誰もが知る街づくりゲームの代表的傑作
・非常に微細に描かれたドット絵にも注目
人口を増やし、経済を成長させ、都市を拡張する。「街作り」というジャンルにおいて、誰もが知る『SimCity』その最高傑作がこの『SimCity4』だ。
災害と渋滞という問題こそあれ、攻めてくる敵軍も、プレイヤーもない平和な世界で、極限まで経済を合理化してメガロポリスを築いたり、自分の思う芸術的な理想郷を築いたり、とにかくルールの合理性とユニットの多様性によって何時間でも遊べる作品。
昔は有名でも今はプレイしたことがない人も多いかもしれない。今では『Cities:Skyline』という作品もあるが、「ゲーム」としてトコトンやり込み、システムを支配した時の喜びでは『SimCity 4』に未だ軍配が上がる。これぞ戦略ゲームの到達点だ。
Fallout 3: Game of the Year Edition
・ベゼスダにより復活した北斗の拳的なRPG
・シリーズ随一のブラックユーモア 笑いが耐えない明るい世紀末です
「人は過ちを繰り返す」……。核戦争から200年経過したアメリカで、突如失踪した父親の背中を追う、世紀末系RPG。
まず度肝を抜くのが、マップの広さ、クエストの多さの圧倒的ボリューム。プレイヤーはゲームを始めるなり、どこに行って、何をしても良いという、『Deus Ex』とはまた異なった「自由」が本作にはある。
しかし、ただ数が多いわけでなく、どれも高品質だ。クリアした私も、クエストやロケーションの一つ一つを鮮明に覚えているし、秩序を失った世紀末社会で文字通り自由に遊ぶゲームというのは、本作の開発陣の名シリーズ『The Elder Scroll』ともまた異なる魅力があった。
何より、本作最大の特徴はユーモアだ。アメリカを題材に笑える要素がそこら中にあり、気付けば1日中プレイしてしまう。
Ultimate Doom
・敵をぶっ殺すことにおいてこの上なく正直なFPS
・FPSを語る上で外せないレジェンド 今やっても無論楽しい
1995年誕生。地獄から湧いて出てきた悪魔たちと、ショットガンを片手に戦う、まさしくレジェンド的なFPS。
ここまで「歴代の傑作」という形でクラシック作品を紹介してきたが、さすが1995年のゲームはちょっと……と思ったそこのあなた。
ちょっとまって欲しい。確かに『DOOM』は古い。視点を上に向けられないとか、ジャンプ出来ないとか、最早何言ってるかわからないレベルで古いゲームだ。
それでも、私はこの作品の完成度を保障する。用意された武器とモンスター、様々な地形。そしてショットガンで敵を吹き飛ばす爽快感は、他の追随を許さない。
実際、今から『スーパーマリオブラザーズ』を遊んでも多分大半の人が「面白い」と感じるように、名作は経年劣化しないものだ。
Stronghold
・とにかく守れば勝ちな籠城ストラテジー
・徹底的に作り込まれた町並みの描写も格別
中世のストラテジーゲームがやりたい……。けど『AOE』みたいに攻めるのは面倒臭い…。かといって『Banished』は平和過ぎる…。タワーディフェンスは面白いけど世界観が味気ない…。
こんな、かゆい所に手が届きまくったことで有名なストラテジーゲームが『Stronghold』だ。プレイヤーはまず労働者に資源を集めさせ、余剰資源で兵士を育成し、やがて襲いに来る敵兵を撃退する。
正しく「引きこもり系ストラテジー」の祖先であり、完成形。内政と戦争を両方しながらも、対人系RTSと違って操作は忙しくないと、人によって「ああ!これがやりたかったんだよ!」とドハマリするタイプのゲーム。
古いゲームだが、住民のアニメーションは凄く細かく、リアリティのある中世の描写はいつまで見てても飽きない。ただいくらアニメーションが細かいからって、住民を燃やして遊んだりしないこと。
君に攻略できるか?
最近のゲームはヌルすぎる?勧善懲悪なだけの物語には飽きた?そんなゲーマーを満足させるのがSteamという人外魔境。プレイヤーの気力も時間もたっぷり搾り取ってくれる、色々な意味で「難しい」名作があなたを待っている。
Dark Souls 3
・マゾゲーの代名詞となった『ダークソウル』、その集大成
・シリーズ随一のボリュームと遊びやすさ
2016年発売のARPG。『ダークソウル』シリーズ最終作。「火」が消えようとしている時代において、甦った古き王たち。彼らを玉座に「戻す」ために最後の巡礼の旅が始まる。
最早現代における「難しいゲーム」の代名詞となってしまった『ダークソウル』。だがそれだけ有名になるのは、単に難しいだけでなく面白いからだ。ARPGとして誇張抜きで最高クラスの出来であり、何度やり直してでも遊びたくなるだけ完成度が高い。
しかも、ストーリーや世界観の作り込みも半端じゃなく、アイテムのテキストやNPCの会話から無限に考察できるよう作られている。そこにマルチプレーまであり、対人・協力プレーまで可能で、何だかんだ色々な人にオススメできるゲームだ。
STALKER: Shadow of Chernobyl
・東欧からやってきた、とにかく癖の強いゲーム
・薄暗い原発跡でミュータントとの戦い 「沼った」プレイヤー続出
2007年発売のFPS。封鎖されたウクライナのチェルノブイリで、「アーティファクト」を求める風来坊「ストーカー」の一人だった主人公は死体置き場で目覚め、自分の出自を調べるというFPS。
ロシア出身だけに色々濃い名作。だが古ぼけた散弾銃で射殺した敵からAKを奪い、更に倉庫から偶然見つけたスコープやグレネードランチャーでそれを強化していく……そう聞いてゾクゾクしないか?
もう一つの大きな魅力が、リアルに再現されたウクライナのマップ。グラフィックのレベルは2007年にしては重畳だが、妙に汚れている点がリアルだと専らの噂。「廃墟・スラブ圏内・硬派な撃ち合い」にビビっと来るならきっと気に入るはずだ。
XCOM: Enemy Unknown
・とにかくシビアな戦略ストラテジー『XCOM』の現代版
・操作は簡単になり色々と遊びやすくなったが難易度は健在
2012年発売のターン制ストラテジー。地球侵略を開始したエイリアンに対し人類は防衛部隊「XCOM」を組織。
しかし資金も人員も限られており、兵士が死ぬとそのままロスト、資金難すぎてエイリアンから追い剥ぎまですると、ヒーローの過酷さを知るストラテジー。
ルールは主に『ファイアーエムブレム』に近い。兵士を招集して訓練させる。そして人類を襲っているエイリアンたちを排除し、彼らの武器や死体を解剖して自分たちの武器を進化させるといった具合だ。
XCOMの歴史は長く1994年まで遡る。当時から「難しい」と評判のストラテジーゲームだが、兵士を全員生かして戦い切った時の達成感も大きい。内政と戦闘を常に試され続けるので、様々な面での戦略が試される。
因みに初心者には続編『XCOM2』よりこっちをオススメ。
The Witness
・とにかく頭をフル回転させるパズルゲーム
・余計な演出やカットシーンはほぼなし
目覚めると妙にカラフルな島に漂流してしまった。ここから脱出するには島のパズルを解かねばならない…ということで、色々なパズルに挑戦するアドベンチャーゲーム。
概ね伝説的なADV『Myst』に強くインスパイアされた作品で、「やたら難しいパズル」「絶海の孤島というロケーション」等共通点は多い。やることはシンプルで、とにかくパズルを解く(ただしめちゃくちゃ難しい)だけだ。
作者はインディーズゲーム黎明期の名作『Braid』のJonathan Blow。前回では2Dを活かしたパズルだったが、今作では一人称視点ならではの視野と、立体的なマップの構造、独特のマウスジェスチャーを使ったパズルがメインとなる。
ただし、パズルが苦手ならオススメしない。「何か綺麗な島だな、観光ゲームか?」と油断するととんでもない目に合うだろう。作者はピンチョンの『重力の虹』に本作を例えている程だからだ。
Shadow Tactics: Blades of the Shogun
・ドイツからやって来たなんちゃってジャパンの戦略ストラテジー
・コマの動かし方一つミスするだけで全滅のやりごたえ抜群
時は1616年。幕府誕生から間もない江戸時代において、徳川家に直接仕える忍がいた。彼らは徳川に仇なす者全てを切り伏せる、文字通りの懐刀……。
ドイツ産のリアルタイムストラテジーゲーム。5人の個性豊かな忍を使い、圧倒的多数の敵陣に攻め入りミッションをこなしていく、古典的ステルスゲーム。
とにかく完成度が高く、5人の忍を使った攻略ルートは自由自在。実は案外ゴリ押しも行けるなど、レベルデザインも絶妙。
ただし、ステルスやストラテジーの初心者がやると最初のステージで躓くレベルの高難易度であり、正に上級者向けのハードコアゲーム。
DiRT Rally
・ハンコンほぼ必須の高難易度ラリー
・走りきった時の喜びはひとしお
オフロードでの疾走感をリアルに再現した事で定評のある『DiRT』シリーズ。中でもラリーという、他の車と同時に競うのでなく、細長い高難易度のコースを単独で走るタイムを競う種目を中心に取り扱うのが、本作『DiRT Rally』である。
個人的にレースゲームは並程度の関心しかないが、この『DiRT』だけは別という程気に入ってるシリーズだ。他の車に妨害されず、代わりに過酷な自然環境と向き合う本作は、純粋にマシンを動かす喜びを教えてくれる。
中でもこの『DiRT Rally』はマジで難しい。ほんの僅かなミスでマシンがひっくり返り、取り返しがつかないことになる。だがマシンの挙動が心地よく、景観も大変美麗なので何度やり直しても苦にならない。何よりちゃんと走りきった時の喜びはひとしおだ。
Max Payne 3
・元はRemedyのTPS。ロックスターが現代風にアレンジ
・ブラジルの腐敗と闇を描いた社会派なストーリーもグッド
任意のタイミングでスローモーションをかけて敵と戦える『Max Payne』シリーズが、ロックスターの資本によりブラジルを舞台として蘇った、伝説的TPSの最新作。
FPSと比べて少しマイナーなTPSの中でも、とりわけシビアな銃撃戦を楽しめる本作。自動回復はなく、多少の被弾も致命傷になりうるが、高度なAIやバレットタイムを使った硬派な撃ち合いはシューターファン垂涎の出来。
その高度なシューティングゲームとしての完成度に加え、ブラジルの闇社会を中心に描いた社会派なストーリーも魅力の一つであり、こちらに関心のある方も楽しめるだろう隠れた良作。
HITMAN™- Game of The Year Edition
・隠れるのではなく、変装して堂々と乗り込むステルスゲーム
・ノンリニアなマップで侵入ルートを自分で開拓しよう
陰に忍んでこっそり、というステルスゲームの常識を打ち破り、変装によって堂々と正面から突入できる暗殺ゲーム『HITMAN』の集大成。
コアなファンがいたものの、資金難など様々な面で続編が危ぶまれていた本シリーズが、エピソード形式により復活。最初は色々不具合も多かったが、時を経る毎に改善され日本語も実装されたことで、本格的にオススメできる作品に仕上がった。
単にクリアするだけなら正面から銃撃戦でも攻略できる懐深さがありながらも、「クール」に殺すにはプレイヤーの戦略と鑑識眼が試される。刺殺、毒殺、或いは情婦に変装して・・・?
Spec Ops: The Line
・コンラッド『闇の奥』に影響を受けた、現代のFPSに対するアンチテーゼ
・「戦争」を単なる遊戯ではなく現実として受け止める、暗いが真剣なTPS
アラブ首長国連邦の首都ドバイが砂嵐により孤立。アメリカ陸軍第33大隊が救援に向かうが、彼らも連絡が経って6ヶ月経過した。一体ドバイで何が起きたのか、第33大隊はどこへ消えたのか。全ての真実を明らかにすべく、米軍は3人のエージェントを送り込む。
ドイツの小規模のスタジオが作り上げた問題作。一見してありふれたアメリカ軍のTPSだが、最初に提示された複数の謎や、中央部に近づく度に異様さを呈するドバイから、謎が謎を呼ぶミステリー的なスリラーとしてプレイヤーを引き込んでいく。
だが話を進める度に、砂漠に秘匿された謎は、単なる娯楽的アドベンチャーでないことがわかる。それは現代で無数に繰り返される紛争の在り方、そしてビデオゲームにおける暴力の在り方への懐疑だ。
難易度的に大して難しくないが、遊んでて感じるしんどさは圧倒的。ドバイへようこそ。
Cuphead
・アメリカの伝統的カートゥーンをゲーム化した硬派な2Dプラットフォーム
・内容はロックマンそっくりだが、ややアクション性強め
悪魔との賭けに負け、負債を背負い込んでしまった、カップヘッドとマグマン。彼らは取り立て人として他の奇妙な住人に挑戦していく。
ルールはシンプルな2Dアクション。攻撃手段は主にバスター攻撃と、往年のクラシック『ロックマン』を思わせるゲームだ。まず特徴として挙げられるのが、古き良きカートゥーンのようなセルアニメーション。途方もない描き込みによって「遊ぶアニメ」を実現している。
だがもう一つの特徴、それが近年稀に見る高難易度の2Dアクションという点だ。何度も死にながら敵の動きを研究して少しずつ攻略していく、見かけによらない歯ごたえのあるゲームとしても楽しめる。
ゲームで泣いてもいいんだよ
ビデオゲームを遊んで心を揺さぶられる事は不思議じゃない。それが最強のボスを倒した時の喜びであっても、コントローラーを握りしめたまま流した涙であっても。そうだ、ゲームで「泣ける」時だってあるのだと。
Undertale
・モンスターを殺さず説得できるRPG
・日本のゲーム文化に強いリスペクトを感じる
Toby Foxという男がほぼ1人で作った、『MOTHER』に『スーパーマリオRPG』と『女神転生』を突っ込んで混ぜたような、RPG愛に溢れまくったRPG。
テーマは「誰も倒さなくていいRPG」。偶然モンスターたちの築いた地下帝国に落ちた子供が、そこから脱出するまでを描いた作品で、個性豊かなモンスターたちと交流しつつ、随所でプレイヤーの判断を試す。
脚本も当然ながら、RPGの特徴を逆に活かしたような演出が、とにかくエモエモエモなRPG。あまりにもモンスターが愛おしすぎるせいか、発売当初はモンスターのファンアートがSNSで溢れた程。
Bioshock: Infinite
・超能力と銃を使い分けて戦うRPG風味のFPS
・主人公ブッカーの罪と罰がアメリカの偽史と共に描かれる
銃と超能力を使い分けて戦う、RPG要素の強いFPS『Bioshock』の最新作。今作の舞台は1910年、突如アメリカ上空に浮かんだ天空都市「コロンビア」。
主人公ブッカー・デュイットは「娘を連れてくれば借金は帳消しだ」と何者かに言われ、このコロンビアである少女を救い出す。だがブッカーの「借金」とは何か、何故コロンビアは浮上したのか、最初全て謎に包まれている。
コロンビアは美しい桃源郷として描かれながらも、その実態はアメリカの暗い過去を肯定するためだけの「偽史」に満ちた国。
この国に導かれたブッカーは何の答えを出すのか。素直に「泣ける」ゲームではないけど、彼の旅路を見届けた時、きっと忘れ難い作品になるだろう。
LISA
・ハゲたおっさんが主人公のハートフルボッコRPG
・随一の癖の強さ 痛みを愛するあなたへ
謎の光フラッシュにより全ての女性が死滅し、ついでに政府も崩壊したアメリカが舞台のRPG。
ここで主人公となるハゲ頭の男ブラッドは、死滅したはずの女の赤子を拾う。ブラッドは必ず彼女を守ると誓うが、付近のヒャッハー軍団に赤子は拉致され、彼は彼女を救うための旅に出る。
ゲームシステムは極めてシンプルなターン制RPG。興味深いのは、とにかく強烈な世界観と脚本。男しかいない世界で、何故か全員乳首丸出しで歩いており、事ある毎にプレイヤーの損にしかならないイベントが起きる、とにかく暗くて変なゲーム。
本作のサブタイトル「the Painful(痛み)」が表すように、まともに遊んでいると間違いなくメンタルがイカれかけるゲームだが、この逆境で見せる哀しい男の旅の結末には、それだけ多くのプレイヤーが揺さぶられたはずだ。
(因みに、どうしてもメンタルがキツいという人は、忘れずにDLCの『the Joy』も買っておくこと。)
Stein's Gate
・タイムマシンを題材にしたテキストアドベンチャー
・アニメ化、映画化と好評を博した傑作 ぜひ原作も遊んでほしい
主人公の岡部倫太郎は、秋葉原の怪しいサークルに身を寄せる大学生の厨二病患者。ある日、ラジオ会館に巨大な人工衛星が”出現する”。そして出会った天才少女と、「タイムマシン」という夢を実現しようとするのだが……。
内容は極めてシンプルなテキストアドベンチャー。選択肢によるルート分岐も少なく、主に字を読むだけのゲームだ。
その分、世界観の重厚さは凄まじく、現実の秋葉原を舞台に、三百人委員会のような陰謀論、タイムマシンのようなSF要素、若干古い2ch用語が混ざり、読んでいて飽きさせない。
だが、そんな気楽なSFライトノベルは、唐突にシリアスな人間ドラマへ一転する。何故この話をゲームでする必要があるのか。最後まで岡部と共に物語を進めていけば、その問いはきっとみつかるだろう。
Frostpunk
・独裁者として世紀末のイギリスで街づくり
・全体のために個人を切り捨てられるのかがテーマ
謎の異常気象により極寒の大地と化したイギリス。そこで人々を何とか飢えと寒さから守り、街を大きくして冬を過ごすRTSが『Frostpunk』だ。
一見、複雑な脚本と縁遠いストラテジーゲームだが、極限状態にある街と、そこで発生する様々なトラブルがプレイヤーの心を揺さぶる。
食料が減った?ならばスープを薄めろ。難民が来た?ならば病人は外に放り出せ。反乱を起こそうとする者がいる?ならば兵士を組織して処刑しろ。
刻々と追い詰められていく街。恐怖と不安でパニックを起こす住人たち。そこでプレイヤーは「攻略」のためにどんな手段を取るのか。倫理観と攻略性を常に天秤にかけ、プレイヤーの精神を揺さぶる、全く新しいストラテジーゲーム。
FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster
・エスニックな世界観を舞台に、巨獣シンとの戦いを描く『FF』
・シリーズ随一の評価を得たストーリーはゲーマーにこそ刺さる
巨大なクジラのようなモンスター「シン」の脅威に怯える異世界スピラ。ここに迷い込んだ主人公ティーダは、シンを倒す使命を持つ召喚士ユウナと共に旅立つ……。
アジア風の独特な世界観と、未だ名曲として知られるBGMの数々、そして二転三転する脚本により、数あるJRPGの中でトップクラスの人気を誇る名作。ボリュームも圧倒的で、一度始めれば短くても1ヶ月は掛かるだろう。
既に15年前の作品だが、もし遊んでいないなら遊ぶ価値は十分ある。今でも衰えない演出もさながら、「ファイナルファンタジー」というタイトルに相応しい衝撃の結末は、正しくJRPGの到達点と言えるだろう。
Life is Strange
・年端も行かない少女がタイムトラベルの力を得たらというADV
・実に細かいアメリカのハイスクールライフの描写こそ魅力
写真家になる夢を持つ少女マックスは、有名な写真家の授業が受けられるブラックウェル高校に進学する。そこで出会った旧友と、失踪したある少女、そして偶然手に入れた時間を巻き戻す能力。マックスの奇妙な人生で待ち受けるものとは何か?
基本的に人と話して選択肢を選びつつ、たまにパズルを解くシンプルなADV。印象派に影響を受けたという、パステルカラーで彩られたオレゴン州の風景は美しく、また時間を逆行して選択肢を選び直すのも楽しい。
だが本当の魅力は、揺れるジュブナイルの心を極めて細かく描写したことに加え、アメリカの抱える社会問題や歴史背景を含めたリアリティある設定を、それとうまく合致させたことだ。
このゲームを最後までクリアしたら、きっと学生時代に戻ってアメリカに留学したくなると思う。
Doki Doki Literature Club!
・文芸部で一緒に詩を作るアドベンチャーよ!
・私と一緒に過ごすって約束してくれる?
ハイ!文芸部へようこそ!私はMonika。この部活で大好きなことをするのが私の夢だったの。あなたがこの可愛らしいゲームを初めてくれれば、きっと素晴らしい事が起きるわ!
えぇ、それにこのゲームは無料なの。Steamでどのゲームを買うか迷ってるからこの記事を読んでくれているのよね?ならきっと『DDLC』は気にいると思うわ。無料だし、遊んでくれた方からは絶賛されてるのよ。
ゲームというけど、内容はそんなに難しくないわ。私、Monikaと他に3人の女の子がいる部活で、一緒に詩を綴りながら、気に入った女の子と仲良くしてくれればいいの。あなたが誰を選ぶかはともかくね。
ただし、このゲームはあなたの想像する「ゲーム」とは少し違うかもしれない。けど、きっと気に入るはずよ。私たちの物語、最後まで見届けてくれると嬉しいわ。
To the Moon
・死の間際にいる老人の「月に行きたい」という願いを叶えるADV
・ビターだが感慨深いエンディングまで見届けよ
主人公2人は危篤状態にある人間に、「もう一度」夢を叶えるチャンスを与える精神医学者。彼らの仕事は、患者の夢の中にダイブし、そこで患者の悩みやトラウマを解決し、患者の望む夢を見せること。仮にそれが、現実で何の救いにならなくても。
RPGツクールのシステムを流用して作られたADV。基本的には謎解きとテキストを読むだけのゲームで、難易度も決して高くない。
そのビジュアルと対象的に、この話は決してただの人間賛歌ではない。人の夢を覗くことは、その人が口外しなかった下郎な思想まで覗いてしまうということ。
だがそれでも、彼が最後に託した「月に行きたい」という願いの真意を知った時、あなたは何かを感じることが出来ると思う。
因みに本作は日本語がないので、もし日本語版でプレイしたいならPLAYISMで購入して欲しい。
Firewatch
・現代社会に疲れて森林監視員となったおっさんが主人公
・ミステリー要素を交えつつ物語は意外な落とし所へ
時は1989年、あなたは森林火災監視員の男「ヘンリー」として、山の監視塔から火事の原因となる煙を見張り、別の監視塔にいる上司「デリラ」と助け合いながら、森林の安全を守る、というゲーム。
一昔前に流行った「ウォーキングシミュレーター」の一種。ゲームらしい要素は、ただ歩いてゴミを拾い、「デリラ」との会話中での選択肢を選ぶ程度の、極めてシンプルなゲーム。
だが、一人称にも関わらず、主人公ヘンリーにはプレイヤーにも計り知れない過去があり、現実から森林へ逃げ込んだ彼がどのような運命を辿るかは、全てプレイヤーに掛かっている。総じて大人ゲーマー向けな作品。
時間、いくらあっても足りません
ゲームは本来空いた時間に遊ぶもの。でもゲームがそう考えているかは別。Steamにはかわいい顔をして、気付けばプレイヤーの時間を貪り食う恐るべき魔物が潜んでいる。そいつらに手を出すか出さないかは、あなたの自己責任で。
Faster Than Light
・Steamのローグライクブーム、そのパイオニア的存在
・とにかく難しいが納得のいくバランス
遙か未来、宇宙航行が現実となった世界で、プレイヤーは宇宙海賊や反乱軍の追跡を免れながら、最果ての銀河へと旅をする、というシナリオ。
このゲームの凄い所は、ローグライクながら宇宙船と乗組員が一心同体である前提で進むこと。自分の身体一つあればいいゲームでなく、複数のキャラクターを協力させ、宇宙船を大切に強化していくことで、初めて先に進める。
その独特な協力関係が、プレイヤー1人1人のスペースオペラを生む。手強い戦闘、様々なランダムイベント、燃料や弾薬の枯渇……。その時、最適な選択を選び続けて生き延びた時、純粋な達成感と共に一つのナラティブが形成されるのだ。
Cities:Skylines
・街づくりゲームの決定版
・MODやDLCで拡張性も抜群
現代の郊外に住居を作り、職場を作り、インフラを整備し……という、既に紹介した『Sim City 4』と同じ王道の街作りシミュレーション。
本作ならではの「捻り」はないのだが、このゲームは『Simcity』と比べてかなりゲーム的な難易度は低く、代わりに無数のDLCやMODによる拡張性故に、自分の理想の街を作りたいという、芸術家肌のプレイヤー向けの作品。
私は『Simcity』とは経済戦略ゲームだと思う。インフラ、税率、災害、あらゆる経済的リスクを考慮して最適解を選ぶことに楽しさがある。
一方で『Cities:Skylines』はこうしたリスクを軽減する一方、美しく多様な景観を維持するための自由度が高く、両作品はそれぞれ別の魅力があると言える。
Grim Dawn
・『Diablo』っぽいゲームがやりたい?ならこれをやろう
・一回買えばずっと遊べるポテンシャル
一言で表すなら「ハック&スラッシュ」、としか言い様のないゲーム。
元『Titan Quest』開発陣による新作で、Kickstarterで資金を集めつつ2人で開発する行程を約4年以上掛けて制作された。それだけに、システムからゲームバランスまで徹底的に煮詰められ、およそ文句の付けようがない出来に仕上がっている。
そこに加え、割としっかりしたアクション性も求められたり、敵を倒した時の爽快感も高く(重要)、フィールドの景観も多彩で飽きないと、この手の『Diablo』クローンとして、現状文句なしに最高の作品。
無論、一度購入した後に、倉庫使用料を請求されることもない。更には有志による日本語化も実現。飽きたら友達を誘ってマルチに参加してもOK。
RimWorld
・秀逸なAIが特徴的な植民地運営ゲーム
・妙にグロくてブラックな部分がミソ
開発者曰く、「SFコロニーシミュレーション」というジャンルが定義された戦略ゲーム。プレイヤーは3人の入植者と共に惑星に入植し、迫り来る原住民たちを凌ぎつつ、植民地を拡大していく。
まず、植民地経営でするべき事は膨大で、住居を確保し、資源を採掘し、畑を耕し、兵士を育成し、敵との戦闘を生き延び、負傷した人間の手当をするなど、とにかく忙しいゲーム。
もう一つの特徴が、「ストーリージェネレーター」という、AIがプレイヤーの進行状況に応じてイベントを自動生成する機能。プレイヤーが苦戦すれば楽にするイベントを、楽そうなら苦しませるイベントを、ゲームが勝手に空気を読んで発生させてくれる。
この無数の仕事と、シナリオの自動生成の2つが組み合わさる事により、本作は途方もない時間泥棒と化している。そして恐ろしい事に、2018年6月現在この作品は未だアーリーアクセスであり、更に恐ろしい魔物へ成長する余地が残されている……。
Hotline: Miami
・暴力性の塊のようなトランス見下ろしシューター
・静と動のバランスが神がかっている
フロリダ州マイアミ。ある男の元に不思議な電話が掛かってくる。そのメッセージを受け取った男は覆面を被り、ロシア人マフィアを殲滅するための殺戮に赴く……。
強烈な原色が散りばめられたグラフィックに、サイケデリックなBGM、そして悍ましい暴力描写。そこに加え、ステルスと銃撃戦を組み合わせた最高に完成度の高い、だが難しいゲームプレイが組み合わさり、本作は無類の「中毒性」を誇る。
この章で私は数多くの「自動生成系」の作品を時間泥棒として取り扱ってきた。だがランダム生成がない本作でも、ゲームプレイの完成度からアート面が組み合わさることで、それらに匹敵する中毒性を持っている事を保障しよう。因みに私は3週した。
Crypt of the NecroDancer
・音ゲーとダンジョンローグライクの奇跡的合体
・音楽も当然素晴らしい
ダンジョンに潜り、アイテムを集め、死なずに踏破する……。ローグライクの基礎をそのままに、「BGMのリズムに乗って動く」という強烈な制約が付いた、変わったゲーム。
一見してアイディア一発屋なゲームだが、実際に遊ぶとその奥深さに痺れるだろう。リズムという制約によって常に瞬時に判断し、的確な操作で敵の攻撃を掻い潜る、このスリル。
一方でローグライクならではの運要素や資源管理は緩く、バランスも取れている。決してまったり遊べるゲームではないが、少しずつ上達する中で夢中になること請け合いだ。
Stellaris
・宇宙を舞台にした4Xゲームの王道
・設定が作り込まれた様々な宇宙人との交流が醍醐味
「"eXplore":探検、"eXpand":拡張、"eXploit":開発、"eXterminate":殲滅」略して4Xと呼ばれるジャンルの作品で、知る人ぞ知る老舗Paradox社の新作。
舞台も宇宙開拓であり、使える文明も人間から変な宇宙人まで揃っている。先に紹介した『Civ4』と同じ4Xゲームだが、こちらはマクロ単位での政策が楽しめる、要するに「パラドゲー」の味付けが強い。
今最もアツい4Xゲーにして、優れたグラフィックで再現される宇宙戦争や、他の宇宙人との交流を通したナラティブ等、本作ならではの魅力がたっぷり詰まった名作。
Factorio
・工場を作って育てて効率化するゲーム
・お金稼ぐの大好き!って人には是非
タイトル通り、工場を建築し、改良し、維持する事で、より効率よく資源を回収かつ加工していくというゲーム。
それだけ聞くと難しそうに思えるが、最初に作る工場はとても小さく、そこから広げていくので初心者でも大丈夫。工場を拡張する毎に少しずつ構造を把握し、もっと効率を改善できないか考えさせるのが、このゲームのミソ。
もっと面白いのが、工場を作っていると原住エイリアンに襲撃されること。最高効率を常に維持しなくてもいいが、効率が悪すぎるとゲームオーバーになるという、絶妙な塩梅なのである。
(因みに本タイトルはセールで割引対象にならないことが公式により宣言されている。)
Mount & Blade: Warband
・アクションとRPGのバランスが絶妙な中世ゲーム
・程よくリアルな騎馬戦と剣戟が楽しい
落ち武者となったプレイヤーが、兵士を集め、軍資金を稼ぎ、諸侯に仕え、戦で功をたて、一国一城の主となったり、ならなかったりするゲーム。
いや、本当に何をしてもいいのだ。要するに自分も戦える版『信長の野望』なのだが、ストーリー等の進行を妨げる要素は皆無で、盗賊になろうが、商人になろうが、そこらで野垂れ死のうが、とにかく自由なのである。
このようにロールプレイに特化したゲームながら、驚くべきは戦場でのアクションとストラテジーの奥深さ。
戦略面では槍兵、弓兵、騎兵をそれぞれ配置&指揮しつつ、自分もまた戦士として戦う事が可能で、そこらのアクションゲーム以上に奥深い戦闘が楽しめる。
結局何のことかサッパリだという方も多いかもしれないが、とにかく買って遊んでくれ。そうすればすぐにわかる。
Planet Coaster
・自分だけの遊園地を作ろう!というゲーム
・独創性を刺激するような仕掛けが盛りだくさん
ジェットコースター等、様々なアトラクションを用意して、自分だけの遊園地を作り、同時に客を呼び込み、彼らのニーズに応じて施設を配備しようという、経営シミュレーション&サンドボックス。
異色の作風だが、『Planet Coaster』自体はアメリカではマニアに長く愛され、『3』まで発売されたロングセラー。長きに渡る沈黙の末、ファンの熱意に答える形で新作が登場した。
まず、時代相応に強化した表現力で再現された、多彩なアトラクションを選び、自分だけのテーマパークを作るサンドボックスがメインだが、そこから顧客の要望に応じて配備を考え、利益を上げるために飲食店や土産屋を配置するなど、経営シミュレーションとしての側面も。
ただし、このゲームかなり重いので、その点には注意。またサンドボックスの側面が強いので、ゲームの指示に沿って遊ぶ人よりは、3DCG作成や動画作り等が趣味という人向け。
クセが強すぎるゲームの話
Steamといえば洋ゲー、洋ゲーといえばクセが強い、という昔の認識は今もあまり変わらない。
「何故こんなゲームを作ったのか?」と聞きたくなるような変なゲームなのに、開発者は馬鹿みたいに気合を入れて作ってて、だからメチャクチャ面白い。そんな名迷作。
The Stanley Parable
・自分の行動を逐一ナレーションしてくれるアドベンチャー
・ブラックなコメディでずっと笑ってられる
主人公はスタンリーという会社員。ある日、気がつくと従業員は全員消えていた、彼らはどこへ消えたのか探しに行こう!……という建前の、何でもありな探索ゲーム。
実際、彼らの行方など一切気にせず、オフィス内で何しても良い。定期的にナレーターが「スタンリーは◯◯することにした」と言うが、それに従わなくても良い。その場合、ナレーターは困惑しながら脚本を書き換え、新たな道が展開される。
ゲームの指示がなんぼのもんじゃい、という生粋の天の邪鬼ゲーマーに向けた名作。このゲームは大変懐深く、プレイヤーが何をしてもナレーターがリアクションしてくれる一方、プレイヤーのあらゆる行動を想定している、人間行動学的にも凄いゲーム。
SOMA
・「話がわかると怖い系ホラー」の傑作ホラーゲーム
・ビックリ系ホラーは少ないのでホラー苦手な人も是非
主人公は過去に恋人を事故で喪ったトラウマを持つ男。彼は精神の治療のため、ある装置を使用するのだが、気付けば謎の海底施設に囚われており、そこからの脱出を図る。
『SOMA』は至って真面目なホラーゲームだ。制作陣は『Amnesia』シリーズで知られるFrictional Gamesで、システムも絶対に倒せない敵が追いかけてくるいつものパターン。
ただし、本作の本当の恐怖はそこでない。何なら、オプションで敵自体を消すことも可能。では何が怖いのか。
それはネタバレになるので話せないが、通常のホラーゲームと異なり、ゲームを進め謎が解ける程に恐怖が増す、サイコホラーを取り扱った最高の作品とだけ言っておく。
Goat Simulator
・ヤギでやりたい放題やる、それだけ
・バグも仕様になる
「Q.どんなゲームですか?」「A.ヤギのシミュレーターです。」
迷作。まずタイトルの時点で意味不明だが、実際に遊んでも意味不明という、タイトルからの勢いと謎の作り込みだけでプレイヤーを笑わせに来るゲーム。
一応ルールとしては、人間が住んでいる街でヤギを使って暴れまくるというもの。ヤギは不死身でかつゴムのような舌を持つので、これで平和な街を破壊しまくれる。
舞台となる街はパロディーやイースターエッグがてんこ盛りで、それらを探しているうちに気付けば何時間も遊んでしまう、やはり迷作。あとヤギの最高飛行時間を競うのも楽しいよ。
フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと
・ビデオゲームならではの演出が光る、物語重視のウォーキングシミュ
・英国アカデミー賞のゲーム部門も受賞
主人公はフィンチ家最後の生き残り、エディ・フィンチ。プレイヤーは彼女の精神を通して他のフィンチ家の家族がどのようにして亡くなったのか追体験する。
「歩く」以外にすることがない、所謂海外インディーズ文化におけるウォーキングシミュレーターの一作にして、批評家から絶賛された作品。人間の精神を追体験するという、『Psyconauts』のような奇妙な体験がウリ。
前作『The Unfinished Swan』で鍛えられた個性あるアートもさながら、人間の死を追体験するという点において、ビデオゲームのナラティブ的なアプローチと驚くほどの親和性を見せた本作。このゲームは、ただ綺麗なだけのゲームでは終わらない。
My Summer Car
・フィンランドのリアルな「僕の夏休み」
・ビールに呑んだくれてポンコツ中古車を運転して自殺する
フィンランド版『僕の夏休み』。安くてヌルいビールで飲んだくれながら、何十年も前の日本車を組み立てて、酷い猛暑の中で買い物に行くという、地獄のようなゲームだ。
基本的には「自動車整備シミュレーション」だ。ボルト一本からパーツを組み立て、錆の目立つ車を完成させていく。とは言え、別に車を組み立てなくてもいい。その場合、クソ田舎の真ん中で、延々とビールで飲んだくれるだけに1500円費やしたことになるが。
普通レースゲームは「車を愛する者」のためのゲームだが、この作品は「車に依存する者」のためのゲームだ。フィンランドの生活に車は欠かせない、だから説明書とにらめっこして車を組み立てるのである。
あれ?自分が何でこのゲームを遊んでるんだっけ?という疑問だけは抱いてはいけない。絶対に。
theHunter: Call of the Wild™
・世界中のマップを舞台に狩猟生活・あらゆる挙動がリアルなオープンワールド
『モンハン』は好き?なら本物の「狩猟」に挑んでみよう。『theHunter』は北アメリカ、ロシア、ヨーロッパなど世界中のフィールドを舞台に狩猟生活を始めることができる。
もちろん使うのは馬鹿デカい剣ではなく、ライフルやショットガン、そして弓など。獣たちはいずれも五感に優れており、走って追いかけてもすぐ逃げられてしまう。彼らの習性や行動を理解して見事に仕留めよう。
そうそう、何より本作の魅力は圧倒的な自然美を描くオープンワールド、そして自由なCOOPだ。友達と自然を散策するだけでも、ハイキングゲーとして最高に楽しめるぞ。
INSIDE
・謎のディストピア世界を2Dプラットフォームで冒険
・言葉のない抽象的な世界
監視、搾取、暴行。あらゆる苦しみにまみれたディストピアにおいて、少年は目的もなくただひたすら左へ、左へと歩いていく。
システムよりイメージを押し出したアート的なゲームは数多くあれど、本作が世界で数々の賞を受賞した理由は他でもない、徹底的に言語を廃した抽象性の追求にある。
なんのこっちゃ?と思う人はとりあえずぜひプレイしてみてほしい。
Sunset Overdrive
・愉快痛快なレールドライブTPS
・カラフルなグラフィティとクールなアクションのコンビネーションがいい
これまで数多くのTPS、三人称カメラのシューターが登場したわけだけど、『Sunset Overdrive』はずば抜けて面白い。
まずシューティングゲームと思えないグラフィティのカラフルな表現に目を奪われるし、レールスライドを駆使したスピード感あふれるシューティングは、単なる爽快さとは別に奥深さも含まれる。
開発は『ラチェット&クランク』やPS4版『Marvel SPIDER-MAN』で知られるInsomniac。安定と実績あるチームだ。
Human Resource Machine
・プログラミングの要領で従業員を働かせるストラテジー
・妙にアクの強いアートも印象深い
プログラミングを勉強したい?でも用語が何を意味してるのかすらわからない?
そんなあなたにオススメしたいのが本作。労働者をうまく配置して業績を上げるという一見よくありふれたゲームだが、そのシステムはまるっきりプログラミング。プログラミングの工程を視覚的にわかりやすく置き換えたのが本作である。
steamには『TIS-100』や『Space Chem』など狂った難易度のプログラミングのゲームが存在するが、本作は難易度をそこそこにゲームとして楽しめる要素にも富んでいる。
Farming Simulator 19
・そのまんま、「農業シミュレーター」。
・圧倒的なボリュームに加えて、シミュレーターならではのリアリティが光る
PCゲームを遊ぶならシミュレーターは外せない。シミュレーターは基本的にゲームと大別され、その本質として「面白さ」より「リアリティ」を優先するような変態作品が揃ってる。
中でも『Farming Simulator』は世界でも人気が高い名シリーズだ。その名前の通り「農業シミュレーター」として何十種類もの作物を、更に何十社による本物の農業機械を使って育てる。
昨今ではesports展開で世間を賑わせ、更にジョンディアなどの一流農機メーカーが自分のチームを作って更に賑わせた本作だが、実際に遊んでみると納得の面白さである。ただしシミュレーターなので、とにかく地味で難しい側面も。
最後に
まさか60本分全てのレビューを読んで頂けた方はいないと思うが、読んで頂いた方が、Steamで一本でも気に入る作品を見つけてくだされば幸いだ。
当ゲーマー日日新聞を含め、ゲームブログの定番記事といえば、10本や20本のゲームを短いレビューとアフィリンクと共に紹介する、「おすすめゲーム記事」だ。
それが悪いと言わないが、この種の記事は雑な内容も多く、私も何度か書くうちに、せっかくなら一度は本気でじっくり時間をかけて、なるべく多くの方に納得して頂けるような「おすすめゲーム記事」を書きたいという挑戦心から、この記事に着手した。
かれこれ1ヶ月ぐらい、タイトルを厳選する所から始め、1日5本ほどのペースで書いてきたので、手間相応の記事になったと自負している。
ただし、この記事は全くゲームに興味を持たない方には、少し難解な内容かもしれない。冗長と思ってゲームや専門用語に対する説明を省いたし、かつタイトルの厳選も私の主観と趣向に基づくもので、カジュアルなタイトルは少ない。
それでも、私にとって最高だと思える作品ばかり揃えた以上、ゲーマー諸兄姉にこそ参考にしてもらえる内容に出来た自信がある。
例年6月にはSteam最大規模のセール「サマーセール」がやって来ると思う。ぜひとも、読者の方の「GAME LIFE」の充実に、本稿が役立てられれば幸いだ。
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